ピカピカの花で明るくなった道中を進む。
人命に関わる、急いで相手の野営地に向かわなければならない状況。
それをよく分かっていたけど、どうしても知りたかった。
『テメノス様のお誕生日に話したかったんです。ミントさんと約束したのに』
私の知りたがる気持ちにエドマンド君は気付いたのか「そのミントさん?と何の約束をしたんだ?」とぶっきらぼうな声で質問した。
ブラヴォー!と彼に思わず言いそうになった。
「いいんですか?」
「歩きながら話しゃいい。気になる気持ちを引きずれば注意が散漫になる」
エドマンド君の言葉に、ミルフィーユ君が話してくれた。
「テメノス様からランタンを貰った時、とっても嬉しかったんです。ミントさんにも見てもらいたくて、ミントさんのいるところに持って行きました」
彼女の声は明るい。嬉しい思い出話を語っている。
「物置きにはミントさんしかいなくて、ミントさんは私の話をしっかり聞いてくれました。私、たしかその時に『このランタンをもっとピカピカにしたいです』って言ったら『やってみましょう、ミルフィーユさん』って言ってくれました。たくさんお願いしたらピカッてなって、特別なランタンになったんです」
当たり前のことを話すみたいに、平然と。
エドマンド君が絶句している。
「ミントさんいっぱい褒めてくれました! すっごく嬉しそうに笑ってくれて、私をヨシヨシしてくれたんです! それでね、お願いされました。『私の指輪も特別にしてください』って。『きれいな指輪ですねぇ』って、私、ミントさんの指輪もピカピカにしたんです。なんだったかな……『悲しい事があったらミントさんを助けてください』ってお願いしました。そしたらピカァッて光って、特別な指輪になったんです」
私も言葉を失った。絶句した。全く知らない出来事だ。
ランタンをプレゼントしたのは……春だ。その日からずっと。
「ミントさんにね、言われたんです。『誰にも言ってはなりませんよ。ずっとずーっと秘密にしてください』って。私、テメノス様と教皇様にはお話し、したかったんです。そしたらミントさんが『特別な日に話しましょうね』って。
『テメノスさんのお誕生日の日まで秘密にしてください。お祝いする時、話してもいいですよ』って。テメノスさんのお誕生日がいつか、私、知りたかったんです。でも『その日が近づいたら教えます。テメノスさんや皆にお誕生日を聞かないでくださいね。私とミルフィーユさんで、テメノスさんをびっくりさせましょう』って」
ミルフィーユ君の“付与”を、あの人だけが知っていた。しかもそれを、私や教皇に打ち明けるのも禁止した。誕生日なんて……そんなもの、誰にも話したことがない。
寒気が、嫌なものが心に浮かぶ。ミントさんに“不信感”を抱いてしまった。
「誰にも言わないって、ミントさんとたくさん約束したのに……その約束、破りました。私……ダメダメです。ミントさんぜったい悲しみます……」
ソローネ君も、キャスティも、オズバルドも、エドマンド君も、全員が『ダメダメじゃない!』の顔をした。
「言い忘れてました。ごめんなさいミルフィーユ君、実は今日が私の誕生日なんです!」
真実を話す声で、私はミルフィーユ君に大嘘をついた。
「え! そうなんですか!?」
「私は今日で31歳になりました」
「うわぁあああい! 誕生日おめでとうございますテメノス様っ!!」
「今日は特別な日です。私のお誕生日です。だからミルフィーユ君はミントさんとの約束を破っていません。“私の誕生日まで誰にも言わない”を守り続けた、とってもとっても良い子です」
仲間達、エドマンド君も、それが大嘘だと一瞬で気付く。そんな顔をした。
「誕生日かぁ! そ、そりゃめでたいなぁ!!」
