殺人ピエロは連邦生徒会長を狩りたい……♠︎ 作:GT(EW版)
カイザーコーポレーションはキヴォトスきっての大企業である。金融部門にはカイザーローン。建設部門にはカイザーコンストラクション。製造部門にはカイザーインダストリー。コンビニ事業にも手を伸ばしており、キヴォトスのインフラを支えている企業と言っても過言ではないだろう。
そして軍事部門──カイザーPMC。
その名の通り、こちらもカイザーコーポレーションが営んでいる民間軍事会社である。彼らはアビドス砂漠のどこかに眠っているという「宝物」を掘り出す為、アビドス自治区に暗躍し人々の平穏を乱していた。それは懐の広いキヴォトスの基準を以てしても目に余る強引な手口であった。
そしてそんな悪名高いカイザーPMCの理事こそが、現在アビドス高校が莫大な借金を抱えている相手だ。
他の社員たちとは明らかに違う上質なスーツに身を包んだ大御所然とした姿の理事は、これでもそこそこ腕は立つ。修羅場もいくつか乗り越えてきた。
そういう者にだけ働く勘がある。
その勘が言っている……俺は、ここで死ぬ──。
機械の残骸と大勢の武装兵たちが横たわるアビドス砂漠の奥。
カイザーPMCがそこに構えた駐屯基地は今……まるで大災害に見舞われた後のような見るも無惨な姿へと成り果てていた。
どうしてこんなことに……私はただ、年端もいかない子供たちを養分にして私腹を肥やしていただけなのに……! と、カイザーPMCの理事は自身に対してあまりにも理不尽な被害をもたらした一人の少女に対し、愕然とするばかりであった。
「動くと殺す」
音も無く背後に立っていた少女が、冷たい銃口を後頭部に突きつけてくる。
感情の無い声で、耳元で冷たく告げた少女の名は小鳥遊ホシノ──彼が多額の借金で雁字搦めにしていたアビドス高校の現生徒会長であり、カイザーPMCにとっては養分に過ぎなかった筈の子供である。
彼女はこれまで、ビジネスパートナーの「黒服」の思惑通りに踊っていた……その筈だったのだ。
理事に対して莫大な借金を抱えている彼女らアビドス高校がこの先生き残るには、彼女がアビドス高校を退学しカイザーPMCに入るしかない。アビドス高校を守るにはもはや他に手が無い状況にまで追い込んだのが理事の悪意であり、「黒服」の策略でもあった。
ああ、確かに人生経験で上回る彼らの策謀は学園の生徒たちを上回り、今までも数年に渡ってアビドス高校を着々と追い詰めてきた。彼らの計画は順調だったのだ。
……だが、それが今はどうだ?
「助けを呼んでも殺す。声を出しても殺す。わかったらゆっくり目を閉じろ」
言われた通りゆっくりと目を閉じたカイザーPMC理事は、どうしてこうなったのだと繰り返し、自身の敗因を振り返る。
全て、思い通りに進んでいた筈だった。
アビドス高校の責任者たるアビドス生徒会は、今や小鳥遊ホシノ一人。彼女の後輩たちは公的には生徒会メンバーではないため、唯一の生徒会メンバーであるホシノを退学させさえすればその時点でアビドス高等学校は生徒会を失い、学園として見なされなくなる。
だから借金の立て替えを餌に「黒服」が彼女を退学に追い込んだ後は、残されたアビドス高校の全てがカイザーPMCの物となる──黒服が提案しカイザーPMC理事が快諾したその計画は、笑えるほど順調に進んでいた。
そんな彼らの誤算の一つが連邦生徒会の動向である。
元々彼らが合法的な取引の体裁を保ち、ここまで回りくどい手でアビドス高校を追い詰めてきたのは、かの組織を介入させない為の戦略であった。
生徒会を失った学校が学園として見なされなくなる以上、学園でないもののいざこざに連邦生徒会が介入することはできない。それは失踪した連邦生徒会長が健在だった頃も変わらないキヴォトスのルールであった。
