「オメェらに頼みたいことがある」
「...なんですか」
C&Cのネルがトキとレインに頼み事をする。
「「慈愛の怪盗」の情報を掴みましたので「慈愛の怪盗」を通じて盗品の盗品の行方を明らかにして欲しいのです」
アカネが二人に説明する。
「先輩方はどうするのですか?」
「あたしらは他の任務があるから行けねぇ」
ネル、アカネ、カリン、アスナの四人は他の任務があるためトキとレインにこの任務を任せることになった。
「私たちの不在、二人に任せたよ!」
「いい知らせを期待している」
「道具と予算は存分に使って構いません。請求書は全て、セミナーの会計に回してください」
アスナ、カリン、アカネは二人を応援する。
「普段は口にしねぇけど、お前らのことは信頼してる」
ネルは少し恥ずかしそうに言う。
「じゃあ任せたからな!」
ネル達は部屋を出て行った。
「...ふっ」
「...よかったな」
トキは嬉しそうにしておりレインも嬉しそうにしていた。
「...じゃあ俺たちも行くか」
「待ってください」
レインが任務に赴こうとした時、トキが止まる。
「...どうした」
「今回の任務は潜入捜査です。C&Cの潜入捜査といえばバニーです」
トキはそういうと何処からかバニーガールの服を取り出した。
「...」
「...ですがレインは着ることができませんね」
トキは、なぜかレインにバニーを着せようとした。
「...」
「仕方ありません。レインは何時もの服で任務に挑んでください」
トキはバニー服片手に部屋を出て行った。
レインは一言も発さずに準備を始めたのであった。
「...ここが」
「はい、ここが任務地です」
トキとレインは任務地の屋敷に着く。
「...本当にその格好で行くのか?」
「?」
レインの隣にはバニー服を着たトキがいた。
「...なんでもない」
「そうですか、それでは潜入しましょう」
二人は潜入しようとするが、
「おい!そこの男止まれ!」
レインが潜入しようとした矢先、警備にバレてしまった。
トキはすでに潜入しておりバレなかった。
(...あとで合流する)
(分かりました)
アイコンタクトであとで合流すると伝えてレインは、警備員と話す。
「...なんでしょうか」
「そこで何をしていた!」
警備員がレインに詰め寄る。
「...ここに依頼されて来た執事です」
レインは嘘を吐くが、
「執事だと?C&Cにはメイドしかいないはずだ」
(...なぜC&Cのことを?)
レインが疑問に思うが警備員は続けて、
「執事など聞いたことがない!貴様、嘘をついているな!」
(ここは逃げた方がいいですね)
警備員が銃を向けるがレインは発煙弾を投げる。
「なに!?くそ!侵入者だ!」
警備員が仲間を呼び始める。
レインはその間に遠く離れ騒ぎが収まるまで待つことにした。
その間にレインは潜入方法を考える。
「...仕方ありません」
レインは嫌そうな顔をしながらとあるものをとりに行った。
「...」
屋敷の入り口。
警備員が立っており屋敷を警備している。
そこに、一人の“メイド”がやってきた。
「止まれ」
警備員がメイドを止めるがもう一人が、
「おい、メイドは通せって明太郎様から命令されている」
「...そうだったな、通っていいぞ」
警備員がメイドを通す。
メイドは会釈をしたあと屋敷に入って行った。
「ともかく、今は怪盗の件を解決しなければなりませんから。それと...」
“あと一ついい?”
「...なんでしょうか?」
トキがなぜここにゲーム開発部がいるのか聞こうとするが先生に止められる。
先生がトキに聞こうとしたことは、
“後ろのメイドって誰?”
「...」
先生に言われトキが振り向くとそこには太めのチョーカーした長髪のメイドがいた。
視線があったメイドはスカートをつまみ上げカーテシーをする。
「...知りません」
“え?知らないの?”
トキも知らないようで警戒する。
「ねぇミドリあの人知ってる?」
「知らない...」
「...居ません...ここには誰も居ません...」
「メ、メイドが増えました...」
ゲーム開発部も初めて見るメイドに警戒する。
先生は、メイドに問う。
“君は...誰?”
「...」
メイドは先生に質問されたため口を開く。
「...お久しぶりです」
“あ、会ったことあったけ?”
メイドは先生にあったことがあるようで挨拶をするが先生の記憶には目の前のメイドは記憶になかった。
「...!?」
トキは何かに気づいたようで酷く驚いていた。
「...では、改めて挨拶を」
メイドは挨拶を始める。
「...C&C所属のコールサイン05。音無レインです」
完全に女性の声でレインは挨拶をする。
「「「“えええええ!?!?”」」」
衝撃の事実にトキとアリス以外の全員が叫ぶ。
“ほ、本当にレイン...?”
「...レインです」
女性にしか見えない外見で女性のような声で喋るため先生達は、酷く驚く。
「嘘だ!男の人がこんな美人になるわけないよ!」
「そ、そうですよ!」
「女の人にしか見えない...」
「アリスも女の人にしか見えません!」
ゲーム開発部も目の前のメイドがレインだと信じない。
「...では、ここで脱ぎましょうか?」
“ダメだよ!?”
スカートを下ろそうとするレインに先生は急いで止める。
“それでレインはなんでメイド服を着ているの?”
