知り合いはさいつよ決闘代理人   作:秘境と聖杯ダンジョン

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最近スタレのストーリーや他ゲーや仕事やらで忙しく書く気力がなかったんですが、カチーナちゃん彼氏概念とそこから派生した原神女子恋愛概念のクロリンデさんの位置を確認して思わず笑顔と元気が出てしまったので書きます。

休日ネタは私の好物のため、何度でも擦るつもりです。


件の概念です。
https://x.com/18th_impact/status/1913903807291162904?t=GuAx33rNWqHqHZjuyp8BOg&s=19




ある休日の一幕

日が昇り、フォンテーヌ邸の外壁から射し込む朝日が僕の瞼を焼く。窓の外から微かに小鳥の囀りが聞こえてくる頃。つまり早朝。

いち早く目覚めた僕は、隣で眠る彼女を起こさぬようベッドから抜け出し、これ以上部屋に日が入らないよう厚手のカーテンを掛けた。

昨日は代理決闘があったし、今日は休日だからね。もう少ししたら起きるだろうけど、少しでもゆっくりと休んでほしい。

 

さて、朝食の用意をしようか。コーヒーを淹れて、トーストを焼く。ベーコンと卵を火にかけ、野菜を盛り付ける。果物は……リンゴにしようか。

こんなもんでいいかな。

今日は特に何もする予定は無いけど、だからこそ何をするか分からないからね。多過ぎず少な過ぎずな量を作っておこう。

 

そんな感じで朝食を作っていたらクロリンデさんが起きてきたね。

 

「おはよう。早いな」

「おはよう。クロリンデさんこそ、もっと休んでても良かったんですよ」

「あまり寝すぎるとリズムが狂ってしまう。休日も整った生活をした方がいい」

「ごもっとも」

 

元々は僕もそういう生活を心掛けてたけど、良く眠れるようになってからは結構だらけた生活を送ってた事もある。

前まではそこまで気にかけてなかったけど、環境が変わったからね。クロリンデさんと一緒に暮らすようになってからは同じリズムで生活してるよ。

 

クロリンデさんと朝食をとりながら、今日はこれからどうするか聞いてみる。特に予定がなくても、僕は構わないよ。

 

「今日はどうしますか?」

「はむ、……そうだな。あなたは何かあるか?」

「特には。クロリンデさんに合わせますよ」

「そうか。なら、午前中は家で過ごして、午後から狩りに出よう。夜は収穫を堪能するんだ」

「了解です。……ん、ご馳走様です」

「ご馳走様。食器は私が片付けよう」

「やりますよ?」

「あなたは朝食の用意をしてくれた。ならば、片付けは私がするべきだ」

「では、お言葉に甘えて」

 

食器を台所へ下げて、本を取りソファに座る。

読むのはあの学園モノの娯楽小説。生徒会に集まる各委員会の委員長たち。言葉遣いや挿絵でなんか覚えのある人が多数居るのはきっと気のせい。作者は一体どこからネタを拾ってくるんだ?この生徒会書記の人とかまんま書記官だろ。風紀委員長は大マハマトラだし。

てかこれ、学園恋愛モノじゃなかった?読み進めていくうちにどんどん恋愛要素薄くなってるよ。面白いけども。

 

「面白いか?」

「えぇ。知人に似た登場人物とかも居たりして、結構楽しいです」

「そうか」

 

食器を片付けたクロリンデさんが僕の隣りに座って、剣や銃の手入れを始めた。手入れと言っても、刃を研いだりとか銃を分解してとかじゃなくて、布で拭いたりとか動作チェックとか、それくらいのね。隣でやってても気にならないよ。

クロリンデさんがちゃんと武器のメンテナンスする時は武器倉庫になってる元クロリンデさん宅に行くからね。

僕も何度かお邪魔したことがあるけど、壁や棚に架けられた大量の武器は圧巻だったよ。

 

読むこと数十分。どうやらクロリンデさんは武器の手入れが終わったらしい。一度席を立って、厚めの本を持って戻ってきた。

 

「何の本ですか?」

「法廷に関する本だ。規則や規律、フォンテーヌの法律などが書かれている。読むか?」

「遠慮しておきます」

 