「全て片付いたらハーピーバースデーの歌を唄うぞ」
「テメノス。はい、プレゼント。さっき拾った精霊石」
「私は後で薬を調合するわね。テメノスの求める薬効が全て入った薬を」
「皆さん、ありがとうございます! 私はとても幸せ者です。とても素晴らしい誕生日になりました」
「テメノス様! 私もソローネさんみたいにテメノス様にプレゼントを贈りたいです!!」
ミルフィーユ君の目がやる気に満ち溢れる。
グイグイとこっちに接近してくる。
「え、えぇ……プレゼントですか、どうしましょう……? 私、この前のお祭りでプレゼントたくさん貰いましたから……」
「テメノス様の腕輪をピカピカにしたいです!!」
ピタリ、と私達は歩みを止めた。野営地まであと少しのところだ。
オズバルドが『やってもらえ、テメノス』の顔をした。けれど、私は。
「……野営地の、兵士長グリフの仲間達が先です。一刻も早く行きましょう」
見られてはならないと、それだけを思った。
そして急ぎ足で野営地に飛び込んだ。
サイの街のそばにあったエドマンド君の野営地と違い、全てが砂に呑み込まれている。
「なんてこった……」
「先生、これは」
「……襲われた後だ」
「魔物が……こんな広い場所を、こんなふうにしたんですか……?」
「砂に住む魔物・サンドリオンでしたね。全員、砂の下に引きずり込まれたかもしれない」
「……まさか、皆……この下に?」
「た……すけて……」
弱々しい声が奥から聞こえた。
「待ってろ! いま行く!」とエドマンド君が一番に飛び出した。
私達も後を追いかける。
助けを求める声を上げたのは一人の兵士だ。倒れて動けずにいる。
エドマンド君が駆け寄った瞬間、下から大きな揺れを感じた。私は咄嗟に手を伸ばし、ミルフィーユ君を引き寄せる。
「危ないっ……!!」
キャスティの声が聞こえて、大きな揺れに襲われる。
エドマンド君が急に、ガクンと沈んだ。
「ぬ……ぬおおおおおおっ!」
「エドマンドさん!!」
大きな穴が空き、エドマンド君と負傷した兵士は落ちていった。
大きな揺れは傍らにそびえる小高い砂山を崩し、土砂が穴を埋める。
「エドマンドさん……っ!!」
「テメノス様!! エドマンドさんが!! ほ、掘って……すぐ掘って助けないと!」
「落ち着きな、ミルフィーユ」
「うう……はい……!」
「今の大穴がサンドリオンの仕業なら、この下には大きな空洞が出来ている」
「空洞に続く洞窟がこの先にあるはずですよ」
「みんな、行きましょう!!」
ミルフィーユ君はピカピカの花を握る。
私達は気を付けて砂地を歩き、奥の洞窟へ突入した。
洞窟内部はひどく暗かった。
“不滅の篝火”が中を照らし、夜の洞窟に炎が続いている。下へ下へ、降りていく。
ピカピカの花に魔物達が逃げていき、エドマンド君が落ちたところには苦も無くたどり着いた。
砂埃が舞う中、エドマンド君と負傷した兵士が4名、倒れている。
キャスティが薬を手に走り寄った。
「エドマンドさん、無事ですか……?」
「はぁ……はぁ……なんとかな。こいつらも無事みてえだ」
私のそばでミルフィーユ君がホッと息をこぼす。
オズバルドとソローネ君は厳しい顔付きだ。周囲を鋭く伺っている。
「エドマンドさん、よかった……。大きな怪我はないのね」
「ああ……」
奥から轟音が聞こえた。
横揺れが私達を襲い、上から砂が落ちてくる。
エドマンド君は青ざめた顔で奥を指差した。
「サンドリオンはあっちにいる」
「巻き込まれた人たちを早く引き上げなきゃ。このままじゃ、砂に埋もれてしまう……。
エドマンドさん、まだ動ける? 皆を上に引き上げてほしいの」
「あんたはどうすんだ、薬師さんよ!?」
「サンドリオンを……おとなしくさせてくる」
やっぱりそうなりますよね。