「...最初は執事服で入ろうと思いましたがC&Cには、メイドしかいないと警備員に言われ入れなかったので渋々女装しました」
リオがレインの存在を完全に隠蔽したためC&Cに執事がいることは知られておらずそのせいでレインはメイド服を着ることになった。
「...目的は、トキと同じで任務です」
“...そっか”
先生は女装しているレインに同情の目を向ける。
先生も必要だと言われても女装するのはとてつもなく嫌だと思ったためレインが可哀想に見えた。
その後、ゲーム開発部が何故ここにいるのかを先生が説明し、トキとレインも納得したその時、
電気が消える。
その場にいたもの達は突然の停電に慌て始める。
すると突然声が聞こえ始める。
「...」
レインは暗闇の中、声の主人を探す。
「そう、我が名は.....」
電気が着く。
「「慈愛の怪盗」」
そこには仮面をつけた怪盗がいた。
トキとレインはすぐに追いかける。
二人は障害物をものともせず慈愛の怪盗を追いかける。
「その並外れた身のこなし...美しい」
「私たちの身体能力を定めて、どうするつもりですか?」
突然止まった怪盗は二人を評価する。
「ふふっ...純粋な褒め言葉ですよ」
「...ありがとうございます?」
レインはとりあえず褒められたためとりあえず返事を返した。
「お礼でも述べるべきでしたか?」
トキは純粋な疑問を問う。
「嗚呼、そこのメイドと違ってこの美学が通じないなんて...私はとても悲しいです」
「...?」
トキはイマイチ怪盗が言っていることを理解していなかった。
「...私たちは「王冠」を探しているのですが、あなたは知っていますか?」
「何故、それを私に?」
レインが怪盗に聞く。
「あなた、泥棒なのでしょう?」
「...」
トキの一言に怪盗がピキり始める。
「?それとも「泥棒様」とお呼びした方がいいでしょうか?」
「ふふっ...嗚呼、そうですね。一つ訂正させてくださいませ」
怪盗が銃をこちらに向けて放つ。
「私は、「怪盗」ですよ」
トキとレインは即座に攻撃体制に入り、攻撃し始める。
そんな二人を見て怪盗も攻撃し始める。
銃を二人に向けて放つが二人はバラバラに動き撹乱する。
レインは怪盗に銃を向けて放つが怪盗は煙で姿を隠したあとワイヤーで後ろに回り込む。
しかし、トキがすぐにカバーし怪盗に銃弾を撃ち込む。
怪盗は、少しよろめくが倒れず動き続ける。
その後も戦闘が続く。
しかし、徐々に怪盗が押され始める。
「嗚呼、奇怪な格好なのになかなかどうして...やりますね。ですが...」
「...!?」
突如、爆発が起きる。
「次からは、足元にも気を配った方がいいですよ。せっかくのダンスが台無しになってしまいますから」
煙が晴れるとトキが爆発に巻き込まれ倒れていた。
「...」
「まだ踊りますか、お嬢さん?」
レインが怪盗に対して警戒していると、
怪盗に銃弾が当たる。
「させないよ!」
「私達も加勢します!」
ゲーム開発部が助けに入る。
「おや、可愛いメイドさんですね」
「か、可愛いだって!えへへ.....」
「お姉ちゃん!喜んでる場合じゃないでしょ!?」
モモイが褒められて喜ぶ。
「ふふ...可愛らしい反応ですね。...でも残念です」
怪盗がモモイとミドリの銃弾を避ける。
「...最初の一撃で仕留めるべきでしたね。向こう見ずの勇気は美学から最も遠い存在ですよ、お嬢さん」
「...そうとは限りませんよ」
「!?」
怪盗が振り向くとレインがおり銃を放つ。
「くっ.....!?」
「光よ!」
怯んでいるところにアリスが攻撃する。
「....う、撃ちます....!」
「うっ!?」
隠れていたユズが不意打ちで攻撃する。
怪盗は倒れる。
「今だ!捕まえて!」
「うん、お姉ちゃん!」
モモイとミドリが飛びかかるが突如として煙幕が焚かれる。
「ど、どうなってるの!?」
「見て、天井に!」
上を見ると天井に怪盗がいた。
「...確かにお嬢さんの言う通りですね、先ほどの言葉を撤回するとしましょう。お嬢さん方は...相当な実力をお持ちのようだ。お名前は?」
怪盗が名前を聞くと、
「私はC&C所属、コールサイン04。飛鳥馬トキと申します」
「...私は」
「ふむ...あのC&Cが銅田に協力とは...一体、何故ですか?」
「...」
レインは名乗ろうとするが名乗らせてもらえず少しいじけた。
しかし、そんなレインを気にするものはおらず会話が進む。
そこに明太郎が警備員を連れて現れる。
「「慈愛の怪盗」め!この屋敷に忍び込んだが最後、そう簡単には抜け出せんぞ!」
そういうと警備員がレイン達を巻き込みながら銃を乱射する。
その時、ミドリが銃で撃たれた衝撃で足を滑らせ落下してしまう。
すると怪盗がワイヤーを使いミドリを助ける。
「ふふっ、お怪我はありませんか?お嬢さん」
そういうとミドリを下ろす。
「...!「慈愛の怪盗」がミドリを助けてくれました!」
「ミドリ、怪我は!?」
ゲーム開発部がミドリを心配する。
「なるほど、今宵の舞台は面白くなりそうですね。一つ、お嬢さん方に伝えておきましょう。表面の事象に囚われていては、本質を見極めることなど夢のまた夢ですよ」
怪盗が何やら忠告する。
「それでは、これにて失礼。...そう遠からず、またお会いすることになるでしょうけれど。その時まで、良い夢を。bye!」
そういうと怪盗は姿を消した。
その後、先生が明太郎に説明してその場は収まった。
その後、明太郎が去り先生達だけになった。
そのあと何やかんやありトキとレインはゲーム開発部の仲間になった。
Q.なんで女性の声が出せるの?
A.レイン「執事ですから」