食蜂操祈のお兄様   作:とんこつスープ

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麦野の強化イベントです。


0次元の極点

 マジックシアターの地下深く、ドリーム専用の研究区画。

 

白い照明に照らされた広い実験室の中央で、食蜂結絆はいつものように余裕のある笑みを浮かべながら、橘沙羅へ一枚の特殊な記録媒体を差し出していた。

 

「はい、沙羅。例の“お土産”だよお」

 

結絆の手の中にあるのは、木原数多の脳内から直接抜き出した情報が入ったチップだった。

 

沙羅はそれを受け取り、細い指でそっと撫でるように確認する。

 

「これが、0次元の極点に関する情報ね、結絆君」

 

「そうだよお、麦野の能力を伸ばすのにぴったりだと思ったからねえ」

 

実験室の壁にもたれかかっていた麦野沈利が、眉をひそめながら鼻を鳴らす。

 

「......随分と勝手に話を進めてくれてるじゃない」

 

「でも、興味あるでしょお?」

 

結絆がにやりと笑うと、麦野は一瞬だけ言葉を詰まらせた。

 

興味がないはずがなかった。

 

一年前。

 

麦野は、自分の能力開発を担当していた研究者と、文字通り殺し合いの末にその命を奪った。

 

その時、麦野は思った。

 

これで終わりだ、と。

 

能力開発を担当していた研究者を殺してしまった以上、自分の能力がこれ以上伸びることはない。

 

原子崩しはここが限界。

 

そう、半ば諦めるように決めつけていた。

 

だからこそ、結絆の持ってきた話は、胸の奥を嫌でも揺さぶった。

 

沙羅はすぐに端末へデータ結晶を接続し、空間投影ディスプレイに複雑な数式と立体図を展開する。

 

「......なるほどね。これは興味深いわ」

 

沙羅の瞳が、研究者としての鋭さを帯びる。

 

「0次元の極点。通常の三次元空間の中に、広がりを持たない完全な一点を人工的に固定し、その点を基準に座標そのものへ干渉する理論......」

 

「麦野の原子崩しなら、いけそうかなあ?」

 

結絆の問いに、沙羅はすぐ頷いた。

 

「そうね。むしろ、原子崩しだからこそ可能性があると言えるわ」

 

麦野が腕を組み、じっと投影を睨む。

 

「回りくどいのはいいから簡単に言いなさいよ」

 

沙羅はふっと微笑み、麦野の方へ向き直った。

 

「わかったわ。まず、麦野さんの原子崩しは、高出力の電子を自在に制御し、物質や空間に対して極めて精密な破壊干渉を起こせる能力よね」

 

「ええ。そうだけど?」

 

「その出力と精度で次元の境界を何度か切断し、局所的に三次元空間を薄く剥がすような操作を繰り返す。すると、ごく短時間だけ0次元の極点を露出、もしくは固定できる可能性がある」

 

麦野の目が細くなる。

 

「......次元を、切る?」

 

「そう」

 

沙羅は投影に一本の線を走らせ、立方体を薄く削るように表示した。

 

「原子崩しで何度か次元を切って、0次元の1点を手元に置いておけば......その点は、三次元空間のどこにでも接続できる基準になる。つまり、理論上は三次元の任意の点にアクセスできる」

 

「任意の点......?」

 

「距離も、間にある障害物も、本来の移動経路も無視できる。さらに、接続先の座標を正確に掴めれば、重量の概念すら意味を失う。理論上は......人でも物質でも、距離や重量を無視して移動させることが可能になるわね」

 

その一言で、実験室の空気が変わった。

 

空間移動。

 

それも、テレポーターのように座標演算に依存するのではなく、原子崩しの延長で成立する暴力的な空間掌握。

 

麦野の口元が、わずかに震えた。

 

「そんなの......」

 

様々な感情が入り混じって言葉が続かない。

 

結絆はそんな麦野を見て、いつもより少しだけ優しい声を出した。

 

