シャーレの建物から出ておおよそ数時間、私はアビドスの土地へと足を踏み入れた。
先生みたく迷いはしなかったようだ…というか、どこからでもサンクトゥムタワーが見えるから、それを頼りにしながら方角を決めていけば迷わず進める。
まあ砂嵐に出会ってしまったが最後、サンクトゥムタワーも見えなくなるのだが。
ここで砂嵐に会って無事でいられるのは少ないだろうからね、是非もなし。
まあ最悪私は腕時計で地図とか現在の位置情報などは見れるから遭難することはまずない、と思っていただこう。
そんなこんなで砂漠へと足を踏み入れている。
天候はよし、周辺状況もよしといったところか。
辺り周辺は全くの砂漠地帯…というわけでもなく、原作での背景画像にあった通りに、砂の中に建物が埋まっていたり、普通に住宅街していたりと様々だが、やはり人気の少ない場所であることには変わりない。
ここまでの砂の被害を考えてみたら、そりゃ大半の住民や生徒は別の場所に引っ越すだろう。
…寂れた場所というのは記憶の中で良かったことは数少ない。
それこそ前の世界だって、アビドスだけではなくほとんどの自治体、学園が寂れた場所となってしまったのだから、いやでも思い出す。
そうならないためにも、この世界では状況を見極めていかなければならない。
そこで一つ、問題があるのだが…実は私、前の世界では常に先生と一緒に行動していたわけではない。
私は転生者であって、償還された存在ではない。
当然、キヴォトス人となったからにはキヴォトス人として生きる義務がある。
そうなってくると、スケバンとかヘルメット団のように学校に行ってないような生徒以外は、ほとんどの学生が学校にいって生活している。
少なくとも私は学校に行っていた。
部活動なんかも入っていたし、学業もまあ、それなりにやっていた。
…回りくどい?さっさと要件を言え?それもそうか。
単刀直入に言うと、ストーリーを細かく覚えていない、以上。
…いやめっちゃ致命的である。
私の記憶力を呪いたいぐらいに。
いや待ってほしい、普通22年も別の人生として過ごしていたら、前の人生のことなんて覚えていなくても仕方ないんじゃないんだろうか。
…まあ言い訳は長くすると面倒だからここまでにするとして、詳細なストーリーを覚えていないのは事実だ、どうにかしなければならない。
まあどうすることもできないんだからこうやって嘆いているんだが。
今からでもこっちの世界に
あぁでもアビドス一章からだし、アプリのペースによっては次の章が間に合わない可能性があるな。そもそもリリースしないのは置いておくとして。
前の世界でずっとシャーレについていれば良かったと後悔する。
後悔先に立たずとは言うが、まさかここまで大きい後悔が立ちはだかるとは思わなんだ。
教えてくれ、私は後何回この先で記憶力を恨めばいい…!?シッテムの箱は何も言ってくれない…。
…まあ、細々とした内容を覚えていないだけで、ある程度の道筋は覚えているから、先生の行動などをよく観察しておけば問題ない…はず。
ひとまずだ、この先のアビドス高校にておそらく親の顔より見た面子と先生が一緒にいるだろうから、そこと合流しよう。多分まだあんまり進んでいないはずだ、たぶん。
…いっそのこと先生に監視カメラとかGPSとかその他もろもろを引っ付けたい。
前の世界のこともあるし、先生が心配でならない。前にそこは先生だから大丈夫と考えたばかりではないか。
…いやしかしだ。それとこれとは話が別だ。先生は脆いからね、私が守ってなきゃいけないの。
などとメンヘラまがいのことを考えながら、来る物語の始まりの地へと足を進める。
頭を切り替えて別のことを考える。
まず、だ。危惧すべきことは先生の身だけではない。
当然その他多くの変化点があるかどうかを一早くに察知し、それに対する対処法を考えなければならない。
私のいた世界がそうだったように、原作の世界と絶対に同じとは限らない。
例えば、生徒のメンバーが変わっていたり、敵の数や質が強かったり弱かったり、原作にいなかった第三勢力がいたり、その他多くのものが変わっている可能性もないわけではない。
一応、大まかに見て変わっている点はあるかどうかは、シャーレのパソコンなどの媒体ですべて目に通した。
ユウカやチナツ、ハスミに頼んで、学園案内の物もかなりもらった。さすがに詳しいところまでは見れなかったが。
少なくとも、三大校に大きな変化はなかったとみられる。あったのは前の世界と同じで、いわゆるモブキャラクターのビジュアルが全員違うことぐらい。
正直言ってその時点で、だれがどう変わっているなんて見つけるのは不可能。
なのでそこはスルーして、ひとまずほかの点を探ることにした。
それで決まったことといえば、適宜対処するということ。
…特に、相応の力を持つ生徒やあの面倒な大人ども、そして第三勢力の動きを重視して。
自分が強い自覚はある。しかし、今の私は一応シャーレの大人だ。先生からは生徒判定食らってそうだけど。
そんな私が、片っ端から武力行使し始めると先生のメンツが立たない。先生の邪魔になることは避けなければ。
同時に、この力を使って先生の邪魔になるものは取り除かなければならない。
そこのところは、生徒相手だったり大人だったりで柔軟に変えなければならない。
あーあ相手が全員悪い大人だったら、片っ端からすりつぶせたのに。大人って世知辛いね、是非もないけど。
さして古くもなく、しかし人のいない住宅街の道を行く。
街並みとしては、昔住み、そして生きていた前世の日本の住宅街を思い出す。
…少し、いや多くの砂が見えている点を除けばだが。
「………はぁ…」
大きくため息をつく。
はっきり言えば、前世には未練しかない。
22歳で大学を卒業し、いざ就職で大人の生活を始める、と思った矢先に死亡。
キヴォトスに転生した直後は、はっきり言って最悪だった。
まだ親孝行もできていない。
兄弟にも迷惑をかけている。
買っていた愛犬の顔も、もう見れないし、正確に思い出せない。
転移したのなら、まだ戻り方もあっただろう。
しかし転生だ。死んでほかの体を得て生まれる。
帰る場所に変えられなくなったのは、とてもつらかった。
22年たった今でも、それは変わらない。
だから…こういうものを思い出させるようなものは見たくないが、キヴォトスは日本みたいな場所がかなり多い。
…どうにかして、この
前の世界のこともある。自分のことぐらい自分で分かっている。
震える腕を抑えて、歩き続ける。
あともうすぐで目的地だ。そこまでの辛抱だ。
*****
…ついた。
徒歩で来るにはさすがに遠かったが、しっかりと準備を練って行動すればそうやすやすと足を踏み間違えたりはしない。
まずは状況確認。周囲は静かで、天候はしっかり晴れている。
つまり、カタカタヘルメット団の襲撃はないもしくは撃退したとみていいだろう。
しかし、あくまで普通の話ならそうだ。残念なことに、私はこの世界を原作通りと証明する根拠がない。
念には念を入れよ、古事記にもそう書いてあったと思う、知らないけど。
ゆっくりと校舎に近づき、壁が後ろに来るようにしながら移動する。
音を立てずに足を動かし、部室を目指す。
廊下や教室を流し目で見ていくが、特に誰かいるといった気配はない。
目的の階層にたどり着いたところで、声を耳にする。
「…皆さん、お疲れさまでした」
「ただいま~」
「アヤネちゃんも、オペレーターお疲れ」
「火急の事案だったカタカタヘルメット団の件が片付きましたね。これで一息つけそうです」
「そうだね。これでやっと、重要な問題に集中できる」
2、3…いや、5人の話声。
それに聞き馴染みのある声をしている。
…緊張がほぐれる。おそらく変わっていない。
間違いなくあの5人の声だ。会話内容的に前哨基地をつぶしてきたのだろう。
最初の一歩で躓かなくて本当に良かった。
安心して階段から廊下へと足を2、3歩踏み出した時のことだ。
…部室からの声が消えた。
おっと、急にホラーか?と思ったが、たぶんそう思ったのは向こうのほうだ。
だって、急に足音がこの階層の廊下からなったのだから。
…安心しすぎたな、うん、反省しよう。
横に振り向いて、ある程度の余裕と緊張を持つ。
部室から勢いよく飛び出してくる一つの…いや2つの影。判断が早くてよろしい。
それを視認したと同時の銃声とマズルフラッシュ。
かなりの速度を持って飛んでくる銃弾を顔をそらしてよける。
…高速弾、ARの弾だ。つまりどちらか片方。
そのうえで、この距離でこの狙いをつけれるアビドスのメンバーは一人に限る。
ツインテールに猫耳が特徴的な少女。
その次に銀髪でマフラーが目立つ生徒が出てくる。
それに続かのように小柄の少女が前を張り、大きな銃を持った少女が銃口を構える。
SGとMG、そしてAR2丁。この狭い廊下でかわすのはできなくないがダメージを食らうのは必須。
であるならば遮蔽に隠れるが吉…!!