故に、今回の件もホシノが退学を表明した時点でかの組織が横槍を入れてくる可能性は無いと踏んでいたのだ。
──しかし、そのアテが外れた。
連邦生徒会長の懐刀にして、事実上現在の連邦生徒会最強の実力者であるイカれた変態殺人ピエロ──揃カルカが急に真面目な生徒会役員として自らの立場を掲げると、この基地に対し強行捜査に踏み入ってきたのである。
そんな彼女の言い分はこうだ。
『確かにキミの言う通り、小鳥遊ホシノは退学届を提出した♠︎ だけどアビドス生徒会にはもう一人残ってるんだよねぇ♣︎ 「梔子ユメ」って子なんだケド……知ってる?』
『梔子ユメだと!? あの頭の悪そうな生徒会長ならとっくに……』
『事故に遭ってから休学中の彼女はしばらくアビドス生徒会から外れていたんだけど、この前リストに戻った♠︎ リンからも承認済みだよ❤︎』
『馬鹿な……! そんな情報は私のデータに無いぞ!?』
『死神生徒会に、解任者はいらない……☠️』
『ガキ共が……! おのれ連邦生徒会! おのれ七神リン!!』
『くくくっ……♣︎』
彼が失念していたのはここ数年、彼らの前に現れることがなかった「留年生」の存在だった。
梔子ユメと言えば現生徒会長である小鳥遊ホシノの先代生徒会長である。通常なら二年前に卒業している筈の彼女は、書類上では今もまだアビドス生徒会に所属していた。
すなわち、ホシノが退学したところで彼女がいる限りアビドス生徒会は健在なのだ。
それがホシノがこの事態に備えて事前に打っていた「布石」の一つだった。
その事実に対し慌てて電話をかけて「話が違うではないか!」と黒服に憤る理事だが……実際のところ梔子ユメが書類上、アビドス生徒会に「復帰」したのはつい最近のことであり、黒服さえも把握していなかった事実であった。
黒服は「私が確認した時点では、アビドス生徒会に梔子ユメの名前は無かった筈ですが……」と怪訝な反応をしていたが、それも無理は無い。
小鳥遊ホシノは彼女が事故で入院した頃からずっと、この時の為に親愛なる梔子ユメの名をあえて外していたのだから。
ホシノはただ一度だけ、カイザーPMCにとって言い訳のできない反撃の大義名分を得る為に──二年前から虎視眈々と罠を張っていたのである。
『生徒会のメンバーが残っている以上、アビドス高校はまだキヴォトスの大切な学園の一つだからねぇ……♦︎ そこに攻撃を仕掛けられた以上……ボクも闘わざるを得ない♠︎ リンやカヤからも出動の許可を貰ってるしね♦︎』
因みに連邦生徒会の首席行政官がこの件に関わっているというのは、薄っぺらな嘘である❤︎
しかしそれを抜きにしてもカイザーほどの大企業が学園に対し明確な害意で武力行使を仕掛けてきた以上、連邦生徒会が動くには十分だった。
──その結果が、このチェックメイトである。
ヒュー……ヒュー……と過呼吸のように息を荒げる彼の背中に向かって、小鳥遊ホシノが冷徹に告げる。
「約束を破ったらどうなるか……わかった? ゆっくり目を開けて、よく聞け」
後頭部に突き付けた銃口から放つ一発の弾丸が、自身の脳天を貫通していく光景を幻視する。
それは今はまだ彼女に対する底知れない恐怖が引き起こした錯覚に過ぎなかったが……カイザーPMCは全兵力を失い、理事はその命を完全に握られていた。
震える彼が言われた通りゆっくり目を開くと、そこには銃を下ろしながらもより強い殺気を放っている、ホシノの無表情があった。
「二度とあの子たちの前に汚い顔を見せるな。約束だよ?」
そう告げた彼女の言葉に、彼にはもはや首を振る余力さえ残っていなかった。
そうしてカイザーPMCとアビドス高校の決戦は、極めてシンプルな形で幕を下ろしたのである。
──ホシノ、不戦勝。
透き通った世界観の学園RPG「ブルーアーカイブ」において「対策委員会編」は代表的なストーリーの一つである。