「まだ、先があるってことだよお。麦野」

 

その瞬間、麦野の肩がぴくりと揺れた。

 

「......っ」

 

一年前の記憶が、脳裏を掠める。

 

あの時、自分は未来まで壊したと思っていた。

 

能力も、自分自身も。

 

だからこそ、結絆の持ってきた可能性は、胸の奥の硬い殻を無理やり砕くほどに重かった。

 

麦野は顔を背けたが、こぼれた雫までは隠せなかった。

 

「......っ、バカじゃないの......」

 

涙声で吐き捨てる。

 

「今さら......今さら、そんなこと言われたら......」

 

頬を伝う涙を乱暴に拭いながら、それでも口元は確かに笑っていた。

 

「......嬉しいに決まってんでしょうが!」

 

結絆はそんな麦野を見て、柔らかく笑う。

 

「うんうん。泣いていいよお。頑張ってきた証拠だしねえ」

 

「うるさいわね!!」

 

怒鳴りながらも、麦野の声にはいつもの刺々しさが少し足りなかった。

 

沙羅はそっと咳払いし、空気を切り替える。

 

「じゃあ、始めましょう。麦野さん、出力を段階的に上げて。最初は小規模な空間切断を試しましょう。」

 

「......ええ。やってやるわ」

 

麦野が前に出る。

 

実験台の上には、金属球、レンチ、厚いセラミック片など、いくつかの物体が並べられていた。

 

麦野が右手をかざす。

 

紫白色の光が収束し、原子崩しの奔流が生まれる。

 

だが今回は、破壊のためではない。

 

極限まで細く、鋭く、空間そのものをなぞる刃のように制御されていた。

 

「――っ!」

 

一閃。

 

空間が、紙のように薄く裂けた。

 

二度、三度、四度。

 

目に見えない断層が幾重にも重なり、その中心に、奇妙な“感触のない一点”が生まれる。

 

沙羅が即座に叫ぶ。

 

「順調ね、固定してちょうだい」

 

「分かってるわよ!!」

 

麦野の額に汗が滲む。

 

原子崩しの出力を保ちながら、その一点を右手の前方数センチに留める。

 

次の瞬間、彼女の視界に奇妙な感覚が走った。

 

その一点が、空間全体へ無数の糸のように繋がって見える。

 

近くも遠くも関係ない。

 

“そこにある”と認識した座標へ、手が届く。

 

「......は、はは......!」

 

麦野は震える声で笑った。

 

試しに、実験台の端にあった金属球へ意識を向ける。

 

麦野は金属球に触れておらず、距離もそこそこある。

 

だが次の瞬間、その金属球はふっと消え、麦野の手元へ音もなく現れた。

 

「......できた」

 

次々と、空間を飛び越えて麦野の周囲へ集まってくる。

 

「できた......っ、私、やれてる......!」

 

その声は、歓喜に満ちていた。

 

自分の力は、まだ先へ行ける。

 

結絆は腕を組みながら満足げに頷く。

 

「いい感じだねえ。これならそのうち人の移動もいけそうだねえ」

 

麦野は涙の跡を残したまま、不敵に笑った。

 

「当然でしょう。こんな面白い力、使いこなしてやるに決まってるじゃない」

 

沙羅もまた、誇らしげに微笑む。

 

「おめでとう、麦野さん。あなたの原子崩しは、今からまた新しい段階に入ったわ」

 

実験室の中央で、0次元の極点を手元に従えた麦野沈利は、まるで新しい世界の扉をこじ開けた女王のように立っていた。

 

そしてその瞳には、もう終わりを諦めた色は、どこにもなかった。

 

 

 

 その数時間後

 

マジックシアター居住エリアのラウンジは、いつものように落ち着いた空気に包まれていた。

 

大きなガラス窓の向こうには、復興が進む学園都市の景色が広がり、ふかふかのソファや観葉植物、洒落た照明が高級ホテルのラウンジのような雰囲気を作っている。

 