それは果たして一般人である僕が読んでいい内容のものなのか。

クロリンデさんも読書はする方で、今日みたいに法廷の本を読む時もあれば、戦闘術の本を読む時もあり、テトシアのシナリオ本を熟読している時もある。事前にシナリオ本を熟読している時は進行難易度の高いシナリオな事が多い。ちゃんと把握してないと振り回されるからね。説得はなんでもありだから。

 

それぞれ本を読んでいると、僕の肩に感触。クロリンデさんがいつものように頭を預けてきた。そのまま本を読んでるんだから、器用だよね。

 

 


 

午後。動けるよう昼食は軽く済ませ、エリニュス山林地区のポート・マルコットから少し歩いたところ、以前ヌヴィレットさんと公爵の釣りに巻き込まれた辺りに来たよ。

今日の獲物は野鳥。鴨とかその辺。狩ればみんな鳥肉なんだけどね。

 

「──なので、今日はアビサルヴィシャップは狩らなくても」

「ここは通りが近い。人が襲われる前に駆除しておいた方がいいだろう」

「……まぁそれもそうですね」

 

定期的に執律庭の方で討伐してるはずなんだけど、一向に減る様子は無い。近くに巣でもあるのかな。発生源をどうにかしないといけない感じがする。

 

「いつも通り、援護を頼む」

「了解です」

 

雷光を纏いながら疾走するクロリンデさんにとりあえずシールドを付与して、後は草元素の矢でヴィシャップのヘイトを稼げば十分かな。

まあ、クロリンデさんが速すぎるからヴィシャップくらいじゃ掠りもしないだろうし、僕の援護が要るのかは甚だ疑問だけど。

 

でも逆に考えると、クロリンデさんが援護を頼むのって僕だけなんだよな。そう考えると、嬉しい気分になる。

 

「お疲れ様です」

「お疲れ様。素材は貰ってもいいか?」

「構いませんよ、特に必要ないので」

「ありがとう。ちょうど欲しかった部位が取れたんだ」

「武器強化ですか?」

「ああ」

「なんだろ……あ、『鉄蜂』ですか?」

「正解だ」

「うしっ」

 

小さくガッツポーズ。僕だってクロリンデさんの事よく見てるんですよ。

 

ヴィシャップが居なくなった水辺では、外敵から隠れていた小動物や鳥が姿を現し始めていた。その中には勿論、夕食予定の鴨も。

 

「悪いね」

 

素早く二匹射抜く。これだけあれば困らないだろう。

ただ、呆気なさすぎてあまり狩りをしたって感じがしないね。良いんだけどさ。

 

「もう終わりか。どうする、まだ日が暮れるには早いが帰るか?」

「どうせなので、この辺で食べようかと思います」

「賛成だ。拠点作りはあなたに任せる。私は果物や山菜を採ってこよう」

「了解です」

採取に向かうクロリンデさんを見送ってから、簡易的な野営地を作ったよ。もう手馴れたものだね。旅人さんには負けるが僕も旅歴は長いのだ。

今日の夕食は、さっき狩った鴨とクロリンデさんが採ってきてくれたバブルオレンジを使って鴨胸肉のオレンジソースソテーに決めたよ。思い出の味だね。

以前クロリンデさんにコツとか色々教わったけど、僕が作るのとクロリンデさんが作ってくれる物はどうも何かが違うんだよね。

美味しそうな物は作れるけど、敵わない。味付け以外に何か隠し味があるのかもしれない。

 

ぽくぽくぽくちーん。

 

なんて考えてたら完成だね。夕食には少し早いかと思ってたけど、準備して料理してるうちに日も暮れたし、ちょうど良かったかな。

 

「はい、どうぞ」

「いただこう」

「では僕も。いただきます」

 

んー。やっぱり、違うなぁ。美味しいけど、なんか違う。

 

「ん……美味しいな」

「ありがとうございます」

「もう私より上手く作れるんじゃないか?」

「それは無いですね。あの時のあの味は、忘れられませんよ」

「それは良かった。だが、私はこっちの方が好みだ」

「……はは、ありがとうございます」

 

まぁ、クロリンデさんが喜んでくれるならいいか。

 

 




好きな食べ物ランキング一位:狩りの収穫
「火の入れ方か……切り方か?やっぱり何か隠し味があるのか……」

好きな食べ物ランキング上位独占:彼氏の手料理
「特別なものは入れていないな」
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