知り合いはさいつよ決闘代理人   作:秘境と聖杯ダンジョン

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参考までに、主人公くんの服装の外見。なお、原神の世界観に合わせてそれっぽくデザインが変わっているものとする。

フォンテーヌ入り以前
帽子:無し
装束:ヘンリックの狩装束
手袋:ヘンリックの狩手袋(巻布部分無し)
ズボン:ヘンリックの狩ズボン

フォンテーヌ入り以降
帽子:無し
装束:狩人の装束(マント無し)
手袋:狩人の狩手袋(右手のみ、手甲無し)
ズボン:マリアの狩ズボン

トップハットを被ろうとしたが千織さんに却下された。



閑雲先生とシロネンが同じverで復刻してしまった!どちらも持っていない私はどうしたらいい!?


服屋さんは手厳しい

今日は稲妻旅行の発端である『秋沙銭湯割引券』をくれたのが千織さんという事で、お礼を言いに千織屋まで来たよ。

 

「いらっしゃいませ。ああ、あなたでしたか」

「どうも、エローフェさん。千織さんいます?」

「店内で作業中ですよ」

「あー、じゃあ出直した方がいいかな」

「その必要はないわよ」

 

あ、千織さん出てきた。

 

「どうもこんにちは」

「ええ。あなたがわざわざ店まで来るなんて、何の用かしら?服でも買いに来た?」

「いえ、今日は先日のお礼に」

「先日……ああ、クロリンデにあげた割引券のことね。あなた達揃って真面目ね」

「はは、どうも」

「別に礼を言われるほどのことはしてないわ。私には必要ないものを必要ある人に譲っただけだもの。お礼がしたいって言うなら……ま、あなたは別にいいわ」

「えっ」

「なによ『えっ』て」

「いや、前みたいに店ん中まで引きずり込まれて服を剥ぎ取られて服を買わされるのかと」

「それはあなたが汚れまみれの薄汚い服でフォンテーヌに入ろうとしてたからでしょ。それに、私はタダであげたのにあなたが勝手にモラを払ったんじゃない」

 

そんな事もあったなぁ。遠い昔の事みたいだ。

何を隠そう千織さん、僕がフォンテーヌ邸に来て初めて会った人である。

フォンテーヌに来たばかりで右も左も分からなかった僕に声をかけてくれた人。

もっとも、それは僕を気遣うようなものでは無く、

 

『その汚れまみれ土まみれボロッボロの格好、見てられないから着いて来なさい』

 

って感じで無理やり引っ張られてこの千織屋に連れ込まれたのが初対面。

あの頃の僕の格好、ずっと着てた一張羅の狩装束だったからなぁ。長い事着込んでたし、旅の間も勿論ずっと着てた。

だから結構傷んでてね。沈玉の谷を越えてその足でフォンテーヌ入りしたのもあって凄く汚れてたんだ。

フォンテーヌ入りするに当たって装束のマントをちょっとオシャレっぽくして着てみたりもしたのだが、それ以前の問題だった。

 

『重ね着してオシャレ感出そうとしているのがムカつくわね』

 

と言われて涙を零したのもいい思い出だ。

 

「あの時の服はボツにしたものだから払う必要ないって言ったのに、払うって頑なだったのはあなたじゃない」

「そりゃあ対価は払わないとダメでしょ。それに、その後ちゃんとした依頼もしたじゃないですか」

「まぁね。私はそんなに気に入ってないけど、その服。手直しは必要?」

「手入れしてる限りでは大丈夫です」

「ふーん。見せてみなさい」

 

あ、結局千織さんに服を剥ぎ取られた。

 

今着ている服も千織さんに注文して作って貰ったものだよ。

といっても、千織さんが普段作ってる煌びやかなものじゃない。

身軽かつ頑丈で内側に色々仕込める外套に、質の良いシャツ。

アクセントのスカーフと千織さんの抵抗が見られるアクセサリーの宝石。シャツの上から着る厚手のベスト。ズボンとブーツも頑丈なものを作ってもらった。

フォンテーヌを歩いてても何ら違和感なく、かつ僕にとって有用な物を完璧に作ってくれた千織さんには感謝しかない。

 

「──問題なさそうね。はい、返すわ」

「もしどうしようもなくなったら手直しお願いしますね」

「当然よ。余程のことが無い限りは直してあげる」

「ありがとうございます」

「だから礼は別に……そうだ。あなたが着てたあの狩装束、ちょっと持ってきてくれない?」

「別に構いませんけど、一応理由を聞いても?」

「インスピレーションの刺激になるかなって。あなたと話してて初めて会った時のことを少し思い出したのもあるわ」

「そういうことならいくらでも。ただ、アレから仕舞いっぱなしなので状態そんなに良くないかもですけど……」

「別に構わないわ」

「さいですか。じゃあちょっと取ってきますね」

 

千織屋を出て、自宅に戻り、狩装束を引っ張り出す。うーん。大丈夫か、これ。もし見せたら千織さんに投げ飛ばされるんじゃないか?僕が。

いやでも持ってこいって言ったの千織さんだしな。多分大丈夫、多分。

千織屋まで戻ってきたよ。エローフェさんが千織さんは作業に入っていると言っていたので、手短に済ませよう。

 

「千織さーん、持ってきましたよー」

「そこに置いといて。そしてこれから他のお客様が来るからさっさと帰ってちょうだい」

「あ、はい。それじゃあこれで」

「あなたは他のと違って物分りが良くて手間がかからないから良いわね」

「それはどうも。千織さん。重ねてになりますが、今回はありがとうございました」

「はいはい」

 

手短にお礼を言って、千織屋を出る。あまり長々と喋ると投げ飛ばされるからね。さて、今日はもうやる事ないし、カフェで一息ついたら帰ろうかな。




お礼に行ったらお古の一張羅を持っていかれた人
「帰りがけにカフェ・リュテスに寄ったらクロリンデさん達に会った」

クロリンデさん
「ナヴィアとフリーナ様に捕まって女子会をしていたんだ」

千織さん
「さて。今日の仕事は終わったし、あいつの服でも見るか……やっぱりボロッボロね。外套の方は……頑丈な作りを要望するだけあるわね。でもマントとズボンはもうダメね。よし、外套は綺麗にして軽く手直し、マントとズボンは新調ね。素材は……ふむふむ……」

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