知り合いはさいつよ決闘代理人   作:秘境と聖杯ダンジョン

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「歌劇場の辺りで妙に獣が多い?ならアイツに頼んでみるか。お、ちょうど来たな」
「どうも、僕です。なんか話してました?そちらは?」
「おや、あなたはクロリンデさんの……そういえば狩りを仕事にしているのだとか」
「仕事じゃなくて趣味ですよ」
「まぁ丁度いいです。依頼したい事があるので詳しくは──」




一緒にひと狩り

今日もフォンテーヌの地を歩く。フォンテーヌと言えば海かもしれないが、敢えて僕は陸地を行くね。

しかも今日に限っては趣味というだけでなく、依頼で来ているのだから。なんでもエピクレシス歌劇場の付近で害獣が増えてきているらしい。害獣駆除員みたいな感じでパレ・メルモニアのお偉いさんに紹介された僕は歌劇場の周辺を観察しながら散策している。

確かに、イノシシやらの動物の群れが多い。てかこれ個人で狩る量じゃなくない?

この辺は人が多いから多くは生息してないはずなんだけど、予言の日の洪水とかで生息地がズレたりしたのかな?

 

執律庭から害獣駆除のお知らせは出ているので、遠慮なく木陰にトラップを設置して周る。

少数の狩りなら必要ないけど、群れの駆除ってなるとまた違うからね。生態系の話にもなってくるけど、今回はもともといなかったはずのものを駆除するだけなので、遠慮なく殺傷性の高い物も使っている。ただ捕獲するよりは、こちらの方が幾分か楽だしね。

 

「ここに居たか。手伝おうか?」

「あれ、クロリンデさん?」

 

どうしてここに?と思ったが、歌劇場の近くだし居ない方が珍しいのかも。むしろ僕がここに居る方が珍しいよね。

 

「執律庭の者から聞いた。ここらで狩りをするのだろう?」

「まぁそうですけど、クロリンデさんの手を借りる程じゃ……」

「こう言った方がいいか?君の手料理が食べたい」

「それは……嬉しいことを言ってくれますね」

「君の事だ、調理器具は持っているのだろう?」

「まぁ持ってますけど」

 

これは癖みたいなものだ。璃月を旅してた頃、ある女の子に影響されてね。どこでも料理できるようにある程度の器具は持ち歩いてる。

 

「罠の配置図です。クロリンデさんは獲物の群れを追い立てて罠の方へ誘導してください。罠を抜けたやつは僕が仕留めます」

「承知した」

「イレギュラーが起きたら臨機応変に対応お願いしますね」

「当然だ」

 

仕事モードに入ったクロリンデさんはカッコイイね。

それじゃあ、ひと狩りいきますか。

 

 


 

 

一人で地道にやっていく予定だったこの依頼。クロリンデさんという優秀な狩人のお陰でスムーズに終わった。

依頼元に連絡を入れると、直ぐに警察隊の方々や警備ロボが到着して、次から次へと仕留めた害獣を運んで行く。

 

運ばれる予定のうちの一匹を先に捌いておいた。

その後の非可食部を警備ロボに持って行ってもらう。

さて、次は獣肉を焼く為の火を起こさなきゃね。炎元素を使える人が居ない場合、火起こしには苦労する昨今だが、僕は違う。なんてったって先生特性のからくりがあるからね!少々時間はかかるが、一から火を起こすよりは圧倒的に手早く──

 

「火なら任せてくれ」

 

そう言ってクロリンデさんがポケットから、小さな機械を取り出して火を付けた。

 

「ええ……なんそれ……」

「ライターだ。フォンテーヌでは珍しくもないが、もしかして知らなかったのか?」

「はい……」

 

先生……負けました。

 

気を取り直して、フライパンを火にかけて、塩、胡椒と特性スパイスで味付けした獣肉を焼いていくよ。

適当に肉を焼きながら、すり潰したバブルオレンジと少量のマルコット草、夕暮れの実で作ったジャム、肉汁を合わせてソースを作ったよ。

 

「はい、どうぞ」

「ありがとう、いただきます」

「召し上がれ。そして僕もいただきます」

 

んー、狩りの後の飯は美味いね。

 

「……はぁ、美味しい」

「それはなにより」

 

二人で新鮮な味を堪能した後、仕事に戻るクロリンデさんを見送ってから、巡水船に乗って帰宅したよ。




料理描写はこんなもんで。


ナヴィア
「あのクロリンデがあれほど言うなんて、そんなに料理の腕がいいのかしら。あたしは見た事ないけど」

万民堂の娘
「あの人の料理?狩りたての食材を使った料理はあんなに上手なのに、なんでお店で買った物で作る料理は普通なんだろうね」

閑雲
「妾のからくりがフォンテーヌの機械に負けただと?ふん、妾は常に先を行っておる。もう火を起こすのに時間などかからん、それにポップコーンも作れるのだからな」
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