火花が移る前に先ほどの階段のそばに隠れる。
それと同時に、先ほどまでにいた場所に無数の弾丸がたたきつけられる。
「連携も上手ければ対応も早い…流石というべきか」
前世の強さ議論の考察でも平均レベルが高いと言われていたアビドス。
正面から対決することは久しぶりだが、なかなかにやる。
「ちょっ…隠れてないで出てきなさいよ!」
「早めに出てきたほうが身のためだよ」
さてどうするか…お二人はこんな感じでいってきているが。
実際私もそう思う。でも今のこのこと前出たらハチの巣にされることなんて目に見えている。
一人はじりじりと前に詰めてきているし。
…先生に仲介してもらったほうが手っ取り早いな。
「…シャーレの先生がそこにいるだろう?」
声を少し上げて問いかける。
するとあちらのほうに動きがあったようだ。
“みんな、ちょっと止まって”
この言葉とともに、生徒たちの動きが止まる。
“…もしかして、カイナ?”
よかった、先生がいてくれたおかげで乱戦にはならなそうだ。
敵意がないことを明らかにするため、両手を挙げてゆっくりと姿を現す。
「はい、数日ぶりですね…先生」
*****
…ということで、紆余曲折あって無事?アビドス高校の部室に入ることはできた。
とりあえず先生には詰め寄ろう。何を詰め寄ることがあるって?
当然、ある。
「先生」
“は、はい”
「あれほど持ち物管理はしっかりといいましたよね?」
“た、確かに確認したよ!”
「そうですか、じゃあなんでちゃんと行けば1日未満で着くはずのここに数日かかっているのですか?」
“そ、それはその”
「こ の 机 の 上 に 忘 れ て い た コ ン パ ス と 地 図 は ?」
“……”
ゆっくりと息を吸い、そして吐き出す。
「なんで自分の位置を把握できるものをピンポイントで忘れるんですかね…」
いやまあ、先生がアビドスにつくのは原作でも遭難して数日かかっていたし、今回もそうだろう。
たぶん今回もシロコに助けられてここに来たのだろうから、ちゃんと原作通りで安心した。
…それはそれ、これはこれ。
変なところで忘れ物とかして物語を大きく変えられたらこちらがたまらない。
こういうのは直せるときに直しておかないと。
そうやって次は持ち物とかをちゃんと整理するようにということを説教まがいなことをしていると。
「あ、あの……」
別の方向、左のほうから声がする。
声の感じからしてアヤネだろう。
「…何?」
「今回来てくれる人は先生と聞いていましたが…あなたは誰でしょうか?見たところ、連邦生徒会の制服を着ているようですが…?」
「そうよ、なんで連邦生徒会の生徒がここに来てるの!?今まで来なかったのに!」
アヤネの問いにセリカも声を上げる。
そういえばそうだった。コートを着ているとはいえ下は制服だ。
たしか人数が足りないから会議に出ることができず、連邦生徒会から相手にされなかったという話だったっけアビドス。
「今まで何もしてこなかった連邦生徒会が、何の用?」
視線がこちらに集まる。いやさっきの説教でだいぶ集まってはいたが。
さっさと説明するのが吉と見た。特に後ろめたいことはないし。
彼女らに対して体を向ける。
「連邦生徒会の下部組織の所属だから、それは厳密には間違えている。
私は神代カイナ、連邦捜査部S.C.H.A.L.Eに所属している、先生の補助と護衛の役回りを行っている」
「補助と護衛、ですか」
「そう、ボディーガードのようなもの。だから私がここにいる道理は通るだろう?」
間違ってはないはず、うん。実際どっちもしているし。
まあ別にシャーレにそういう役があるわけではないのだが。
あと先生一人に行かせたのはツッコまないでくれ、その反論は私に効く。
「ボディーガードかぁ~、先生ってもしかして、結構偉い人かもね~」
「確かに、ボディーガードならここにいても問題ないですね~」
「ん、ならいい」
シロコとノノミは納得してくれたようだ。セリカはまだ訝し気な様子で、こちらを見ている。
うん、気にしないでおこう。
「それで先生、私がここに来る前は何を話していたのですか?」
“ここに来た後に、この学校を襲撃されてね。撃退した後に、その子たちの前哨基地を攻めて、今帰ってきたところだよ”
やはりそうだったか、とりあえず順調に進んでいるようで安心した。
であれば、この次に起こるのは…。
「はぁ…まあいいわ、ひとまず先生の陰で、心置きなく全力で借金返済に取りかかれるわ!ありがとう、先生!この恩は一生忘れないから!」
“借金返済って?”
