爆発アトラクションを存分に楽しんだ結絆とミサカは、そろそろ昼食をとることにした。
「お腹が空きましたね、とミサカは食事処を探します」
「うん、何かがっつり食べられるところがいいねえ」
二人は園内のレストラン街を歩いていると、あるハンバーガーショップの看板に目を奪われた。
『10キロハンバーガーチャレンジ!1時間以内に完食できたら特製トロフィー&お食事無料!』
「これは......大きすぎませんか?、とミサカは驚きます」
「10キロねえ......まあ、俺ならいけるかなあ」
「えっ、本気で挑戦するつもりですか?、とミサカは半信半疑の目を向けます。」
結絆はにやりと笑って店員に声をかけた。
「すみません、このチャレンジ、挑戦していいかなあ?」
店員は驚きながらも、「もちろんです!」と快諾し、大会用の特設席へと案内した。
数分後、厨房から巨大な銀色のトレーが運ばれてきた。
その上には直径50センチ以上のバンズに、分厚いパティが何枚も重なり、チーズやレタス、トマトがたっぷりと挟まれた超巨大ハンバーガーが鎮座していた。
「すごいですね......とミサカは目を見開きます」
「まるで山みたいだねえ。まあ、やるだけやってみようかあ」
店内の客たちも興味津々で見守る中、店員がストップウォッチを持ってカウントダウンを始めた。
「では、スタート!」
結絆はまず大口を開け、分厚いパティとバンズを一気にかぶりついた。
「おお、結絆、豪快ですね!とミサカは応援します!」
通常なら人間が短時間で食べきるのは不可能なサイズだ。
しかし、結絆には秘策があった。
(自己制御《セルフマスター》の出番だねえ)
結絆は自分の消化器官の働きを最大限に高め、胃の消化速度と吸収効率を異常なレベルまで引き上げた。
これにより、大量の食物を短時間で処理できるようになったのだ。
その効果はすぐに現れた。
もぐもぐ、ごくっ。
一口の量が明らかに普通の人間とは違う。
結絆はテンポよく巨大バーガーを食べ進め、パティやバンズがみるみるうちに減っていった。
「えっ......もう半分ですか?とミサカは驚愕します」
「ふふっ、俺を甘く見てもらっちゃ困るねえ」
周囲の観客たちも次第にざわめき始める。
「すごい食べっぷりだ......!」
「普通なら胃が悲鳴を上げるはずなのに......!」
結絆はまるで普通のサイズのハンバーガーを食べるかのようなペースで進め、ついに最後の一口を頬張った。
「ふぅ、ごちそうさま」
店員が慌ててストップウォッチを確認し、驚愕の声を上げた。
「な、なんと......29分48秒!歴代最速記録です!」
「おおおおお!!」
店内が拍手と歓声に包まれる。
「まさか本当に完食するとは......とミサカは尊敬の眼差しを向けます」
「まあねえ、こういうのは楽しんだ者勝ちだよお」
店員は結絆に特製トロフィーを手渡した。
それは金色のハンバーガーが象られた立派なものだった。
「おめでとうございます!本日のお食事は無料です!」
「やったねえ」
結絆はトロフィーを片手に満足げに微笑んだ。
「すごいですね、とミサカは拍手を送ります」
「せっかくだし、これも記念に飾ろうかなあ」
ミサカはくすっと笑い、「次は普通のサイズのハンバーガーを一緒に食べましょうね?」と微笑んだ。
ちなみに、ミサカは、結絆の隣で普通のサイズのハンバーガーを食べていたりする。
「この店のハンバーガーはおいしいから、また食べに来たいねえ」
こうして、結絆の驚異的な食べっぷりによる一幕は、遊園地の思い出の一つとして刻まれるのだった。
巨大ハンバーガーチャレンジを終え、満足した表情の結絆とミサカは、遊園地の園内をゆったりと歩いていた。
「お腹がいっぱいになりましたね、とミサカは満足げに言います」
「そうだねえ。こんなに食べたのは久しぶりだねえ」
食後の散策を楽しんでいると、ふと目の前に立派な建物が現れた。
入り口には『本日限定オーケストラ生演奏』と書かれた看板が立てられている。
「生演奏ですか......とミサカは興味を惹かれます」
「いいねえ。せっかくだし、ちょっと聴いていこうかあ」
二人は誘われるようにその建物へと足を踏み入れた。
会場の内部はまるでコンサートホールのような作りになっており、中央には大きなステージが設置されている。
既に多くの観客が席に着いており、静かに演奏の開始を待っていた。
「落ち着いた雰囲気ですね、とミサカはそっとささやきます」
「うん、良い意味で遊園地の中とは思えないねえ」
二人が席に座ると、間もなく会場の照明が少しずつ暗くなり、ステージの上にライトが当たった。
そこには、数十名の楽団員が楽器を構え、指揮者が静かに指揮棒を握っていた。
やがて指揮者が腕を振り上げると、最初の音がホール内に響き渡った。
それは、壮大でありながらも繊細な旋律。
弦楽器の優雅な響きに、管楽器が柔らかく重なり、徐々に音楽が形を成していく。
「......すごいですね、とミサカは感動します」
結絆もまた、目を閉じて耳を澄ませた。
(音楽っていうのは、不思議なものだねえ......)
