イギリスへ戻ったインデックス、ステイル、神裂の三人は、久しぶりの再会と解放感を味わいながら、ロンドンの街を歩いていた。
「うわぁ!やっぱりロンドンは広いんだよ~!」
インデックスは興奮した様子で、歴史ある街並みを見上げながらはしゃいでいた。
彼女の手には、さっそく買ったばかりのドーナツの袋がいくつも握られている。
「おいおい、食べながら歩くと落とすよ。」
ステイルは煙草をくわえながら、呆れたように言った。
しかし、インデックスは気にする様子もなく、揚げたてのドーナツを美味しそうに頬張る。
「まぁまぁ、せっかくの観光なのですから、楽しみましょう。」
神裂は微笑みながら、インデックスの楽しげな様子を見守っていた。
三人はまず、観光の定番ともいえるビッグ・ベンへ向かった。
「おおっ! これがビッグ・ベン! これまでに何度も見てるけど、やっぱり本物は迫力があるんだよ!」
「ちなみに、現実世界での正式名称は『エリザベス・タワー』だよ。」
ステイルがメタ的な補足するが、インデックス達は気にする様子もなく写真を撮りまくっていた。
その後、三人はロンドン塔へと向かった。
歴史的な城塞の中を歩きながら、インデックスはキョロキョロと周囲を見回す。
「ねえねえ、ここって昔の王様が住んでたんだよね?」
「そうだね、ただ、ここは牢獄としても使われていたんだ。処刑場としての歴史もある。」
ステイルの説明に、インデックスは一瞬怯んだが、すぐに好奇心が勝ったのか、「へえ、そうなんだね!」と興味深そうに歩き回る。
「それにしても、ロンドン塔の歴史は深いですね。かつての英国の王や貴族が、ここでどんな思いを抱いていたのか......。」
神裂も歴史的な建造物に興味を惹かれた様子で、静かに壁の石を指でなぞっていた。
仕事以外でロンドン塔を訪れるというのは新鮮なようである。
そして、観光の最後には、三人で大英博物館へ足を運んだ。
そこには、数え切れないほどの歴史的遺産が展示されていた。
「うわぁ......こんなにたくさんの展示があるんだね......。何度来ても飽きないんだよ!」
「ここには、世界中の貴重な遺物が集められている。僕達も学べることが多いね。」
ステイルは真剣な表情で展示物を眺めていた。
神裂もまた、歴史や文化に触れることを楽しんでいるようだった。
「ねえねえ! これ、すごく古そうな本だよ!」
インデックスは興奮しながら古書の展示に張り付いていた。
その姿を見て、ステイルと神裂は苦笑する。
「やっぱりインデックスは本が好きなんだね。」
「ふふ、彼女らしいですね。」
こうして、三人のロンドン観光は、笑いと驚きに満ちたものとなった。
そして、それは彼らにとって、ただの観光ではなく、新たな絆を深める旅でもあったのだった。
イギリスに戻ったインデックス、ステイル、神裂の三人が、ロンドン観光を終えて拠点に戻ろうとしている最中のこと。
「うわぁ! この建物、すっごく歴史を感じるんだよ!」
インデックスが目を輝かせながら、周りの荘厳な建物を見上げる。
ステイルは煙草をくわえたまま苦笑し、神裂は微笑ましくその様子を見守っていた。
「インデックスが楽しそうで何よりだね。」
「ええ。こうやって三人で観光できるのも久しぶりですしね。」
そんな穏やかな時間が流れる中、突如として周囲の空気が張り詰めた。
「......来ます。」
神裂が瞬時に警戒態勢に入る。
ステイルも煙草を指で弾き捨て、手元に炎を宿らせた。
次の瞬間、周囲の観光客が一斉にその場に倒れた。
魔術による意識操作。
ロンドンの繁華街に突如として現れたのは、黒いローブを纏った魔術師だった。
「ははは、まさかイギリス清教の実力者が揃って観光しているとはな。これは好都合だ。」
「......誰なのかな?」
インデックスが静かに問いかける。
「名乗るほどの者じゃないさ。ただ、貴様らにはここで消えてもらう。」
男が手をかざすと、空間が歪むような感覚が広がった。
次の瞬間、強烈な魔力の奔流が三人に向かって襲い掛かる。
「来る前に斬り捨てるまでです!」
神裂が瞬時に抜刀し、迎撃態勢を取る。
しかし、その攻撃を見たインデックスが即座に声を上げた。
「待って! それは空間歪曲系の術式! 剣で斬れば歪みが広がるだけなんだよ!まずは歪みを固定したほうがいいかも!」
インデックスは敵の魔術師の術式を即座に解析し、神裂達に助言する。
神裂は瞬時に剣を収め、別の手段を模索する。
ステイルもインデックスの指示に従い、攻撃の方向性を変えた。
「なら、僕の炎で圧縮して歪みを固定すれば......!」
ステイルが、新たな術式を組み上げると、灼熱の炎が敵の魔力を封じ込めるように展開された。
「くっ......!?」
魔術師が歯噛みするが、神裂はその隙を逃さなかった。
「七閃。」
彼女の刃が音速を超えて魔術師の防御を切り裂き、一瞬で戦況を決定づける。
「な、なんだ......この力は......!」
男が膝をついた瞬間、ステイルの炎が一気に爆発し、完全に行動を封じた。
「終わりだな。」
ステイルが冷静に言い放つ。
「ふぅ......二人ともいい攻撃だったんだよ!」
インデックスが、安堵の息をつきながらそう話す。
神裂は剣を収めながら、静かに言った。
「インデックスの知識がなければ、私たちは危なかったかもしれません。」
「ふふん、当然なんだよ! 私の知識があれば、どんな魔術師も怖くないんだから!」
インデックスは得意げに胸を張った。
「そうだね、こうして三人で協力すれば僕達にできないことはないね。」
ステイルも満足そうに微笑む。
こうして、三人のロンドン観光は思わぬトラブルに見舞われながらも、彼らの絆をさらに深めるものとなったのだった。
今回は魔術方面の日常を書いてみました。
インデックスとステイルと神裂がトリオで活躍する、そんな展開もいいと思いますね。
次回は、再び科学の方の日常に戻ります。