ゲームを開始した先生が初めて触れることになる第一章は、借金返済の為に奮闘する対策委員会の面々と狐坂ワカモをはじめとするアウトローたちとのハチャメチャながらも心温まる交流を描いた「対策委員会の奇妙な一日」。
続く第二章は借金の元凶である悪い大人たちの陰謀に対し鬼気迫る様子で立ち向かっていく小鳥遊ホシノの信念と、彼女一人に全てを背負わせまいと立ち上がる砂狼シロコたちの理想を描いた「失ったもの、手放さなかったもの」。
そして第三章では梔子ユメの復活を巡る小鳥遊ホシノ完結の物語が描かれ──元アビドス生徒会の№4にしてホシノ因縁の敵「OMOKAGE」との壮絶なラストバトルを繰り広げる「
……何かが致命的におかしくなっているが、それはさておき現在のチャプターは対策委員会編の第二章部分に当たる。
そしてその最終局面で先生が対峙することになるボスは、本章に登場する悪い大人の代表格たるカイザーPMCの理事でも、彼を裏から操っていた「黒服」でもなかった。
受け持った善良な生徒の一人──小鳥遊ホシノこそが、対策委員会編第二章のボスだったのである。
もちろん、彼女が突然悪の心に目覚めてダーク・ホシノとかそういうのになったわけではない。彼女は最初から最後まで正気のままであり、全ては善の意志によって生じたすれ違いであった。
「本来の世界」であれば彼女は、亡き先輩である梔子ユメから教わった理想と信念を受け継ぎ、穏便かつ真っ当な方法で借金返済を目指していたのかもしれない。
しかしこの世界ではその梔子ユメが昏睡状態ながらも存命であり、尚かつ後輩たちには言えない愚痴も聞いてくれる「空崎ヒナ」という友人がこの時点でいたことが影響した結果──小鳥遊ホシノの闘争心は売られた喧嘩をとことん買っていた一年生の頃と何ら変わっていなかったのである。
それにはこの二年間ちょっかいを掛け続けてきた気持ち悪い殺人ピエロの存在も影響しており、ホシノは彼女への対処を辛辣に行う度、梔子ユメが一年かけて緩やかに変えていった凶暴性を再び呼び起こしてしまったのである。
寧ろユメ先輩との時間で一度穏やかな心を獲得したからこそ、今の彼女のそれはかつてより研ぎ澄まされていた。
そしてそんな彼女が本気で怒りを露わにした場合どうなるのか──と言うのがこのチャプターの最終局面であった。
先生やシロコたちがカイザー・コーポレーションという黒幕の情報を掴んでから間もなくして、彼女は一人密会していた変態殺人ピエロこと揃カルカと結託。カルカに対して「私が生徒会を抜ければアイツらすぐにボロ出すだろうから、後は流れで」と言い渡すなり、カイザーPMCが占拠している砂漠の駐屯基地へと乗り込んでいった。
カイザーPMC理事や黒服のねちっこい手口など、昔ならいざ知らず今のホシノからしてみればカルカへの対応で慣れたものである。
故に彼女は「先生」に相談するまでもなく彼らの企みを読み切っており、その上で「自分のやり方」で彼らを陥れることにしたわけだ。
すなわち、暴力──暴力は全てを解決する……♠
法の穴を突き合う賢しい舌戦では、どうあっても年季で上回る大人たちには敵わない。しかし小鳥遊ホシノには彼らでは及びもつかない暴力がある。
いかに自社の最新装備で守りを固めたカイザーPMCであろうと、その全てをホシノの力は凌駕していた。あちらからしてみればいかに実力者であろうと多勢に無勢と思っていたのだろうが……そんなものは彼女からしてみれば「とんだピント外れ」だった。
確かにホシノはこの二年間大人しくしていたが、それはカイザー・コーポレーションの力を恐れていたからではない。
今まで模範生のように矛を納めていたのは、最後まで正しいやり方で借金を返済しようと頑張っていた梔子ユメに対する義理立てと──出会った当初は今より情緒が幼かった後輩、砂狼シロコの教育に良くないからと自重していただけに過ぎない。