そう、皆さんご存知の通り、借金返済をしなければならないことをセリカが口を滑らせて言ってしまうやつです。
その後に一応、ホシノとシロコからフォローが入るが、セリカは受け入れられない様子のあれでございます。
「いいんじゃない、セリカちゃん?隠すようなことじゃあるまいし」
「か、かといって、わざわざ話すようなことでもないでしょ!」
…まあ確かに、莫大な借金背負ってます!なんて堂々と言えるようなことではないからな…。
それがこの子たちが借金背負うことを犯したわけではないし、おのれ許さんぞあいつ、いずれ真っ二つに折ってやるからな。
そしてその後もセリカの主張は続く。
簡単に言ってしまえば、いくら助けてくれた人とはいえ、今まで何もしてこなかった大人が急に出てきて怪しいし、部外者なので任せられない。と、言ったところか。
「…わ、私は認めない!」
と、ここで飛び出していくまでが顛末だ。
先に言っておくが特に悪い気はしない。普通の反応だからね。
この頃のシャーレは無名だから、おいそれと自校の問題を、他所から来た他人に打ち明けるのは相応の判断が必要だし。
飛び出して行ったセリカの様子を見に、ノノミも部室から出ていく。
ひとまず先生には事情を知ってもらうため、続く会話でアヤネとホシノの説明を聞いてもらうとして。
とりあえずここから、本格的に対策委員会と協力していくことになる、が。
原作と乖離の可能性を含むうちは、それに対する対策も立てていかなければならない。
対策委員会の個々のレベルは高い。
キヴォトス最強の一角である小鳥遊ホシノを筆頭に、次点で強い砂狼シロコ、ミニガンによる掃討が可能な十六夜ノノミ、狙い撃ちが得意で遠距離対応が可能な黒見セリカ、サポートに特化した奥空アヤネ。
少なくとも、欠けることがなければ手助けはいらないと思う。先生がいれば尚更だ。
しかし、そうもいかぬのがなんとやら。
話は省略するが、小鳥遊ホシノは途中で離脱する。
ネタバレが嫌な方は今すぐにブルアカを読んでくるのだ。…もし私がキャラクターだと断言できるなら、こう言うべきなんだろうか?
いやそんなことは現実の今にはどうでもよくて。理由はその時になったらわかるから別にいいとして、問題はここで発生する戦力のことだ。
相対する敵が強くなっていた場合なども考慮しなければならない。
例えば、この先でゲヘナのある組織と戦うことになるのだが、ゲームかアニメかで戦力差が変わっている。
ゲームではかなり押していたのだが、アニメだと1人に4人がやられる。
いやアニメとゲームで戦力の違いがありすぎだろ!と、思うが、おそらくここにホシノの存在が入ってくる…と思う。
いや、正確には先生の指揮がなかったという要因もあるが。
ゲヘナの組織相手に負けることはまだいい、「あ、これアニメのほうなのか」と考えることができる。
問題は、それ以外に負けた場合だ。
現実は創作のように上手くはいかない。常に多数のもしもを考えなくてはならない。
借金相手のカイザー相手に負けたとか出てきたら本当に目も当てられなくなる。
…つまり何が言いたいかと言うと、私が戦闘に参加するタイミングを身計らなければならない。
基本的に原作の先生がやった通りに、戦闘の主体は生徒に任せるのがセオリーだ。
というか、原作からしてギリギリのラインで物語が進んでいるため、生徒に考えさせる、行動させる等をして、学ばせることも大事だと考える。
それで一通り生徒主体で行って、明らかに原作よりも敵の装備が強い、敵の練度が高い、その他様々…のイレギュラーな場合で、私が出ることにする。
ひとまずこの方針でいこう、というところで、先生たちも話が終わったようだ。
話が終わった先生がこちらに話しかける。
“…ということで、アビドスのみんなに協力することになったけど、大丈夫かな?”
「先生がそうしたいというのであれば、先生の判断に委ねますよ」
“ありがとう、こういうのは初めてだから、気を引き締めないとね”
「…そうですね、頑張りましょう」
こうして、シャーレ初の大仕事が始まった。
*****
そうして一日が終わり、翌日となった。
そのあとどうしたかって?当然シャーレに戻った、うん。
シャーレに戻った後は、翌日やることについてを話し合い、早朝に2人でアビドスへ行くことが決まった。
そして肝心のやることだが…とりあえず、対策委員会のメンバーと話し合うことになった。
まあ、借金9億6235万円をそう簡単に返せる話があるなら苦労はしない。
というか、そんなうまい話があるわけないだろ!いい加減にしろ!!
話が逸れた、おそらく地道にやっていくことが一番って結論になると思う。
まじめに考えて、いったん借金をノノミの財産で支払って、借金先をカイザーからノノミに移し替えるほうが安全だと思うのだが…。
でも、そういうのはホシノが許さないのだろうな。実際原作でもダメって言ってたし。
じゃあお手上げ侍だ、今のシャーレによく言われるお金持ちとのパイプがあるわけでもないし、借金先をシャーレに移し替えても認めない気がする。
地道が一番というには限度があるので、何とかしてやりたいが、下手に動かすと今後の展開にかかわってくるので、できることはない。
とりあえずは経過観察だなこれは。
そうして今後の話し合いが終わった後、仕事に戻ろうとしたときに、先生から提案があった。
“そういえば、仮眠室を設置するのと同時に、カイナが自由に使える部屋も作らない?”
「…?シャーレの中は基本自由じゃないですか」
“いや、そういうことじゃなくて。カイナが寝泊りしたり、銃を置いたり、家具を置いたり、自由にできる部屋を作らない?”
…確かに、欲しいかもしれない。
拾われたとはいえ、現状私は家無し子。
一応シャーレには所属しているが、連邦生徒会の生徒ではないため、寮は使えない。
そのため、シャーレの休憩室を中心に生活をしているわけだが、人数が増えてくるとそれもままならなくなる。
あそこはシャーレの自由スペースであって、私専用の部屋ではないのだから。
そう考えると、全然ありな選択肢だ。
私の銃や
私の持っている3つの銃は、こう見えてかなりの改造を施している。
その中には当然、今のこの世界にない技術や素材も含まれる。
もしミレニアムのエンジニア部などに見つかってみろ、一生帰ってこない可能性が出てくるぞ。
そんなのは当然嫌なので、できれば安全な場所に置いておく部屋は欲しいのだが…。
「…いいんですか?施設の私用なんて。一応、ここは仕事場なのですが」
“大丈夫だよ、カイナなら安心して任せられるし”
「いやそういうことではなくてですね…」
“もちろんそれだけじゃないよ?”
先生がほほ笑む。
“私はここが、カイナの帰る場所になってほしいから”
「……」
目を見開いて、声が出なかった。
反論も、頭の中が空っぽになって、何も考えつかなかった。
私はいつからこんなにチョロくなったんだろうか。
先生の微笑みが、焼かれるほどにまぶしくて。
この人を一回でも、失ってしまったという事実が、私に風穴を開けた気がして。
今の私には、あまりにも辛すぎるその光に。
その後にわかりましたと、いうことしかできなかった。
*****
そうして翌日。
ひとまず昨日のことは
朝のアビドスの住宅街、45ブロック地区に今いる。
…アビドスって、やっぱり昔はかなり大きかったのだと実感する響きだ。
それで、先生とアビドス高校に行こうとしている最中だが。
「うっ…な、何っ…!?」
見知ってる顔と出会った。われらがツンデレのセリカだ。
原作でもここで出会っていたはずだ、たぶん、きっと。
“おはよう”
先生があいさつをする。私は一応頭を下げる。
「な、何が「おはよう」よ!なれなれしくしないでくれる?」
いやーこのツンデレ感、昭和のヒロインを思い出す。
あの頃はいい時代じゃった…私生まれてないエアプだけど。
「私、まだ先生たちのこと認めてないから!まったく、朝っぱらからのんびりうろついいちゃって。
いいご身分だこと」
“セリカちゃんは、これから学校?”
