美しくあるために   作:ゲボ

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指定カード50種!

 それからも彼らはどんどんカードを集めていき……

「よーしこれで半分! 50種類目ゲット!」

 ……ほんとにすごいな、この子達。ランクA以下とはいえゲーム進行がスムーズすぎる。

「たった1ヶ月でもう半分集まったよ!」

「大分地図も賑やかになってきたわね」

「でもこっからキツくなるぜきっと。今まで獲った指定ポケットカードは全部ランクA以下だろ。ランクS以上のカードは情報入手の段階からかなりの困難ってことだぜ」

「そうだね……。こっからは地道な作業だよ、道標(ガイドポスト)で場所特定してからの聞き込み。私がハメ組入った時点ではもうカード集まってたから入手方法とか聞いてなかったしなー」

「あともう一つ方法が……」

「言っておくけどリスキーダイスからの宝籤(ロトリー)のコンボじゃランクAが限界だから。これは聞いたこと」

「当てれるとしても却下だわよ!」

 そうそう。ゲンスルー達なら他人に振らせて宝籤(ロトリー)あたりはやりそうだけど。

 ゴンがバインダーを見て、

道標(ガイドポスト)1枚しか持ってないよ」

「マサドラでできるだけスペルカード買っとくか」

 キルアが同行(アカンパニー)を出す。

同行(アカンパニー)オン! マサドラへ!」

 

 

 結果、4人のスペルカード合計30種120枚!

 同行(アカンパニー)が3枚も出たのと離脱(リーブ)が4枚が大きな収穫だ。そして道標(ガイドポスト)も4枚!

「ねえ、1つ気になったんだけどさ。ここには何百人ってプレイヤーが来てるんだよね? なのに俺達が今まで獲ってきたアイテムを全部カード化できたのって変じゃない?」

「どういうことよ?」

「だって指定ポケットのアイテムをカード化する限度枚数ってランクBでもたった30枚ぐらいでしょ!? 俺達より先に来た人達がとっくに集めててもおかしくないのに」

「確かにな……けど逆も考えられるぜ。このゲーム内でまともにプレイできてるのは30組に満たない……!」

 その通り。ハメ組を1組と数えると、まさにそんなもんだ。そして私がプレイヤー狩りを気楽にしまくれたのも、これが理由。

「だから私が離脱(リーブ)と家なんてものを交換できたんだよ。こないだのトレードでもいっぱいカードもらえたでしょ? 今回も離脱(リーブ)4枚で……きっとたんまりだよ」

「そーいや俺がいない間にやってたんだっけな。そうと決まれば……やるか! トレード!」

「カードショップの前で張ろう。落ち込んでるプレイヤーに声かけるのがコツ♡」

 なんでそんなの知ってるの? とゴンに突っ込まれる。

「私こういうの得意なの。ビスケもでしょ?」

「まあね……。じゃっ、あたし達で荒稼ぎでもしようかしら?」

「ふふ……いいよ。じゃあ私達は男性プレイヤーを主に当たろっか」

「うわ、きたねー。色目使う気だコイツら」

「色目じゃないよ、向こうが勝手に勘違いするだけ」

「もっと最悪だよ!」

 わざとらしくにっこり微笑んで見せる。さて……私の、プレイヤー狩りの次に本領発揮の機会が来たな。とりあえず一枚ずつ離脱(リーブ)を分担して、カードショップから出てきた人に手当たり次第当たることになった。

 私は、早速あからさまにしょんぼりため息を吐いている男に声をかける。

「お兄さん! 現実に、戻りたくありませんか?」

「え……?」

離脱(リーブ)、あげますよ。お兄さんにいいカードがあれば……ですけどね」

 目の色が変わった。

「あっ……ある! 俺の手持ちにめぼしいカードがなければ全部もってってくれていい……!」

「えー、そんなにいいんですか?」

「ああ……もしダメなら……全部売っぱらって金にするから……」

 だから早く離脱(リーブ)をくれ、と。

「じゃあとりあえずバインダー見せてください。お話はそれからで」

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