派手なアトラクションとは違い、ここには静かな感動があった。
楽器一つ一つが織りなす調和は、心を包み込むように響く。
演奏が進むにつれ、楽曲はさまざまな表情を見せた。
軽やかで楽しいメロディが流れると、まるで美しい風景が目の前に広がるようだった。
次に、荘厳で力強い旋律が奏でられると、壮大な物語の一場面に立ち会っているような気分になる。
「心が洗われるようですね、とミサカは呟きます」
「うん、なんというかあ......言葉はいらないねえ」
しばらくして、最後の楽章に入ると、演奏は一気に高まりを見せた。
弦楽器が情熱的にかき鳴らされ、管楽器が力強く鳴り響く。
打楽器がリズムを刻み、ステージ全体が音の波に包まれる。
そして......
指揮者が最後の一振りをすると、音はふっと消え、会場に静寂が訪れた。
次の瞬間
「......素晴らしいです、とミサカは拍手を送ります!」
「うん、最高だったねえ」
観客たちは一斉に拍手を送り、会場は温かい称賛の空気に包まれた。
ミサカは結絆の隣で、まだ余韻に浸っているような表情を浮かべていた。
「音楽ってすごいですね、とミサカはしみじみと思います」
「うん、こうやって心に響くものを感じるのは、楽しいよねえ」
結絆は微笑みながら、ミサカの肩にそっと手を置いた。
「またこういうの、二人で聴きに来ようかあ」
「ええ、是非!とミサカは嬉しそうに微笑みます」
遊園地の喧騒の中で、二人は静かで特別な時間を過ごした。
そして、その旋律は、彼らの心の中に深く刻まれることとなったのだった。
オーケストラの生演奏を堪能した結絆とミサカは、再び園内を歩いていた。
「次は何をしましょうか?とミサカは問いかけます」
「そうだねえ、何か面白そうなものが......」
その時、二人の目の前に賑わうイベントブースが現れた。
そこには『スキルアタック』と書かれた大きな看板が掲げられ、多くの人が集まっていた。
「スキルアタック......?なんだろうねえ」
「パンチングマシンの超能力版みたいですよ、とミサカは説明します」
イベントブースには、巨大なスコア表示付きのマシンが設置されており、参加者が次々と能力を使って機会に向かって攻撃を繰り出していた。
スコアが表示されるたびに、歓声や驚きの声が上がる。
「面白そうですね、とミサカは興味を持ちます」
「うん、せっかくだしやってみようかあ」
ミサカが最初に挑戦することになり、彼女は拳を握りしめ、スキルアタックの機械に向かってまっすぐに立った。
「いきます、とミサカは宣言します!」
次の瞬間、ミサカが電撃を纏い、一閃!
強烈な電撃の槍が機械を直撃した。
『バチィン!』という雷鳴のような音と共に、スコアが一気に跳ね上がる。
『9999』
観客がどよめいた。
「おおっ!?」
「あのお嬢ちゃん、すごいスコアだ!」
「やりましたね、とミサカは満足気に微笑みます」
「いやあ、流石は美琴の妹って感じだねえ」
ミサカがハイスコアを叩き出したことで、周囲の視線がさらに集まる中、結絆がゆっくりとマシンに近づいた。
「結絆も......挑戦するのですか?」
「そのつもりなんだけどねえ......でも、このマシンって、レベル5が本気でやっても大丈夫なのかあ?」
結絆の言葉に、スタッフは少し驚いたようだったが、すぐに自信ありげに頷いた。
「大丈夫です!どんな能力者が全力で叩いても、壊れない設計になっています!まだ、レベル5の方に試してもらったことはないのですが......」
「へえ......じゃあ、試してみようかなあ」
結絆は軽く腕を回しながら、一歩前に出た。
「えっ、結絆は本気を出すのですか?とミサカは心配します」
「周りに被害が出ないようにはするよお」
結絆はスキルアタックのマシンに向かい、軽く息を吸った。
そして......
「はあっ!!!」
拳が天に向かって突き上げられる。
『ドゴォォォォン!!!!!』
轟音と共に、スキルアタックのマシンが爆発した。
「えっ!?」
「機械が吹っ飛んだ!?」
マシンの破片が宙を舞い、衝撃波が周囲に広がる。
そして、その余波は上空へと駆け上がり......