「な、何よ!なんでちゃん付けで呼んでんのよ!私が何をしようと、別に先生たちとは関係ないでしょ?朝っぱらからこんなところをうろちょろしてたら、ダメな大人の見本みたいに思われるわよ?」
と、ぼろくそに言われてる先生with私。そんなに言うことないじゃん…。
出会ったばかりのセリカってこんなに棘あったのか…120円の女といわれてたのを根に持ってるかもしれない。
まあそんなことは冗句の類だとして、先生はセリカにも最初にちゃん付けしてたのか…あの子のインパクト強すぎて覚えていなかったな。
…やっぱり今からでもブルアカ履修しなおしたい。だれか私のスマホをここに持ってきて。
「じゃあね!せいぜいのんびりしてれば?私は忙しいの。
…え?学校に行くなら一緒に行こうって?あのね、なんで私があんたらと仲良く学校に行かなきゃならないわけ?
それに悪いけど今日は自由登校日だから、学校に行かなくてもいいんだけど?」
“それなら、どこに行くの?”
「…そんなの教えるわけないでしょ?
じゃあね、バイバイ」
セリカが砂埃を立てながら走り去っていった。
ああいうのってギャグマンガの世界だけだと思ってた、ブルアカが多少ギャグ味があるのは否定しないけど。
それで先生はというと、セリカを追いかけていった。
…ため息をつきながら私も追いかける。なんせセリカがやっていることなんて知っているから私なら放置するけど、先生は違うからね。
…それで少し追い付いた後。
「ひゃあっ!?な、なんでついてくるの!?
…ついて行けば、どこに行くのかわかるから?何言ってんの!?あっち行ってよ!ストーカーじゃないの!!」
セリカ…正直同情するよ、これストーカーとやってること変わらないもん。
そりゃ現状好感度低い奴に付きまとわれたら誰だってこうもなる。
「わかった、わかったってば!行き先を教えればいいんでしょ!
…バイトよ」
うん、まあですよねー、知ってた。
われらがバイト戦士でもあるからね。
「あ、あんたみたいにのんびりしてられないのよ、こっちは。少しでも稼がなきゃ!
もういいでしょ?ついてこないで!」
また一目散に走っていくセリカ。
さすがにこれ以上はストーカーだろうし…とりあえず忠言するか。
「…先生、彼女はバイトで忙しいようです。隠し事はなさそうですし、好きにやらせたら…っていない!?もう追いかけてるし!?」
そしてまた追いついては、また罵詈雑言…とまではいかない、わけでもないことを言われて、また逃げていく。
そうしてついたのは、あのラーメン屋だ。店舗があるのは久しぶりに見た。
「いらっしゃいませ!紫関ラーメンです!」
と、快活なセリカの声が来ている。
あの子、普通に接客とかその他もろもろのスキルも高いのだから、私も見習いたいものだ。
先生が扉を開けて中へと入るのに続く。
「あの~☆6人なんですけど~!」
「あ、あはは…セリカちゃん、お疲れ…」
「お疲れ」
「わわっ、み、みんな…どうしてここを…!?」
「うへ~やっぱりここだと思った」
“どうも”
「先生まで…?!やっぱ、ストーカー…!?」
セリカ、先生に絡まれたのが運のつきだ。諦めなさい。
まあ実際には、ホシノからどこのバイトをしているかを尋ねて、答えが返ってきただけの話だ。
断じて先生はストーカーでは…ストーカーでは……。
…うん、やめようこの思考。このままじゃ先生は牢屋送りだ。
「アビドスの生徒さんか。セリカちゃん、おしゃべりはそれぐらいにして、注文受けてくれな」
柴大将からの指示が入る。
説明しよう、柴大将とはブルアカにおける数少ない良い大人に入る、
モフモフの毛をもつ柴犬のような見た目の人だ!
…人?人でいいのか?まあいいか。
セリカに案内されて奥の席に座る。
シロコかノノミの隣に先生が座ることを選択するのだが、先生はシロコの隣に座ったらしい。
消去法で私がノノミの隣に座る。
…なんだろうか、席が少し窮屈?
いや、少しノノミがこちらに寄ってるだけか。
別にノノミが太いわけではない。なんなら、私のほうが瘦せているから窮屈な状況はほぼほぼないはずだ。
少しチラ見する。ははーん?さては何か聞きたいようだなその表情。
「…何か聞きたいことでも?」
「え?…えっとですね、カイナさんは何歳でしょうか?」
「どうしてだ?」
「少し先生と似た、大人な感じがして?」
「確かに、年上のような感じがする」
年齢か、答えてもいいとは思う。
しかし、素直に答えると、4年ぐらい浪人か留年したみたいなことになるんじゃないか私?
…いやしかし、こんなしょうもない嘘をつくような場面でもないだろ、恥と誉は浜に捨てるのだ私。
「…今年で確か、22歳だ」
「「「「「えっ?」」」」
「その反応はやめてくれ、なんかこう来るものがあるだろう」
「うそ、あんたも大人だったの?!」
「てっきり、18歳ぐらいかと」
うん、みんなそう思うよな。私だってそう思う。
仕方ないだろ、なるようになっちゃったんだから!
あとセリカ、お前バイト中でしょうが。
「じゃあなんで、連邦生徒会の制服を着ているの?」
「そうですね、留年というには年齢が多いですし」
どう説明したものか…真実を言ってもいいし、言わなくてもいいし。
下手に説明せずにあとから詰められるのも勘弁してほしいし。
少し考えて、口を開く。
「…もともと行っていた高校が、2年生の時かな?その時に無くなってしまって。
近くにほかの高校もないから、編入手続きもできなくて。
路上ホームレスで各地を転々としていたのを、先生に拾ってもらったわけだが」
と、続けようとして、止まる。
周りがやけに静かだと思ってみたら案の定、先生含めみんなが押し黙っていた。
自分の発言を思い返す。編入手続き?それとも路上ホームレス?
違う、最初の部分だ。学校が無くなる部分がダメなのだ。
彼女たちは学校が無くなるのを阻止している身だ。なくなったらつらいのは身に染みているだろう。
まさかこんな形で地雷を踏むとは思わなんだ、この状況はよくない。
「…冗談だ、冗談。間に受けてくれるなよ」
この言葉を聞いて、周囲の空気が少し柔らかくなった気がする。
「…な、なんだ、驚かせないでよ!」
「冗談だったんですね☆てっきり本当のことだと思いました!」
「ん、心臓に悪い」
「顔が本気のように見えたよ~、演技派かな~?」
よし、空気は戻せた!あとはセリカをいじり倒せば完全に戻る!
セリカよ、同情はするが、仕事なんでな!
「ところでセリカ、バイトの服は似合っているな」
「え、急に何!?」
「確かに、セリカちゃんのバイトのユニフォーム、とってもカワイイです☆」
「いやぁー、セリカちゃんってそっち系か。ユニフォームでバイト決めちゃうタイプ?」
「ち、ち、ち、違うって!関係ないし!こ、ここは行きつけのお店だったし…」
見事なまでにセリカに集中砲火が放たれた。かわいそうにセリ上。恨むなよ。
ホシノやノノミを始め、ユニフォームネタをいじられたり、バイトのことを聞かれながら、怒ったセリカに注文を迫られる。
うん、ちゃんといい軌道に乗ってるはず。
あ、先生がお金払わせられると気づいて逃げた。速攻でホシノにつかまったけど。
ノノミが近づいて、何かを話しかけている。…これで払ってくださいって動いてるな。
まあ先生が生徒におごられるのは、卒業した日ぐらいだろうし、ないだろう。
…本当なら、私が払ってやりたいところではあるが、残念なことに金がない。
世知辛い世の中だね、いつの時代もお金が欲しいものよ。
*****
その後、紫関ラーメンを食べて、先生におごってもらった。
久々の紫関ラーメンは…まあ、懐かしい味がした。
前の世界でも、シロコやほかの生徒と一緒に食べに行ったことがあったっけ。
確か、百鬼夜行の生徒や、山海経の生徒達だったかな?