その一角、ゆったりとしたL字型ソファに腰を下ろし、麦野はどこかご機嫌な様子で足を組んでいた。

 

テーブルの上には、結絆の淹れた香り高い紅茶と、小ぶりのガラス皿に載せられた特製プリン。

 

上に乗った生クリームとさくらんぼが、いかにも“高級デザート”といった風格を放っている。

 

その向かいには結絆がくつろいだ様子で座り、隣には沙羅がティーカップを手に微笑んでいた。

 

「いやあ、麦野。もうだいぶ馴染んできたねえ」

 

結絆がにこにこと言うと、麦野は鼻を鳴らす。

 

「当然でしょ。誰に向かって言ってんのよ。最初は感覚が掴みにくかったけど、慣れたら案外シンプルじゃない。0次元の一点を固定して、そこから座標に触るだけ。距離感がバグるのは気持ち悪いけど、そのうちクセになりそうね」

 

「でも、まだ精度を上げる必要はありそうね」

 

沙羅は穏やかな口調で補足した。

 

「近距離の物体移動はかなり安定してるけど、遠距離になるほど認識と固定のブレが大きくなる。座標把握が曖昧な場所は危険だから、まだ人間を動かす段階では慎重にするのよ」

 

「分かってるわよ。さすがに自分で自分をバラバラにしたくはないもの」

 

麦野は肩をすくめ、ふとテーブルの上のプリンに視線を落とす。

 

「ま、まずは自分へのご褒美ね!」

 

「お、いいねえ。愛愉の考案したプリン、結構人気なんだよお」

 

「へえ。ならなおさら、誰にも渡さないわ」

 

そう言って、麦野は満足げに口元を緩めた。

 

その時だった。

 

ラウンジの入口付近から、ひょこひょこと軽い足取りでフレンダ=セイヴェルンが現れた。

 

手にはポテチの袋、口元にはいつもの悪戯っぽい笑み。

 

「やっほー、みんなで優雅にお茶会ってわけね」

 

「フレンダ。あんた、また変なことを考えていたりしないわよね?」

 

「ぎくっ、まぁ、細かいことは気にしない気にしない。」

 

そう言いながら、フレンダはひらひらと手を振って麦野たちの近くへやってくる。

 

結絆はのんびりとその様子を眺めていたが、沙羅の目がわずかに細くなった。

 

「......結絆君」

 

「うん、見えてるよお」

 

二人の視線の先では、フレンダが何食わぬ顔で会話に混ざりつつ、じりじりとテーブルへ距離を詰めていた。

 

そして、その視線は明らかに麦野のプリンに釘付けだった。

 

「おぉ、麦野のプリン美味しそう。ちょっと見せて?」

 

「見るだけならね」

 

「うんうん、見るだけ、見るだけ」

 

フレンダはにこにこと笑いながら、さりげなく手を伸ばす。

 

あと数センチ。

 

あと少しで、スプーンごとプリンを掠め取れる

 

その瞬間。

 

ふっ、と。

 

テーブルの上にあったはずのプリンが、音もなく消えた。

 

「......え?」

 

フレンダの手が空を切る。

 

次の瞬間、プリンは麦野の手元へ瞬間移動していた。

 

麦野はにやりと笑い、優雅にスプーンを手に取る。

 

「残念でした」

 

「ちょっ!?今のズルくない!?」

 

「能力を使いこなしただけよ」

 

麦野はそう言うと、目の前でこれ見よがしにプリンを一口すくい、ゆっくりと口へ運んだ。

 

とろりとしたカスタードの甘みが舌の上でほどける。

 

「......んぅ。美味しい」

 

その満足そうな顔を見て、フレンダはがくっと膝をついた。

 

「そんな......!あとちょっとだったのに......!」

 

「あとちょっとでもダメなものはダメなのよ」

 

麦野は最後の一口までしっかり食べ切り、空になった皿をテーブルへと置く。

 

そして。

 

にっこりと、実に綺麗な笑顔を浮かべた。

 

「で?」

 

「......へ?」

 

「人のプリンを、どさくさに紛れて盗み食いしようとしたわけだけど?」

 

フレンダの背筋に、ぞわりと悪寒が走る。

 

「いやー、その、ちょっと味見を――」

 

がしっ!!

