知り合いはさいつよ決闘代理人   作:秘境と聖杯ダンジョン

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イアンサさんが雷ベネットと言われているらしいので閑雲先生のガチャを引く口実ができてしまった。
ついでに無凸のシュヴルーズ隊長まで引ける可能性があるだって?


公爵と決闘代理人のお茶会。たまに看護師長。

「そういえばクロリンデさん、あの噂は本当かい?」

「噂?」

 

職務でメロピデ要塞の公爵の元を訪ね、仕事を終わらせた後のティータイムで公爵にそう聞かれた。

 

「最強無敗の決闘代理人殿がなんと身を固めたらしいって噂なんだが」

 

どこでそんな噂が流れているんだ。そしてあなたはどこからその噂を仕入れてきたんだ。まだナヴィアにも言ってないのに。

 

「ハハッ。そんなに嫌そうな顔をしないでくれ」

「相変わらず耳聡いな、あなたは」

「情報通なモンでね。で、その反応って事は噂は事実だったか。相手は調べるまでもなく分かる。彼だな」

「公爵はいつから記者に転向したんだ?その薄ら笑いをやめてくれ」

「おっと、失礼……コホン。以前からあんたの口から彼の話題が出ることは多かったが、とうとうゴールインか」

「事実と噂に齟齬がある。まだそこまでは行っていない」

「成程、覚えておこう」

「……余計な事を言ったか」

「まぁ安心してくれ、俺は口が堅い」

「どうだかな。お茶を飲みながらポロッとシグウィンさん辺りに話すんじゃないか?」

「ハハハッ。それは否定しきれないな。お茶を飲む時は口を開いてしまうものだからな」

「はぁ……」

 

ため息を吐いて、お茶を啜る。

 

「……以前ヌヴィレットさんに頼まれて、俺のツテを使って彼の身辺調査をした事がある……おおっと、変な事はしてない、水神様に誓ってな。だから剣を下ろしてくれ」

「何故そんな事を?」

「ヌヴィレットさんは『勘』だと言っていた。俺達には分からない『何か』を感じ取ったのかもな」

 

ヌヴィレット様が感じ取った『何か』。それは、彼の中にあるあの狩りへの執着とも言える獣性だろうか。

 

「ヌヴィレットさんがわざわざここまで来て頼んできたんだ。それほどの人物、気になるだろう?だから調べた。上での暮らし、友人関係、出身地、過去。彼の旅に出てからの経歴はなかなか面白かったが、特段異常と呼べる物は無かったよ。普通の両親から生まれ、スメールの森の中で苦労しながら育ち、旅に出て、璃月モンドと渡り今はフォンテーヌに居る。ただそれだけだ」

 

その苦労の中に、ティナリさんから聞いた事が含まれているのだろう。

 

「だが、彼のあの『狩りへの執着』はハッキリ言って異常だ」

「それも知っているのか」

「最近仕入れたばかりだがな。彼の過去を調べたからこそ、驚いたよ。そして、ヌヴィレットさんが言っていたのはこの事かともな。標的になったのが野獣や魔物共ばかりで良かったよ。もし住民が襲われていれば、執律庭も動かざるを得なかっただろうからな」

「その事で彼はずっと悩んでいる。今も。私が師から教えられてきた事が、彼にとっての導きとなるならこれ以上のことは無い」

「だから一緒になったと?」

「いや、彼の事は好きだ」

「へぇー、クロリンデさん好きな人いるのね!」

 

いつの間にか、シグウィンさんが公爵の部屋に入ってきていたようだ。

そう大きな声で言われると、流石に恥ずかしいな。

 

「あー!照れてるのね!クロリンデさんのそういう表情、初めて見たのよ!」

「シグウィンさん、その辺にしてくれると……」

「うんうん、分かるのよ。素敵な恋をしてるのね!」

「シグウィンさん……」

「どんな所を好きになったの?顔?それとも性格?ウチも知ってる人かしら?」

「…………」

「クロリンデさんの事だから、戦闘能力じゃないか?」

「公爵……」

「なるほど、確かにクロリンデさんらしいわ。でも、力強さばかり見るのはダメよ?ちゃんとその人の内面も見ないと」

「違う、私が好きになったのは彼の──」

 

しまった、口を滑らせるところだった。ニコニコと話しを聞いてくれてるシグウィンさんはともかく、ニヤニヤと笑っている公爵はいけ好かないな。

 

「……シグウィンさん。先程公爵がお茶を飲みながら『たまには看護師長のミルクセーキも飲みたくなるな』と言っていた」

「なっ……!」

「えー!公爵がウチのミルクセーキを飲みたいって!?わかったわ、腕によりを掛けて作るのよ!」

 

シグウィンさんは走って公爵の執務室を出ていった。数分もすれば、公爵の元に特性のミルクセーキが届くだろう。

 

「……やってくれるな」

「元はと言えばあなたが原因だと思うが」

「それはそうだな。甘んじて受け入れるとしよう」

「そうしてくれ。では、私は帰る」

「送りはいるかい?」

「不要だ」

「了解。上に戻ったら、ヌヴィレットさんによろしく言っておいてくれ。それと、二人に祝福のあらんことを。水の下からで悪いがな」

「……機会があれば、今度は彼も交えてお茶をしよう」

「それなら歓迎するよ」

 

 




仕事でメロピデ要塞に来た決闘代理人
「シグウィンさん、リップクリームをありがとう。色も使用感も気に入っている」

看護師長
「使ってくれてるの!嬉しいわ!あなたにピッタリの色だと思ってたのよ!」

公爵
「やはり、『不毛』の味、だな……」

出番ほぼ無し
「早く帰って来ないかなークロリンデさん」
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