もう誰といったかは覚えていない。
その出来事を覚えるには、前世の記憶と、その後に起こった出来事の数々で、詳しく覚える隙間もない。
そんな隙間があるとしたら、今頃次のこの世界の対策について考えていることだろう。
そして、その対策についてを考えるのは今でもある。
時間は夜、紫関ラーメンのバイトが終わり、セリカが出てくるところだ。
やり切った様子で、セリカが出てくる。
それを見つめる、ある人物たちの視線。
…間違いない、ヘルメット団だ。
そこは変わってはいない、おそらく配布されたであろう銃も含めて。
ヘルメット団という組織にしては、とても性能のいい銃を持っている。
あそこまで性能がよかったか…?まあ、後々わかることだからそれはいい。
さてと、ここからどう動くか。
ここでセリカがヘルメット団に襲われ…襲われ?確か鬱憤晴らしにセリカのほうから仕掛けてなかったっけ?
…まあそんなことはどうでもいい、セリカが連れ去られるほうが大事だ。
そう、ここでセリカが連れ去らわれるのだが…どうしたものか。
本来ならあとからアヤネが特定してくれるのだが、前の世界を体験した私にとって、目に見えないところに行かれるのは死活問題だ。
いやだがしかし、かといって下手に踏み込むと物語が変わってしまう恐れもある。
変にオリチャーかましてその後の対応が大変になりました、なんて冗談でもなりたくないし見たくもない。
…うん、ここは静に回ろう。ヘルメット団だけではどうこうはできないはず。
カイザーやあの面倒な奴らのもとに行ってしまったらともかく、まだ動くべき時じゃない。
…特に、今回もいるだろうあいつに知られたらいけないことなんて山ほどある、認知されるにしてもできるだけあとのほうがいい。
今の世間の私への認識は、急にできた組織の大人の護衛をしてるだけの連邦生徒会所属の生徒、程度の認識しかされていないはず。
私が後ろめたく思っているのもあるが、それ以上に見せる手札は最小限にしたほうがいい。
そう考えながら…結局セリカを連れ去ったヘルメット団の尾行をしていた。
もうさぁ無理だよ!こっちは変なこと起こりそうで気が気じゃないんだからさぁ!!
*****
はい。で、結論から言うと杞憂に終わった。
あれから夜中にずっとヘルメット団とセリカをつけていたが、原作にない行動は一切なかった。
いや、原作では連れて行かれる瞬間だけしか映っていなかったため、正確には原作通りというのは違うのだが。
まあ、そこはあまり深くは考えないでおこう。
そして原作、アヤネの特定と私の情報提供により、セリカを助けに行っている最中だ。
全く手間のかかるお姫様だこと、というか原作でお姫様って言われてるやつはみんな手間がかかってるな。
「…半泣きのセリカを発見!」
「!?」
という会話が今起こっている。アビドスの先輩に隙をさらすとろくでもないことが起こるからね。
実際に私も経験してみてよく思う、こいつらこういうとこも強いんだよな。
セリカはシロコ、ノノミ、ホシノの先輩三人衆から猛烈にからかいを受けている。
…元の世界でも別の人、別のグループで見た、何気ない幸せな光景。
「…今は恥ずかしいだろうけど、いつか幸せだったって言えるから」
「…?カイナさん、何か言いましたか?」
「セリカは愛されてるなーって」
「カイナさんまで?!」
“うっ…ううっ…ストーカーでよかった…!!”
「先生はストーカーを自覚しているのならやめましょうね」
“生徒が助かるなら、私はストーカーをやめない!!”
「本当に何言ってんの?!バッカじゃないの!?」
あーもう先生までボケだしたよ。
まあ先生の変態行動は今に始まったことでもないし、この先続いていくから、是非もないね。
そういえば、変態行動で思い出したけど、足舐めが必須チャートって本当なのかね…?
…深く考えたらダメな気がしてきた。どうせどの時空でも足舐めるんだもんこの人。
それに必須じゃないかもしれなくても、変に変わって大惨事になるのは嫌だし。
そうこうしている間に…。
「前方にカタカタヘルメット団の兵力、多数確認!!」
そうそう、ここ敵陣のど真ん中だからね。
別に某ゲームみたくステルスゲームでもないし。
そう、まだだ!まだ終わっていなぁぁい!
敵は多数の改造兵器やら、重火器やらを多く持っているとのこと。
アヤネの声と同時に全員が臨戦態勢になる。
「それじゃ…行こうか?」
ホシノの普段とは違う、少し気の張った声とともに、全員が構える。
こういうところが人気出るんだろうな、ホシノ。
こう、普段ぐーたらなやつが本気出すとかっこいいとか。
こういうのなんて言うんだっけ…あ、そうそうギャップだ。
アビドスの皆が前へと前線を押し上げる。そして私は…。
“…ところで、どうして?”
「どうして、とは?」
“カイナは戦わないの?”
…指揮を始める先生の隣で立っているだけである。
まあ先生からしたら、銃持ってるし生徒だしで、キヴォトス内の倫理観的に銃撃戦に参加するだろうと思われていたのだろうか?
まあやるかやらないかでいえば、やるほうだと自分でも思うが。
「カタカタヘルメット団の狙いはあくまで
そういいながら戦闘を見る。…あ、シロコが蹴り飛ばした。痛そう。
“でも、私たちは今アビドスのみんなの味方だし、現に私もこうやって指揮をしているのに?”
「先生のはあくまで
少しだけ先生の前に出る。ホシノがショットガンを打ち、一人をノックアウト。
セリカは特技の狙い撃ちで遠くの敵を撃っている。
ノノミは近距離間合いの敵を薙ぎ払うように攻撃している。
…ノノミの攻撃方法見ていると、前世でやっていたゲームを思い出して、恋しくなる。
と、センチメンタルになりそうになりながら、狙撃銃を持っている遠くの敵を見る。
狙いは前衛のどちらか。ホシノは縦の車線的に無理なので、シロコに狙いをつけたようだ。
発砲音が複数回おこる。ちょうどタイミングよくシロコが避ける。
しかし…よけた射線上には、この中で一番当たってはいけない人がいた。
アビドスの誰かが弾道を目で追って、目を見開く。
「それとも」
先生がはっ、と息をのむ音がする。
先生にはあのバリアがある。当たる確率は極限まで低い。
しかし、だ。0%でもないのに確定して油断してしまうと、痛い目を見るのが世の中の罠だ。
かなり速い速度で飛んでくる、先端のとがった複数の弾を視認する。
先生の体からおよそ50cm先ぐらいのところで左腕を上げて…握る。手の位置をずらして、また握る。
複数回ほど繰り返した後、先ほどまで手の中に無かった感触がある。
それを指の力を込めて握りつぶして。
ゆっくりと力を抜きながら、先生のほうに振り替える。
「私にも戦ってほしいですか、先生」
左手からぱらぱらと塵が去っていく音がする。
先生はまだ、唖然としている。
…あ、そうだ。大人として一応注意はしておかないとね。
掌を2回たたいて視線を集める。
「はい、そこのお前たち。…ああ、戦闘行動に関してはキヴォトスにおいて日常茶飯事だから咎めるつもりは一切ない、が」
呼吸を一回おいて、また言葉を紡ぐ。
「ここにいる先生は、キヴォトスの外から来た人だ。なんで、キヴォトス人ではない。
当然体は
何が言いたいかと、相対する生徒たちの目がそういっている。
まあ言いたいことはわかるよ?普段の戦闘なら気にすることのないことだから。
でもね、目先以外の危険は知っておかないと対処が難しいから。
「…人殺しになりたくないのなら、せいぜい気を付けることだな。
やった後に、永遠と後悔したくないのなら」
だから私は、予め
こんなはずじゃなかったなんて言わせるものか。
…緊迫した空気感が漂う中。
後ろから発砲音、おそらくアビドスの…ホシノあたりか。
先生が無事なことを確認して、戦闘を再開したらしい。
切り替えが早いものだ…彼女が私を見る目は、疑いが多く含まれていたけども。
というかこの空気感で不意打ちしたのか。これがキヴォトス人のやることかよぉ!!