 

「いっっっっっだぁぁぁぁぁぁ!?」

 

麦野の両手が、フレンダの肩を全力で掴んだ。

 

指がめり込むのではないかと思うほどの握力。

 

フレンダの顔が一瞬で青ざめる。

 

「わ、分かった!ごめんって!肩!肩が!砕ける!これマジで砕ける!!」

 

「人のプリンを盗ろうとして、タダで済むとは思ってないわよねぇ?」

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

 

麦野はフレンダを前後にぐわんぐわん揺さぶる。

 

「次やったら、肩だけじゃ済まないわよ!?」

 

「もうしないから!絶対しないからああああ!!」

 

結絆はその光景を見ながら、紅茶を一口。

 

「平和だねえ」

 

「......そうね」

 

沙羅は苦笑しつつも、どこか微笑ましそうだった。

 

 

 

 だが、その“平和”は長く続かなかった。

 

フレンダをようやく解放した後、麦野は肩を鳴らすように軽く腕を回し、ふっと窓の外へ視線を向けた。

 

「......ねえ、博士」

 

「どうしたの、麦野さん?」

 

「せっかくだし、もう少し限界を試したくなってきたんだけど」

 

沙羅の表情が少しだけ引き締まる。

 

「今ここで?」

 

「遠距離の座標にどこまで鑑賞できるか、感覚だけでも知りたいのよ」

 

結絆が片眉を上げる。

 

「麦野、あんまり雑にやると危ないよお?」

 

「分かってるわよ。ちょっと宇宙の方に広げてみるだけ」

 

「“ちょっと宇宙の方”って時点で不穏なんだけどねえ」

 

しかし、麦野はすでに右手を軽く掲げていた。

 

空気がぴんと張り詰める。

 

原子崩しの極細の閃光が、目に見えない次元の断面を何度も切り裂く。

 

麦野の瞳が細まり、意識が遠くへ伸びていく。

 

地上、上空、雲の向こう。

 

大気圏外。

 

軌道上。

 

さらに先。

 

「......へえ。思ったより、届くじゃない」

 

その瞬間だった。

 

麦野の表情が、ぴたりと固まった。

 

「......あ」

 

「麦野さん?」

 

沙羅が即座に異変を察する。

 

結絆もソファから身を起こした。

 

「!?」

 

麦野の額に冷や汗がにじむ。

 

「......ちょ、ちょっと待ちなさいよ」

 

「麦野?」

 

「やりすぎちゃったじゃない......」

 

次の瞬間、ラウンジの壁面モニターが警報音とともに自動起動した。

 

《緊急警告。大気圏外に高質量物体を検知。地球へ急速接近中》

 

「は?」

 

フレンダが間抜けな声を漏らす。

 

モニターに映し出されたのは、宇宙空間を背景に、あり得ない速度で地球へ引き寄せられてくる巨大な岩塊だった。

 

直径数十キロ級。

 

どう見ても人類が滅亡する程の大きさの隕石。

 

沙羅が青ざめる。

 

「まさか......隕石を無意識に引き寄せたの!?」

 

麦野が顔を引きつらせた。

 

「ちょっと遠くに触ったら、たまたまデカいのが引っかかったのよ!!」

 

「偶々で済むサイズじゃないよねえ!?」

 

フレンダは一瞬で半泣きになり、結絆の腕にしがみついた。

 

「やばいやばいやばい!!結絆!地球が終わるってわけよ!?私まだ死にたくない!プリンももっと食べたい!!どうにかしてぇぇぇぇ!!」

 

「うんうん、とりあえず、一旦落ち着こうかあ」

 