彼女自身としては、いつ強硬手段に出ても良かったのだ。
「これは予想外♣︎」
それがシロコの成長と「先生」というアビドス高校の後ろ盾、ついでに変態殺人ピエロがもたらしてくれた情報によって、とうとうおじさんの堪忍袋の緒が切れたというわけである。
もちろん梔子ユメの理想と信念に背くことに抵抗はあったが……そのあたりの個人的感情には、同じく彼女を知る親友と殴り合ったことでとっくに折り合いをつけていた。
何度だって怒られればいい。
何度だって悲しませればいい。
この行動の是非はいつかユメ先輩が起きた時、彼女からいくらでも問われて構わない。
生かすべきは個人ではない──アビドスだ。
……と、そのようにホシノの中にある優先順位は「本来の世界」とは少々ハードボイルドな方向にズレてしまっていた。
第一に「後輩たちの幸せ」、第二に「アビドス高校の存続」、第三に「ユメ先輩との約束」という具合に。
「焚きつけすぎちゃったネ……♣︎」
……とは、カイザーPMCの駐屯基地に乗り込んだ後、目についた敵の戦力を片っ端から破壊して回るホシノを見てのピエロの発言である。理事には連邦生徒会の後ろ盾があることを大々的に告げてみた彼女だが、実際のところこの戦場でカルカの出番はあまりなかった。
もちろん、カイザーPMCとて無抵抗だったわけではない。ホシノの力が想定を遥かに超えていたことに怯えた理事は、出張中の傭兵たちをこの場に召集。中でも企業の暗部に潜む隠れた十人の実力者……略して「隠十」を全員集結させるなど、理事は自身の持ち得る最強の手札で彼女らを迎え撃ってきた。
「なんだコイツら」
「本当にこれが暁のホルスかよ」
「もろそうだぜ」
ヘリから飛び降りた十人の精鋭たちが崖の上にずらりと並び立つと、彼らは口々にそう言いながらホシノとカルカの姿を見下していた。
それぞれに個性豊かなビジュアルを持つ男たちは、十人が十人ともまさしく「悪の組織の幹部」と呼ぶに相応しい異質な風格を纏っていたものだ。
「うへ、ただの案山子だねー」
……尤も、そんな彼らをして戦闘シーンがナレーションの一言で全カットされるかのように、ホシノとカルカはごくあっさりと片付けてしまったものだが。
「この手に限る♠︎」
内訳としてはカルカが二人、ホシノが八人というキルスコアである。
見た目は強そうだったのでカルカは最初こそノリノリで迎え撃ったものだが、彼らの実力が期待に沿わないものであることに気づくと早々に傍観に徹し、ホシノが残りを全員まとめて叩きのめしていった。
その間、僅か一分。
「また強くなったね❤︎ 大人数相手の殲滅速度ならヒナより上かも❤︎」
「いや、ヒナちゃんの場合は適当に一発撃つだけでみんな降参してくれるからねー。殲滅する必要も無いって意味じゃ、まだ敵わないよ」
「くくっ♦︎ そういう意味じゃあの子が一番会長の強さに近いのかもね❤︎」
昼下がりのコーヒーブレイクのようなノリでカイザーPMCの最強戦力を全滅させた二人は、その足で理事の元へと向かった次第である。
アビドス高校の倉庫から引っ張り出してきた「臨戦用」の装備を纏ったホシノは、ほぼ一人でこの駐屯基地を制圧してみせた。
そんな彼女は奥の部屋にいた理事との「交渉」を済ませると、彼から黒服の居場所を聞き出すなりさっさとそちらへと進撃していった。
彼女にとってはカイザーPMCの理事など、こちらがその気になればいつでも潰せる存在に過ぎないのだと知らしめてやれば十分な小物に過ぎない。本命は彼のビジネスパートナーである「黒服」にあった。
今の彼女は黒服に対して、殺してしまっても構わないとばかりに全力で狩りに来ていた。それは自分を手に入れたいが為にアビドス高校を陥れたから──ではない。