銃撃戦が再開する。いや、正確には加速したの間違いか。おいさっきの忠告聞いてたのかお前たち。
前を見ると、日常茶飯事の銃撃戦があっている。
“カイナって、すごいね”
ようやく先生が言葉を発する。
一応周囲確認をして、前方以外の射線が通っていないかを確認して、先生の前に立つ。
「これぐらい簡単ですよ。先生の安全が手に入るなら」
顔の口角が上がっている感覚を覚える。
どうしてだろうか、攻撃なんてシッテムの箱で当たらないほうが多いだろうに。
ああ、そうか。
先生をこの手で助けたと、その事実がたまらなくうれしいからだ。
…まだまだ子供だな、私は。
*****
戦闘が終了し、アビドス対策委員会本部に戻ってきた。
あの後は特に、流れ弾やらはなしで無事に終えることができた。
今は倒れたセリカをシロコが保健室に連れて行っているところだ。
えーっと、なんだっけ…あ、そうそう、ホシノが今言ったFlak41の対空砲弾をもろに食らってるからね。
私なんて、直撃なんてしたら一瞬で意識が吹っ飛ぶだろう。
…ああ、そういえば。久しく攻撃なんて喰らっていなかったから、久々に思い出した。
前世が普通の人間であったせいだろうか。
私は、他のキヴォトス人と比べて耐久性能が低い。
銃弾を食らってもあまり傷がつかないのは同じだが、他のキヴォトス人が10発受けて倒れる攻撃を、私は4,5発程度受けただけで倒れてしまう。
まだ高校一年の時に、遊びに行った先で手榴弾が飛んできて一発でばたんきゅーしたのはいい思い出だ。
それこそ、さっき言ったように前世が銃弾1発で致命傷のふつーの人間だった弊害だろうか、あるいは別の何かか。
まあ、別の何かに関してはある程度見当はついているし、ついたところで変えれるものでないため、後回しにしている。
…そうこう考えているうちに、残った3人が別の話題を切り出す。
それは、ヘルメット団が使っていた戦車の話だ。
確か、本来であれば違法であるものを使っているだとかなんとか。
もう少し調べる必要があると、アヤネ入っていたが、原作履修済みの私には、もうどの馬鹿が横流ししているか知っている。
…なんか腹立ってきたな、遠い昔のこととはいえ、こうやって正面から対面することになるとは。
ゲームではまあボッコボコにしたけど、現実は違うからな?オーバーキルした後に死体撃ちまでセットで追加してやるよ。
んで、その馬鹿はというと、現在はいつもの社長に連絡して依頼をしているところか。
彼女たちを選ぶというのは悪くないけどね、肝心のオーナーがダメだったら何も変わらないことを今すぐに教えてやりたい。
そういいながら、対策委員会のみなと対策についてを話し合ったり、追加物資が必要かどうかを先生と話し合ったりした。
特に、アビドスは常に人数不利を背負わされる身だ。物資は多いに越したことはない。
あと気になることといえば…ホシノの私を見る目についてか。
おそらく、いや確実にブルアカをやっていた相当怪しまれている。
シロコやノノミたちからはそういうものをあまり感じていないため、私がというよりもホシノが私に対して用心深くなっているということだろう。
…いったんホシノの気持ちになってみよう。
まず、ホシノはアビドスの中でも最年長・最高学年。当然後輩を守る義務がある。
そして、今ここに来たのが、突然できた謎多き組織であるシャーレ、しかも大人の人間ときた。
どこかの誰かさんのせいで大人に対して用心深くなっている。当然のことだろう。
その時点で怪しむのは火を見るより明らかだ。
なら、私に対してはどうだろうか。
信用できない大人の護衛をしている、ヘイローを持つ大人。
…めちゃくちゃ怪しいなこれ、私も疑うわこんなもん。
ヘイローを付けてある程度の親近感を持たせて懐柔しようだとか、先生は重要人物なので、護衛できる力をつけるために改造しましたとか、いくらでも怪しまれる理由が思いつく。
なによりそういう改造をするやつをホシノが一番知っているのだから。
しかしねぇ。真実を言ったところで絶対疑われるし、なんならホラ吹きとして覚えられることが確実になるのだから…。
よく喋るっ!
…心の中でかぼちゃマスクが発砲したのは置いといて、おおむねこんなところか。
ひとまず、私が疑われている理由はある程度の予想はできた。
予想ができたからなんだって?何もないが。
だって、こうなった以上誠意を見せて信頼を勝ち取るぐらいしか方法がない。
というか最初からそのつもりでこちらは来ている。
当分はこの目を向けられるのを我慢しなくてはならないってことだ。
まあ、このぐらいはブルアカをやっていた身としては朝飯前だ。だってほかにもこういう生徒いるし。
…さて、長いセルフ作戦会議が終わったところで、解散となった。
生徒のみんなには次の日も学校があるだろうし、ひとまずは休息を挟まないとね。
“…ということでカイナ、明日は私たちもアビドスの会議に参加させてもらうことになったらね”
「了解です。…会議といえばアレが見れるのか」
“あれって?”