空を覆っていた薄雲が、真っ二つに割れた。
園内の人々が空を見上げる。
「おい......雲が......」
「マジかよ......」
辺りは一瞬の静寂に包まれた。
誰もが言葉を失い、ただ呆然とする。
スタッフは真っ青な顔をしながら、崩れ落ちたスキルアタックのマシンを見つめていた。
「......こ、こんなことが......」
結絆は手を振りながら苦笑する。
「あちゃあ、ちょっとやりすぎちゃったねえ?」
「結絆、あなたという人は......とミサカは呆れながらも尊敬の眼差しを向けます」
次の瞬間、観客の一人が声を上げた。
「す、すげえ!!!」
「まさか、レベル5の力を見れるなんてな!これは自慢できるぞ」
「空が割れたぞ!なんて威力なんだ!」
拍手が巻き起こり、歓声が響き渡る。
子供たちは目を輝かせ、大人たちは驚嘆しながら頷いた。
「結絆は、本当にすごいですね、とミサカは誇らしげに言います」
「機械を壊しちゃったから、スタッフには悪いことをしちゃったねえ」
結絆は申し訳なさそうに笑ったが、周囲の尊敬の眼差しは変わらない。
そして、スキルアタックのブースは、その日一番の伝説的イベントとなったのだった。
ちなみに壊れた機械は、結絆が原典の力を使って修理したので、スタッフは、ほっとしたのだった。
遊園地の興奮が少し落ち着いた頃、結絆とミサカは、遊園地の一角の動物と触れ合える施設へと向かった。
「ミサカは動物と触れ合うのを楽しみにしています!」
「ふふ、可愛い動物がいっぱいいるといいねえ」
施設の入り口には、注意書きが掲げられていた。
『動物との触れ合いの際は、静かに優しく接してください。また、特殊な能力をお持ちの方は、動物に影響を与えないようにしてください。』
これを見たミサカは、持参していた電磁波抑制の腕輪を腕に装着した。
「これで準備万端です!とミサカは腕輪を確認しながら言います」
「さすがミサカ、用意がいいねえ」
二人は施設内へと足を踏み入れた。
まずはウサギやモルモットがいるエリアへ向かう。
小さな動物たちが人懐っこく、ミサカの膝の上にちょこんと乗る。
「ふふ、可愛いですね!とミサカはウサギを撫でながら微笑みます」
「おお、モルモットの手触りもふわふわだねえ」
その後、ヤギやアルパカのエリアを回り、最後にペンギンたちがいるエリアへと向かった。
大きな水槽の向こうには、愛らしいペンギンたちが泳いでいた。
飼育員の指示に従い、二人はペンギンたちと触れ合うための餌を受け取る。
「手のひらに餌を乗せて待つと、ペンギンが寄ってきますよ」と飼育員が説明する。
ミサカと結絆はそれぞれ手のひらに餌を置き、待つことにした。
すると、数羽のペンギンがよちよちと近づいてきて、嬉しそうに餌をついばみ始めた。
「すごい、間近で見るとさらに可愛いですね!とミサカは感動しています」
「うんうん、動きが独特で面白いねえ」
しかし、次の瞬間、ミサカはある異変に気づいた。
結絆の周りに、やけにメスのペンギンたちが集まってきているのだ。
「......結絆、なんだかモテモテですね、とミサカは不満そうに言います」
「ん?そうなのかなあ?」
結絆が周りを見渡すと、確かに彼の近くには複数のメスのペンギンが寄ってきていた。
しかも、他の参加者のところにはあまり近寄らず、結絆の足元で並ぶようにして見上げている。
「いつもそうなんだけどねえ......な、なんでこんなに懐かれてるのかなあ......?」
「......ミサカは、これは許せません!とミサカはぷんすかと怒ります!」
次の瞬間、ミサカは腕を軽く振り、メスのペンギンたちの間に割って入った。
「はいはい、解散してください!ここからはミサカと結絆の触れ合いタイムです!とミサカは必死に追い払います!」
すると、メスのペンギンたちは「キュルル?」と首を傾げながら、不満げに後退していった。
結絆はそんなミサカの行動にクスクスと笑う。
「いやあ、ペンギンに嫉妬するなんて可愛いねえ」
「べ、別に嫉妬しているわけではありません!これはミサカと結絆の貴重な時間を守るためです!」
ミサカは頬をぷくっと膨らませる。
結絆はそんな彼女の頭を優しく撫でながら微笑んだ。
「はいはい、ミサカが一番だよお」
「むぅ......それなら良いです!とミサカは満足げに言います」
こうして、ペンギンとの触れ合いを無事(?)終えた二人は、満足気に施設を後にしたのだった。
ペンギンってかわいいですよね。
ペンギンは、魚をどの向きで渡しても、しっかりと頭の方から丸呑みするので賢いと思います。