機動戦士Gundam GQuuuuuuX 01ガンダム戦記 作:普段は読む人⊂( ・ω・ )⊃
あと、キャラのエミュって難しいですね(´・ω・`)
01ガンダムを託されてから、早くも1ヶ月が過ぎた。
「ッぐぅ!、この!」
漆黒の宇宙を、黒い流星となったガンダムが駆け抜ける。……なんて、かっこよく言えたらよかったんけどな。
実際はフラフラしながら、あちこちぶつかりかけているだけだ。
ぶっちゃけ当たってないのもこいつの性能のおかげ。
「こ、こんなに違うのか。ガンダムって」
ザクとは全然勝手が違う!
流石は、アムロに5倍以上のエネルギーゲインと言わしめただけはある。
荒い呼吸を繰り返しながら、操縦桿を強く握る。
なまじアニメで軽々動かしていたのを見ていた分、慣れれば簡単だろうと高を括ってしまった。
まぁそんな慢心、乗って直ぐに粉々にされたけどな。
……やっぱ、ガンダム主人公って色んな意味で凄かったんだな。
『シンドウ少尉、大丈夫か?』
「ハッ!問題ありません、続行します!」
『そうか。了解した。次だ!』
「ハッ!レン・シンドウ、行きます!」
ペダルを踏み込み、足を付けていたデブリから01ガンダムを飛び立たせた。
今日も今日とて慣熟訓練に励む。
あれから何度も、それこそ後一歩であわや激突といった事態を繰り返し、その度に紙一重で回避し続けた。
そのせいか、今ではこの01ガンダムにもすっかり馴染んでおり、ある程度なら思い通りに動かせるようにもなっていた。このように。
試験コースに浮かぶ無数のデブリの間を、スラスターの青い軌跡を描きながら高速で駆け抜ける。
途中、バックパックからビームサーベルを引き抜き、眼前のデブリを一刀両断した。
「はっ、ははは!流石はガンダム!」
真っ二つに割れたデブリの間を滑るように通り抜け、思わず溢れた感情に歓喜の声を上げる。
こいつが、この力があれば、俺だって……!
訓練を終え、基地へと帰還した。
機体をシャットダウンさせ、コクピットから出ようとすれば、キャットウォークに誰かが立っていることに気付く。
誰だ?
不思議に思ったが、今は降りる方が先だ。
そう思った俺だったが、とりあえず顔だけでも確認しようとして、驚愕に目を剥いた。
「じゅ、准将!?」
そこにいたのは、俺にこの01ガンダムを託した上官――准将だった。
「久しぶりだな。シンドウ少尉」
「お、お久しぶりであります!准将も、ご壮健でなによりです!」
「ははは。私の事はいいさ。歩きながら話そう、ついてきてくれ」
「ハッ!ご一緒致します!」
前を歩く准将に続き、歩みを進める。
道中、更衣室に寄ってパイロットスーツから軍服に着替え、さらに足を進めた。
「……、ガンダムには慣れたかね」
「はい。准将のおかげです。私にあれほどの機体を託して頂けたことに、感謝を」
「私の事はいいと言ったろう。まぁ、喜んで貰えたならなによりだ」
「本当に感謝致します。あの機体があれば、必ずや仲間達を」
「ふっ、ならいい。っと、ここだな」
「准将、ここは…?」
准将が足を止めたのはある一室。俗に言う応接間だった。
ここに至ったい何が…?疑問に思っていると、不意に准将が扉に手を伸ばし、3回ほどノックした。
「准将だ。入るぞ、大尉」
「はっ!どうぞ!」
「ん?」
中から聞こえてきたのは、どこか聞き覚えのある声だった。
この声って……
「ああ、君がプロトタイプのパイロットか!」
准将に続いて応接間に足を踏み入れると、中には1人の男性がいた。
そして、その男性は俺に気づくや否や、座っていたソファーから立ち上がり、俺に握手を求めてきた。
「君の噂は聞いているよ。私はテム・レイ。技術大尉で、連邦軍所属の技術者だ」
「た、大尉どの、であられますか」
なんとか声を絞り出したが、正直驚愕でどうにかなりそうだった。
まさか、こんなとこでこの人に会えるとは……
「先程彼が話した通りだが、彼はテム・レイ大尉。技術士官で、我が連邦軍に力を貸してくれる優秀な技術者だ。……そして、君が乗る01ガンダムの開発者でもある」
ええ、知ってます。後にコロニーに穴空いて酸素欠乏症になることも知ってます。
てか、それでなくてもめちゃくちゃ有名な人だし。
「感謝します、准将。……どうしても君と話したくてな。准将に取り次いで頂いたのだ」
「左様、ですか」
「では、私はこれで失礼する。ゆっくり話したまえ」
「はっ!」
「ハッ!」
テム・レイ大尉とともに敬礼し、退室する准将を見届けた。
「とりあえず座って話そう。かけてくれ」
「ハッ!失礼します!」
促されるままにソファーに腰を下ろし、テム・レイ大尉と顔を合わせた。
「それで、私と話したかったと」