「失言です、聞かなかったことにしてください」
アレとはアレだ。候補が2〜3個存在するが、私が一番みたいのはアヤネのちゃぶ台返しだ。1回ぐらいは目にしたかったんだよな。
こういうのを見れるのは、創作の世界に転生できたメリットだな。それ以外に目を瞑ればの話だけど。
…メリットの話をしたいのに、見たくなくても見えるデメリットに嫌気がさす。
私が読んでいた二次創作の転生者たちは、どういう気持ちで見ていたのだろうか。
私には、不安しか心にないよ。
*****
その頃、高級オフィスビルの一室にて。
「便利屋、せいぜい役に立ってくれるといいが」
機械の体でできた、スーツを着た男が椅子に座っている。
その男、紛うことなくアビドス高校の敵である。
その男がいる一室に、一人の社員が入ってくる。
「それで、例の件はどうなった?」
男が社員に問いかける。
「はい。今のところ、砂漠にある目標は見つかっておりません。また、突如として出現した、正体不明の物体に付いては、極めて高度な技術、この世界にない製作方法の兵器であるとわかりました」
「ほう。それで、その兵器は使えるのか?」
「現在、エンジニアが分析・分解を検討しておりますが、システムに関しては介入ができず、ハッキング等もかなり精密なファイアウォールで封鎖されています。兵器の表面に関しても、現状の工具では歯が立たず、傷一つつかない状況です」
「全く未知なる素材で出来ている、ということか。…この兵器の素材や技術の解析をすれば…」
「はい、我が社の将来は安永かと思われます」
男は笑いを発する。自身の勝利を確信して。
*****
…アビドスだけではない。
様々な場所に、正体不明の物が出現している。
車輪の狼、機械仕掛けの熾天使、氷晶の一角、待ち人の暴君竜、双嘆の幻想馬。
硝煙を連れて、この世界に現れる。
まるで、誰かに導かれる…いや、誰かを追いかけているように。
既定路線は周波数のように乱れ始める。
記憶だけで収められる程、この世界は甘くない。
彼らの行く末は、どこへと行くのか。
…軍事企業の施設の中、周囲に多数の人間。
鋼翼の隼は、身を縮めて沈黙を保つ。
*****
赤い縁の眼鏡をつけているプンスカ怒っている少女と、その仲間たちがテーブルの上で注文を頼んだりとわちゃわちゃしている。
何でこんなことになったかは、アヤネ以外のほかのメンバーがろくでもない案ばっかり出すからである。
まあ、キヴォトス人の倫理観からしてアヤネが比較的穏健派だからでもあるから、是非もないね。
と、先ほどまで私たちはアビドスの作戦会議に参加していた。
会議内容は知っての通りである。
そして現在は紫関ラーメンにてだべっている。当然セリカの冷やかしも含めて。
そりゃ連日バイト先に同級生が来たら嫌だよな、私もわかる。いやわかりたくないが。
セリカがバイトをしている中で、いつメンでラーメンを注文している…横に視線がいく。
原作を知っているであるならばわかるであろう、あの大人気BGMの生みの親にして、破天荒なグループ、便利屋68である。
…そういえば便利屋68はグループでいいのかね?原作やってる時のグループストーリーから取ったけど、部活って呼んだ方が正しいのか?いやしかし、学校の部活じゃないし…いやまあどちらでも特に変わらないのだが。
確かこの場面って、まだアビドスが便利屋と面識がないため、特に蟠りもなく終わった後、戦闘した覚えがある気がする。
…あれ?柴関ラーメンが爆発するのっていつだっけ?やばいもう覚えてないぞ…!?
…ああそうだ、確か爆発後に面倒なことになるから、これはまだ先だ。
なら、今は目先のこと優先だ。変な物事に思考を割いている余裕は今のところない。
ひとまず、特に変化のないような出来事に関しては静観に徹しているのがベストだ。変に目をつけられて警戒されると面倒だし。
その点で言えば、初日で戦ったワカモとか、私は目をつけられているから、面倒と言えば面倒だ。まああの子のことだし、変な真似はしな…し…するかもしれない。先生関連ならともかく私に対してはいい感情向いてなさそうだし。
次にやるときはワカモの本領発揮である扇動を主軸に来るだろうな、ワカモは個人の実力よりも、周囲を(煽動して)動かす力の方が強いし。
前の世界で今の状況とは比べ物にならない状況で生きてきたのだから、少なくとも1on1で生徒たちに負けるつもりなどは毛頭ない。
しかし多人数戦闘となると話は別だ。相応の技術や武装が必要になってくる。ましてやキヴォトス人相手なのだから、さらに難しくなるだろう。
それこそよく言われる最強組のような一芸を持っていない限りは。
…私は持っていないのかって?
当然ある。
しかし、生徒相手にそんなことしたら先生からのお咎めが怖い。
本当は、今は亡き友達が作ってくれたあれらがあったら、これからのストーリーやらイザコザやらでもっと楽ではあるんだが…当然、そんなものはこの世界にはない。
今考えても、彼女たちはあの状況下で、よくやってくれてたと思う。
あれで満足だったのだろうか。
その状況での自分の役割を果たせて、満足に死んでいくことはできたのだろうか。
…いや、満足なものか。
例えそれが良い出来だとしても、子供が志半ばで死んでいいものか。
それがいい人生だったなんて、第三者目線の都合のいい解釈でしかない。
そうだ、私は今、過ちを繰り返さないためにここにいる。
彼女らの未来を、本来あるべき未来になるようにするために。
…まあ、別に今、この世界のストーリーが変わっているかどうかの判別はできていないため、あくまで心意気だ。
変わっていないのであるならば本望、私はそれを見届けるだけでいい。
もし変わっていて、生徒や先生が危険に晒されているのなら、私が守り抜こう。
例え我が身が朽ち果てても…。
「…イナさん、カイナさん」
ノノミに話しかけられているのに気がつき、咄嗟に顔を向ける。
「…ああ、どうした?」
「もう、ラーメンが来てるけど」
シロコに言われて正面下を見る。
驚いた、さっき注文したばっかりだと思っていたのに、私の目の前にはアビドスのみんなよりも少なめに頼んだラーメンが来ていた。
“少し呼んでも反応がなかったけど、疲れているの?”
「いえ、少し考え事をしていました。特に体調が悪いとかでもないので、気にしないでください」
また目線を便利屋に向ける。うん、陸八魔アルの角とか、鬼方カヨコの羽とかがゲヘナっぽいな。(小並感)
浅黄ムツキは相変わらず小悪魔らしい笑みを浮かべているし、伊草ハルカは相変わらず謝っている。
もういかにもネームド生徒と言わんばかりの存在感、そしてキャラの濃さである。
前の世界で、便利屋たちに少し仕事を依頼したときは楽しかったな。
アルが珍しくかっこよく狙撃を決めたと思ったら、何故か弾が跳弾して変な機械が作動、例のBGMが流れ出す始末だった。
あのとき遠くからその様子を見ていた私の姿はお笑いだったぜ、なんでそうなんのと唖然としていたのは覚えてる。
あー、また見知った生徒たちがこの世界のシャーレに来てくれると嬉しいなと思う。
本当なら私も片っ端から勧誘して行きたいが、原作でも先生と生徒との絆は大事だった。それが損なわれるようなリスクは取るべきじゃないから、生徒の募集は先生に委ねるのが一番だとわかっている。…ガチャじゃないからな?いちごミルクに怯える日はもう真っ平だ!
