デート・ア・ライブ 士道ディバイド   作:パラボラ

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最近パソコンの調子が悪いです。


中二病のいる景色

 

Side 士道

 

 

眩暈がする。

いつもと同じような一日であったはずなのに、いつもの数倍の疲れを感じる。

それもこれも全部、あいつのせいだろう。

 

 

 

 

あの簡単な自己紹介に、クラスは騒然とした。

まあ十香が入ってきた時ほどではなかったが。

それで、少し騒いだ後、誰かが言ったんだ。

 

『あれ?五河君に似てない?』と。

 

その言葉に、クラス中が反応し、そして一斉に俺の方を見てきたんだ。

そして、また誰かが言った。

 

『そういえば、苗字も同じだよね』と。

 

それからまたクラス中が騒ぎ出し、俺とあいつの関係を推測しだした。

だがそれは長く続かなかった。

あいつが言ったのだ、

 

『五河士道は俺の弟だ』と…

 

 

  ◆◆◆

 

 

「…どう。おい、士道。」

 

「…ん?」

 

「もう皆帰宅したぞ、士道。我らも、もう帰宅せねば。いつ組織の奴らが襲ってくるかもわからぬからな。」

 

どうやら結構長い時間考え事をしてしまっていたらしい。

言葉の通り、俺たちの周りには誰も残っていなかった。

…あれ?

 

「うわっ!」

 

思わずのけぞってしまった俺は悪くない。

今日一日、俺が眩暈と頭痛に苛まれた原因が目の前にいたのだから。

 

「はぁ…士道、流石の我も、そこまで拒絶されると多少は傷つくぞ?」

 

どの口が言うんだ。

というか。

 

「なんでお前がここにいるんだよ!」

 

「…愚弟を持つと疲れるな。今の我らは兄弟なのだぞ?同じ家に帰るのだから、共に帰ろうとするのは自然だろう。」

 

「…お前、うちに住む気なのか…?」

 

「決定事項だと、我らが妹は言っていたがな。」

 

…恨むぞ、琴里。

 

 

  ◆◆◆

 

 

 

あの後、また眩暈がした俺は、あいつに引きずられながら学校を出た。

なんでそんなに急いでいるのかと問えば、

『組織に見つかるとマズい』『俺の右手を狙っている』

などと、理解不能な理由を家に着くまで延々と語られた。

途中からだんだん話が関係ない方向へと脱線していったが。

 

そのおかげで、いろいろわかったこともあった。

名前を自分で考えたとか、学校での口調とか。

こいつが言うには、組織から逃れるために俗世に溶け込まなければならなかったから普通の口調らしい。

それと、話していてわかったのだが、こいつはなかなか話が通じる奴だった。

中二病であることを除けば。

 

あと、話している途中で、引きずるのはやめてもらった。

 

 

  ◆◆◆

 

 

「…あ!」

 

家に着いて、俺は大事なことを思い出した。

 

「…ん?どうかしたか?」

 

「…十香は…十香は、どうしたんだ?」

 

そうだ、十香。

なんで忘れていたんだ。

こんな大事なことを。

 

「十香…?ああ、あの娘か。とうに帰ったぞ。」

 

「え…?どこに?」

 

「まあ大方、我らが妹のいるあの船であろう。琴里に言われているとか言っていたしな。」

 

よかった。

こいつも嘘をついている様子はないし、琴里なら大丈夫だろう。

 

俺はほっとしながら、家に入った。

 

 

 




十香にしゃべらせてあげたかった。


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