「その通りだ。まさかあのプロトタイプをここまで、それこそまるで手足のように扱えるパイロットがいたとは思えなかったからな」
「い、いえ。全ては大尉が開発したガンダムの性能あってこそです。私など、力不足で」
興奮した様子で話すテム・レイ大尉に、若干引いた、
……てか、その評価は過分では?とさえ思った。
一応エースパイロットと謳われてはいるが、俺なんて所詮は凡人。
アニメにおける主人公達とは違い、自分の思い通りに機体を動かすだけで精一杯。
ぶっちゃけ、手足のように扱えている自信なんて、欠片もなかった。
「謙遜しなくていい。でも……正直、私自身驚いているよ。あれほどのデータを叩き出したパイロットが、まさか君のような若者だったとは」
嘆くように目を細めるテム・レイ大尉。
あぁ、そうか。
……原作において、テム・レイという人物は、若者達が戦争に参加することを嘆き、戦争の早期終結を願ってV作戦に従事していた。
そんな彼にとっては、俺もまた戦争に参加するべきでは無い若者で、守られるべき存在と見られているのだろう。
なにせ従軍して6ヶ月、19歳のブライト・ノアを若者と扱っていたのだ。21歳の俺も大して変わらないと思われても仕方ない。
でも、これだけは言っておきたい。
「大尉どの。俺は、俺の意思で、この戦いに挑んだんです」
「シンドウ少尉……」
例えどれだけバカなことをしたんだと嘆いていても。
例えどれだけ命を奪ったことに吐きそうになっても。
例えどれだけ逃げ出したいと泣きそうになっても。
この戦争に挑んだのは、紛れもない俺の意思なのだと。
「だから、ありがとうございました。ガンダムを――俺に守るための力を与えてくれた事、大変感謝致します」
頭を下げ、感謝の思いを告げる。
「君は」
「大尉、私は必ずや、この戦争を終わらせてみせます。大尉が開発した、ガンダムとともに」
下げていた頭を上げ、強い意志を込めた瞳で大尉を見詰めた。
「……。本気なんだな?」
「ええ」
テム・レイ大尉は暫し考え込んだ後、答えが出たのか、閉じていた目を開く。
そして、机の上にポケットから取り出した
「これをプロトタイプ――01ガンダムの記憶回路に取り付けろ」
「大尉どの、こちらは?」
応接室の照明に照らされ、机の上で光沢を放つなんらかの装置について、テム・レイ大尉に質問すると、大尉は頷いたのちに説明を始めた。
「私が開発した増設ハードメモリだ。これを接続すれば、01ガンダムの情報処理能力は格段に上がるだろう」
格段に上がる……あのテム・レイ大尉がここまで言うとは。
「具体的には、1.8倍の性能向上が見込まれる」
「1.8倍!?す、凄いじゃないですか!」
今のままでも結構なじゃじゃ馬なのに、それだけ上がったら……どうなるんだ?
でも、それはそれとして1.8倍って凄いな。流石はテム・レイ大尉だ。
「あくまでも君専用だがね。他のパイロットには扱えんだろう」
「……?、それは、どういう?」
俺専用って、どういうことだ?
それこそ、このメモリがあれば、他のやつらだって。
「私が、ある友人とともに完成させたガンダムは、この宇宙で最強のMSだと自負している。当然、その性能も折り紙付きだ」
ある友人って……
そうか。テム・レイ大尉は、ともにガンダムを育て上げた彼のことを友人として見てたんだな。
「……だが、データを見る中で気付いた。君の成長速度は凄まじい。それこそ、いずれ01ガンダムが君について行けなくなるだろうほどにな」
「それは」
……いや、そんなことないと思うんだが。
実際、今だって01ガンダムの性能になんとか食らいついてるくらいだし、そんな天パみたいなことには、な。
「そこでこいつを作った。……作ったのはいいが、渡すかは悩みものだったよ」
まぁ、君の意志は固いようだがね。
そう薄く笑うテム・レイ大尉だったが、なにかを思い出したのか、複雑そうな表情を浮かべる。
「上はこいつを2号機にも付けろと言って来たが、はっきり言って無意味だと思うね」
いやそれこそそんなことないと思います。
俺なんかよりも断然有効活用してくれるだろうから、そっちに付けることをオススメします。
そう口にしたい気持ちを抑えきれず、思わず声を出しかけたその時――基地全体が大きな揺れに襲われた。
はい。というわけで、雑なテコ入れ回です。
今のままだと、どう足掻いても原作通りバッサリ行かれる未来しか見えなかったので、少々強引にはなりましたが、こうしてテコ入れさせて頂きました。
△ちょっと言葉が抜けてるので補足を
テムさん的には、あくまでも主人公向けに調整を施された01ガンダム用として開発した為、別のパイロットが乗るであろう2号機に付けるのはどうなのかといった感じです。