ひとまずは、地道にやっていくしかないだろうな。実際この後アビドス対便利屋で戦うのだし、ゲームと違って、ちゃんと時系列通りだからね。
間違っても初手からバカみたいな面子でストーリー進めることになるなんてことはない。
そうしてまた一人で考え事をしているのを俯瞰した上で。
…ラーメンを食べ終えるのが、自分より丼の大きいシロコたちよりも10手ぐらい遅れたのは言うまでもなかった。
*****
「あーもう!恩を仇で返すなんて!!」
「ご、ごめんなさいっ!恩知らずですみません!」
「反応しなくていいの。…社長も相当効いてるみたいだし」
銃撃戦の最中の会話である。
現在、アビドスと便利屋+日雇いの傭兵たちで戦っている。
当然私は参加していない。だって予定通りだし。
戦況は拮抗しているとみて、徐々に傭兵の数が減ってきている便利屋が若干不利か。
流石に少数精鋭のアビドスは伊達ではないか。
この二つのグループ、爆弾やらドローンやらで火力勝負でいえば意外と変わらないが、不利なのは武器種の問題か、はたまた想像よりアビドスの技量が高いか。
「もう!カイナさんからも何か言ってよ!大人でしょ!」
「確かに、大人の説教をしなきゃだよね~」
うわ急に流れ弾が飛んできた。物理じゃないほうの。
「えっ、あの連邦生徒会の服を着ている人って、大人なの?!」
「アルちゃん、知らなかったの?先生を名乗る人物に付き添っている、大人を名乗る生徒って噂が出てるくらいだし」
「かなりの実力者っていう噂だったけど、どうする?」
「ぐぐぐっ…」
あーあ、ただでさえ恩知らず言われまくってるのに、さらに面倒ごとでアルがうなってるな。
ライフルの発砲音やら爆発音が響く中、おいたわしい。
いや仕事の大切さはわかるけど、一応立場的には敵だからね。でも便利屋の気持ちもわからんでもないから…。
「…ノーコメントだ」
「…先生は?」
“えっと、ほどほどにね?”
「なーんで叱らないのよ!!!」
そういいながらセリカが銃を乱射する。遮蔽があるから命中精度はぼちぼちか。
傭兵は僅かにいるが、アビドスと便利屋の一騎打ちのようになってきたな。
前線ではホシノとハルカが戦っている。まあ銃種考えたらそうなるわな。
盾持ってるホシノがセオリー通りなら有利か。
ハルカは盾持ってないことをブルアカ始めたときは疑問に思ったな。他はほとんど盾持ってるし。
別のところではノノミとカヨコが近接戦闘をしている。ノノミはよくミニガンをそんなに振り回せるなって思うし、カヨコはハンドガンとは言えよくあの怪力のノノミ相手に近接戦闘仕掛けられるなと、アニメ見たときは思っていた。
そして最後に、シロコとアルだ。
まあまあな中距離で戦っているが、五分五分といった感じか。
シロコは射撃するにしては少々近いし、格闘戦仕掛けるには少々遠い。
対してアルも、射撃で逃げるには遮蔽が足りないし、射程のアドバンテージも距離のせいでそう大きく取れていない。
時間のかかる、ヘビーな戦闘だなと思いつつ、先生の方を見る。
「緊張してますね」
“そうだね、指揮ってこんなに大変だって思い知らされたよ”
そういいながら、シッテムの箱から目を離さなず、素早く的確に次の位置、目標の場所に狙いをつける先生。
指揮としては文句なし、しっかりとできている。
「もっと気楽にやればいいんですよ、キヴォトスでは銃撃戦なんて、日常的なんですから」
“慣れないと、だねっ…!”
先生が指揮に再度集中する。
先生の指揮に言うことはないし、今のところはストーリーに特別な変化もない。
このままいけば、1章、2章といって、原作通りにことが進むだろう。
そうしたら私は、シャーレで書類仕事を手伝ったり、各学校との連携を見るだけで済む話になる。
敵が原作よりも強いだとか、原作にはない要素が追加されていたりとか。
そんなものはさっさと杞憂に終わって欲しいと思いながら、チャイムという名の定時の音を聴いていた。
はい。
お久しぶりどころの話じゃないですね。大体1年ぶりです。
う、嘘やろ…!?こんなことが、こんなことが許されてええんか!?
私が出していない時に、アリウス編やデカグラマトン編、今出ているゲヘナ編など、魅力的な話がいくつも出てきましたね。主人公と名字か名前の被りが来るかもしれないという恐怖ががが。もうここまで時間経つのは夢以外ないでしょう。
ところがどっこい、夢じゃありません!
夢だったらよかったなと思ってます。いつの間にこんなに時間が経ったんだ本当に…?
一応理由(言い訳)を話しますとですね、第一に単純に時間が取れなかったことがあります。前の投稿の後に自動車免許やら資格試験やら定期試験やらが重なりまくって、時間が取れなかったのが挙げられます。これに関しては、私の体力が無さすぎるのも問題があるんですけどね。インドアなんで勘弁していただけないでしょうか?え、ダメ?そんな殺生な!
二つ目にですが、普通に病気で入院したりを繰り返して、モチベーションがガン下がりしてました。人生で初の入院やらだったんですけど、自由に動けない時って、こんなに気力がなくなるものだと思い知らされましたね。本当なら2月ぐらいに出そうと思ってたのですが、筆が全く乗らないので、文章を書けない状態が続いたのが災いして、ここまで時間が経ってしまいました。
私は見る専を自称しているのですが、小説書いてて思ったのは、皆さんよくペース早めにかなり長い期間書くことが出来ますよね、と思いました。
流石に一年たって、私のブックマークにも途中で投稿が途切れているものが多くなりましたが、寂しいものですね。どれもとても面白いので、できればまた書いて欲しいと祈るばかりです。
かくいう私も約1年も出していなかったんですけどね。どの口がどの口がと蹴るのはやめてくれ、その攻撃は私に効く。
私としては、この1年間でも「せっかく書き始めたのだから、エタるのは嫌だな」と思いながらも上記の理由で筆がのらず、ようやく小説を出せたので、あとはもっと体力をつけて、出したいなと思っております。
さて、今回の話はアビドス編の第1章の大体中盤までを書いたものになりますが、実はアビドス第1章を丸ごと書いて、次は第二章から始まるつもりでした。
今回、ある程度のところで区切りをつけた理由として、PCが重くなることが挙げられます。私は文章をPCで書いていますが、大体1万7000文字ぐらいですかね?PCで打った時に重くなって、スピーディーに書けなくなるんですよね。これってPCのスペックが足りていないのか、はたまたこのサイトの容量的にそうなのかはわかりませんが、ずっとこれなのもまたモチベーションの下がる要因になるかと思って、一旦で区切りをつけました。
なので、次回からは話の進みがゆっくりになり、文字数が少々少なくなるかもしれません。しかしこのままではアビドス編終わるのに2年かかるぞ…?と危機感もあるので、いつも通りかもしれません。
あと、少し追加要素を足して、他にはないものも少し出そうかとなりました。オリジナリティーが何もなかったらブルアカ原作を読め!ってなりますからね。いやあっても読め!っていわれますね笑。
読め!といえば、他の作者様のブルアカ二次創作もですね。相変わらずいいものが揃っております。こいつ(私)の話の内容おもんねぇし投稿スピードくそおせーカスがよぉと思っている人もいると思うので、そのときは私に期待せず、他の作者様の小説を読んで欲しいです。私も十中八九読み漁っています。
ある程度書きたいことも書いたので、今回はここまでにしましょう。
超久々の投稿なので、正直緊張しています。本当にストーリーはこれでいいのかやら、誤字はないのかやらで脳内パニックです。まあ出すんですけどね。
誤字の報告などはやって貰えるとありがてぇ…!と作者がなります。
上に書いた通り、エタるのは嫌!となっているので、またいつか会う時が来るかもです。その日まで、また。