知り合いはさいつよ決闘代理人   作:秘境と聖杯ダンジョン

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のんびり旅行記最高!


のんびりお散歩日和〜記者の巻〜

買い出しも終わり、一息つこうと思ってカフェ・リュテスに来たよ。

いや、正確にはまだお店には入れてないんだけどね。

原因は店の植栽の外からテラス席を覗いたり、キョロキョロと周辺を見回したりしているシャルロットさんが目に入ってしまったから。

たまに奇行に走る人ではあるけど、今回は何をしてるんだろう。

 

「どうも、シャルロットさん。何してるんですか?」

「あ、どーも!今日はちょっと取材の事で……あ!あなたがいるじゃない!」

「はい?」

 

シャルロットさんに腕を引かれ、テラスの奥の方の席へ着いた。

注文を取りに来てくれたアルエさんにコーヒーを二つと晶螺マドレーヌを一皿お願いしたよ。程なくして注文の品が運ばれてきた。

コーヒーを飲みながらシャルロットさんの話を聞いていこう。

 

「それで、何ですか?」

「いやね、最近目新しい記事が書けてないの。それでその、クロリンデさんを取材しようかと思って……」

「諦めてください。では──」

「待って待って!これは違うの!」

「以前のインタビューのこと、もう忘れたんですか?」

「忘れてない忘れてない!その節はごめんなさい、ちょっと記者魂を抑えられなくて……でも今回は違うの!たまたまカフェでばったり会って、一緒にお喋りするだけ!」

「たまたまばったり会うために店前でウロチョロしてたんですか?」

「え、えっとぉ、それは……あはは……」

「あんまりしつこく取材しようとすると、他の記者みたく嫌われますよ。『シャルロットさんは誠実で弁えてて、私が嫌がるような行動はしないから好ましく思っている』なんて言ってるんですよクロリンデさんは。裏切るようなことはしないでくださいね」

 

一つ釘を刺しておく。シャルロットさんは善い人だから他人が本気で嫌がるようなことはしないと思うけど一応ね。

 

「うっ……笑ってるけど笑ってない……でも私、クロリンデさんと色んなお話ができるように色々勉強してきたの。テーブルトークシアターゲームの事とか!それらのお話を同じ席でするのは何もおかしくないわよね?」

「それはまぁ、そうですね」

「そうでしょうそうでしょう。クロリンデさんとのお話をより膨らませるためにも、私とお喋りしてくださいよぉ」

「いいですけど、記事にしたりしないでくださいよ」

「約束します!」

 

本当に〜?そう思ってるならメモ帳しまってくれません?

 

「では早速、さっきから気になってたんですけど、その荷物はどうされたんですか?」

「生活用品や食材ですね。さっきまで買い物してたので」

「え、あなたって『食材は自分で狩ってこそ』みたいな人かと……」

「僕をなんだと思ってるんですか。そうすることもありますけど大半は店で買ってますよ」

 

毎日のように狩りで食材を手に入れてた時もあったけど。

 

「なんだか新しい一面を垣間見たような気がするわね……あ、そういえば──」

「へぇ、審判中にそんなことが──」

 

シャルロットさんと他愛のない世間話を楽しんだよ。

コーヒーも飲み終わり、マドレーヌの入っていた皿も空になったので、ぼちぼちお開きにすることに。

 

「今日はありがとう、おかげで良い気分転換になったわ」

「いえいえこちらこそ、色んな話を聞かせてもらって」

「本当は私がクロリンデさんの話を引き出すつもりだったんですが、お上手なもので」

「ははははは」

「ま、ネタは自分で掴んでこそっていうものね。私はそろそろ次へ向かうわ。もうじきホテル・ドゥボールで限定ケーキが販売される時間なの。では、また!」

「はい、またー」

 

シャルロットさんは手を振りながらホテル・ドゥボールへと走っていった。

ホテル・ドゥボールの限定ケーキは誰もが欲しいもの。それはクロリンデさんも例外ではない。

限定ケーキを買いに行けば、たまたまクロリンデさんと会うこともあるだろう。

シャルロットさんはそう思っているんだろうな。

 

つい昨日、クロリンデさんに頼まれて僕がそのケーキを買いに行ったばかりなんけどね。




専業主夫が板に付いてきてしまった見習いファントムハンター
「あ、千織屋に行ってクロリンデさんの注文の品受け取ってこないと」

機を逃した記者
「うーん、今日もクロリンデさんとは会えなかったわ。今度は千織屋を張ってみようかしら。情報によると、クロリンデさんは手袋を千織屋で──」

なかなか姿を見せない決闘代理人
「仕事が忙しくて友人たちと会えていない。ケーキが美味しいな……」
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