カルカの情報により「神秘の探究」という彼らゲマトリアの活動目的を知ったことで、ホシノには何が何でも彼らの存在を許しておくわけにはいかなくなったのだ。
「今の黒服の狙いはキヴォトス最高の神秘を持つ小鳥遊ホシノに集中している❤︎ その間はこうして返り討ちにすればいいケド……その後は? この先自分が卒業してアビドスを離れた後は、次に狙われるのはあの子たちかもしれない♣︎ だからその前に……彼らを狩る♠︎ うん♪ 健気な先輩だァ……❤︎」
「うるさい」
シャーレの先生に退学届を提出した私が、ゲマトリアを一人で葬る! その行為が、世界を変える──まるでそう言わんばかりの英雄的行動を取り始めたホシノに対し、カルカはその思惑を後方理解者面で汲み取っていた。
そう、この時のホシノの狙いは黒服であったが、それは手段であって目的ではない。
全ては彼女の最優先事項──後輩たちの幸せを守る為であった。
カルカも見込んでいたことだが、アビドス高校の廃校対策委員会の面々はホシノに限らず全員が高レベルの「神秘」を持っている。
特に砂狼シロコの抱えている「神秘」はカルカが初めて見た頃よりも増大しており、来年にはホシノと同等かそれ以上に成長するかもしれないと睨んでいた。
そしてそう考えているのは、同じく「神秘」の概念に詳しい黒服も同じであろう。だから彼が余計なことをする前に、ホシノは今の内にケリをつけたかったのだ。
「一体誰の影響なんだろうねぇ……♣ 怖い子だ♥」
黒服はホシノの後、間違いなく砂狼シロコの神秘を狙う。しかしその企みは暁のホルスにとって、触れてはならない逆鱗だった。
過剰な暴力を振るったことで狐坂ワカモのように指名手配を受けるかもしれないが、それでも構わない。アビドス高校の存続に必要な「アビドス生徒会」には、自分がいなくてもユメ先輩が残っている。その事実は「本来の世界」で彼女の心臓に突き刺さっていた戒めの鎖が無くなったことを意味していた。
いわゆる無敵の人と化した今のホシノは、ある意味では陸八魔アルの目指すアウトローの一つの到達点なのかもしれない。
──そんな彼女の心情に愉悦を感じながら、一人理事室に残ったカルカは黒服を追い掛けていったホシノの背中を見送った後、おもむろに通信端末を取り出した。
「このままホシノが暴れ回って、アビドスを狙う悪人は呆気なくお死枚チャンチャン♥ じゃ……イマイチ盛り上がらないな……♣」
カルカとしては、会長の後で闘う約束をしているホシノが黒服の横槍で台無しになるのは面白くない。だからこそ今回は彼女に味方をする形で共闘を持ちかけたわけだが……ホシノがここまで容赦をなくしていたのは誤算である☠️
ホシノが勝つのはいいとしても、予定よりも狩りが上手くいきすぎたことに「うーん……アチラを勃てればコチラが勃たず♥」と物足りなさを感じていたカルカは、しばし考え込むと良いことを思いついたと、第三者にモモトークで連絡を入れることにした。もちろん、ホシノにはそのことを伝えない♥
「──というわけなんだ、ホシノを止めてくれ♣ 先生♥」
カルカ的にも愛しの連邦生徒会長が顧問として招聘した人材がこういった事態にどう対処するのか気になったのもあり──彼女は昨日教えてもらったばかりの連絡先に向けて、ヘルプのメッセージを送ったのであった。
“待ってて”
その結果はカルカの予想通り──ホシノを人殺しにさせまいと血相を変えて駆け出していった先生が、シロコたち対策委員会と共にこの場に乗り込むこととなる。
その際、狐坂ワカモも一緒だったのは語るまでもないだろう。
そうしてこのチャプターの最終局面は、業腹にもカルカ好みの青春的な盛り上がりを見せたのだった。
殺人ピエロのせいでホシノ(臨戦)の登場が前倒しになる不具合♠︎
とりあえずこの短編はこれでお死枚 チャンチャン❤︎