「落ち着けるわけないじゃん!!」

 

警報が館内に鳴り響き始める。

 

居住エリアのスタッフたちもざわつき始め、外では空を見上げる人影が増えていく。

 

結絆はふっと息を吐くと、立ち上がった。

 

その顔に焦りはなかった。

 

「まあ、麦野の新技の初事故としては派手だけど......なんとかなるよお」

 

「結絆君、まさか......」

 

「うん。ちょっと屋上に行ってくるねえ」

 

結絆はそう言うなり、空間の原典を発動。

 

次の瞬間には、マジックシアターの屋上へと移動していた。

 

吹き抜ける強風。

 

空気を裂き、はるか上空に燃えながら落下してくる巨大隕石。

 

学園都市どころか、地球規模の災厄である。

 

だが、結絆は慌てることなく、マスターソードを握りしめる。

 

澄んだ金属音が、風の中に響いた。

 

「さてさて。こんなに大きいものは斬ったことがないけどお」

 

結絆は剣を構えながら、にやりと笑う。

 

「今の俺なら難なく斬れる気がするよお」

 

次の瞬間。

 

彼は空へ向かって、ただ一振りした。

 

斬撃は見えなかった。

 

だが、マスターソードから放たれた超高密度の光の刃は、空間そのものを真っ二つに裂きながら上空へ駆け上がる。

 

そして。

 

轟ッッッッッッッ!!!!!

 

空の高みに達した一閃が、巨大隕石を中心から断ち切った。

 

次いで、隕石全体に無数の亀裂が走る。

 

隕石は、まるでガラス細工のように砕け散り、続く衝撃波でさらに細かく粉砕された。

 

巨大な塊は一切残らず、流星群のように無数の粒となって燃え尽きていく。

 

大気圏へ到達する頃には、ただの美しい光の雨に変わっていた。

 

数秒後。

 

ラウンジの窓越しにその光景を見ていたフレンダは、ぽかんと口を開けたまま固まっていた。

 

「......え」

 

麦野も、沙羅も、しばし言葉を失う。

 

やがて、館内の警報が解除される。

 

危機は去った。

 

結絆が空間移動でラウンジへ戻ってくると、フレンダが真っ先に飛びついた。

 

「ゆはぁぁぁぁぁん!!助かったってわけよぉぉぉ!!」

 

「はいはい、よしよし」

 

「世界が終わるかと思ったってわけよぉぉぉ!!」

 

麦野は、少し気まずそうに視線を逸らした。

 

「......悪かったわね。ちょっと加減をミスったわ」

 

「“ちょっと”で隕石を持ってくるのは、後にも先にもあなたぐらいしかいないわよ......」

 

沙羅は深くため息をつきながら額を押さえる。

 

結絆は苦笑しつつ、麦野の肩をぽんと叩いた。

 

「でもまあ、持ってこれる距離と質量に限界がなさそうなのがわかったのは収穫だよお。次からはむやみやたらに移動させないようにしようねえ」

 

「......言われなくてもそうするわよ」

 

麦野はふんとそっぽを向き、それから小さく笑った。

 

「でも、やっぱりこの力......最高ね」

 

その言葉に、結絆も沙羅も笑みを浮かべる。

 

フレンダだけはまだ結絆にしがみついたまま、涙目でぶんぶん首を振っていた。

 

「いやいや、怖すぎるってわけよ!!次は月とか引っ張らないでよね!?」

 

「それはそれで面白そうじゃない」

 

「麦野が言うと、冗談に聞こえないって!!」

 

ラウンジには再び騒がしい笑い声が響き、さっきまでの地球滅亡の危機が嘘のように、いつものドリームらしい賑やかな空気が戻っていた。

 

ただ一つ確かなのは、麦野沈利の新しい力は想像以上にとんでもなく、その力を持つ彼女の日常は、これからますます派手に騒がしくなっていくということだった。




レベル5の能力者の能力は、どれも規格外なものばかりですね。
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