グロンダーズ平原周辺。
広大な平原の周りには複数の軍勢が進軍していた。
王国軍
ディミトリ「兵の調子はどうだ?」
ドゥドゥー「は! 進軍による疲弊は見られるものの、戦いに支障はありません。皆、殿下と共に決死の戦いをする覚悟はできています。」
ディミトリ「そうか。この戦いでエーデルガルトを討てば、兵にも休息を与えられるだろう。」
ディミトリは自軍と一緒に行軍してきた人たちのもとへ行く。
ディミトリ「お前たちは正式な王国軍ではない。俺たちについてくる必要はないぞ。」
中指末兄「気にする必要はない。俺らは恩返しをするだけだ。5年前、突然知らない世界に飛ばされて途方に暮れてた俺らの面倒を見てくれたんだ。恩返ししないと罰が当たるだろうよ。殿下の仇は俺ら中指の仇だ!」
ディミトリ「そうか。助かる。」
同盟軍
クロード「偵察兵が戻ってきたか。何か分かったか?」
同盟兵「いえ、霧が発生していて他の軍勢は確認できませんでした。」
クロード「そうか…。結局は戦場で自分の目で確かめるしかないか。まあ、戦が始まる頃にはこの霧も晴れるだろうよ。先生はどう思う?」
ベレス「嫌な予感がする。」
クロード「ああ、この戦いは後世でも大きく取り上げられるほどの血みどろの戦いになるだろう。それに、あいつらもどこまで信じていいやら…。」
クロードは同盟軍に協力すると言った友軍のもとへ行く。
クロード「あんたらのこと、本当に信じていいんだな?」
人差し指代行者「指令が同盟軍を助けるよう言ってきたんだ。命懸けで手伝う。」
クロード「俺が訊いているのはその指令の考えなんだがな…。まあ、今はその言葉を信じておこう。」
帝国軍
エーデルガルト「霧で敵の布陣が見えないわね。前もって行っていた妨害工作で王国と同盟は協力してないといいけど…。」
ヒューベルト「徹底的に使者を排除したので協力関係は構築できてないはずです。しかし、敵の手の内を読めなかったのは痛いですな。」
エーデルガルト「それでもこちらには闇に蠢く者たち以外の協力者ができた。戦いの乱戦に紛れて奴らを討つ打算もできてる。」
ヒューベルト「大きな賭けですな。しかしその賭けを成功させる用意はできています。」
エーデルガルトは今回の戦いの切り札のもとへ行く。
エーデルガルト「準備はいいかしら?」
親指カポ「はい、ご期待に応える用意は出来ております。」
エーデルガルト「今回の戦いは目の前の敵だけでなく我々の背後にいる敵も完全に打ち倒さなければならないわ。」
親指カポ「承知しております。失望はさせません。」
セイロス騎士団
セテス「結局、王国軍の協力は得られなかったか…。」
フレン「王国軍とも戦わなければならないのですの…?」
セテス「ああ、戦場の状況と王国軍の出方次第だが、覚悟はしなければならないだろう。」
セテスは共に来た人たちのもとへ行く。
セテス「今回の戦いは敵味方も分からぬ乱戦になるだろう。君たちは前線に立つ必要はない。」
小指「私たちは私たちの仁に従うのみだ。」
セテス「そうか。感謝する。」
小指「戦いが始まれば号令を出す。それで他の陣営に紛れ込んでいる小指も君たちの味方になるだろう。」
闇に蠢く者
タレス「獣どもが殺されるために自ら集まるとはな。」
魔術師「タレス様、例の兵器の準備が完了しました。」
タレス「うむ。頃合いを見て合図を出す。」
タレスは新たな協力者のもとへ行く。
タレス「準備はできておるだろうな?」
薬指マエストロ「もちろん。いつでも芸術作品を作れる。」
タレス「帝国軍を巻き込んでも構わん。獣どもを一匹残らず殺し尽くせ。」
〜〜〜〜〜
霧が晴れ、グロンダーズ平原にそれぞれの軍勢の布陣が現れる。
ディミトリ「奴らの首を捻じ切り、死者への手向けとしよう。」
中指末兄「まずは腕を裂いてやろうか。」
王国軍の殺気が高まり、中指の入れ墨が紫色に輝く。
クロード「酒の代わりに血を浴びるとは、とんだ同窓会があったもんだな。」
ベレス「…!」
人差し指代行者「指令の意の通りに。」
同盟軍は戦いに備え、人差し指は指令遂行に備える。
エーデルガルト「懐かしい顔ね。…残念だわ。」
親指カポ「総員、射撃用意。」
帝国軍から剣が抜かれる音が鳴り響き、親指から初弾を装填する音が鳴り響く。
セテス「…始まるな。」
小指「迷ったら仁に従え。」
セイロス騎士団の熱気が高まり、小指の気配が押し殺される。
タレス「ここが獣どもの墓場よ。」
薬指マエストロ「これほどまでに広大なキャンパスは初めてだ。」
闇に蠢く者が魔法の準備をして、薬指が芸術作成の準備をする。
ディミトリ「殺し尽くしてやる!」
中指末兄「全員処刑だ!」
クロード「…!」
ベレス「…!」
人差し指代行者「遂行開始だ!」
エーデルガルト「この戦いで…!」
親指カポ「…撃て!」
セテス「全軍突撃!」
小指「…参る!」
タレス「殺れ!」
薬指マエストロ「彩れ!」
こうして、後世にフォドラ史上最大規模の戦いと評されるグロンダーズの大会戦が始まった。