サンドリオンのいる方向を見据える私達に「バ、バカ言うな! 俺が仲間を呼んでくる」とエドマンド君が反対する。
キャスティは首を振った。
「彼がもう一度暴れれば、皆埋もれるわ。救援を待っている時間はない」
「でも、おまっ……!」
「知ってる? 薬師の仕事は、フィールドワークが基本なの」
キャスティは力強く笑い、“保管輝石”から大斧を出し、軽々と構えた。
「大丈夫。私だって戦えるわ」
「こっちは任せな。全員強いから」
「はい! 強くてカッコいいんです!!」
「安心してくださいね」
「……倒れている者を連れて行け」
エドマンド君は苦笑した。
「お節介もここまできたら見上げたもんだ。ちゃんと引き上げるからな。……死ぬんじゃねえぞ」
「ありがとう。皆をよろしくね」
「私、エドマンドさんと一緒にこの人達を引き上げます!」
「……ミルフィーユ君」
私達とエドマンド君が目を剥いた。
何を言ってるんですか。
「やめろお嬢ちゃん、そんなちっこいナリで大人は運べねぇぞ」
ミルフィーユ君はリュックからザクロを2個出した。私にピカピカの花を押し付ける。
「力もりもりになりたいです! 魔物もみんな逃げてほしい! お願いします!」
長髪と赤い瞳と、手に持つザクロがカッと光った。
絶句する私達を見ずに、ミルフィーユ君はザクロをパクパク食べてゴクンと飲む。
そして、倒れている兵士をヒョイッと抱き上げた。抱き上げた……!!!!??
ミルフィーユ君は兵士を片腕で抱き上げたまま、片手で持ったピカピカのザクロをエドマンド君に差し出した。
「エドマンドさん、元気になるザクロです! どうぞ!」
『どうぞ』じゃないんですよ!!
「俺は……なんにも……口外しねぇ……!」と声を絞り出し、ミルフィーユ君からザクロを受け取ってムシャア!と食べて。
「絶対口外しないからな!」と言いながら、負傷者を2名、それぞれ両肩に担いだ。
「テメノス様、オズバルドさん、ソローネさん、キャスティさん! サンドリオンをお願いします!!」
負傷者を運ぼうとするミルフィーユ君に、
「待ってください待ってください」
「……行くな!」
「頭が追いつかない……」
「ちょっと待ってちょうだいね……」
と、私達はすぐ止めた。ミルフィーユ君はやる気が削がれた顔でシュンとした。
エドマンド君が走って負傷者2名を運ぶのが見える。ブラヴォー、とっても速いです!と現実逃避で思った。
「ミルフィーユ君、私のそばにずっといてくださいとお願いしたでしょう。なぜ来てくれないんですか」
「怪我した人を運びたいんです」
「エドマンド君が運びますよ」
「ステンバールの時みたいに応援しろ」
「ダメです。他の魔物がわんさか集まります、多分。サンドリオンと魔物がケンカします、きっと」
「ケンカする前に先生が焼き払うよ。テメノスのところにいな」
「巻き込まれた人たちはエドマンドさんにお願いしましょう。私もみんなも、テメノスのそばにあなたがいてほしいの」
私達の説得にミルフィーユ君はプゥ!の顔をするも、気持ちに迷いが生じた表情になる。
時間を稼ぎ、エドマンド君に残り2名を運んでもらいましょう。
「ミルフィーユ君、私の腕輪を特別なものにしてください」
迷いのある表情が瞬時にパッと明るくなる。
「今、誕生日プレゼントを私にください」
「はいっ!!」
ミルフィーユ君は満開の笑顔で抱き上げていた負傷者をふんわり下ろす。
キャスティがしゃがみ、負傷者の症状を診る。
「あのあの! 何が欲しいですか!? 私、テメノス様の欲しいものを全部お願いしますから!」
「ひとつでいいですよ。欲張りさんはダメなんです。そうですねぇ……いっぱい元気になりたいです。お願いしますね、ミルフィーユ君」
「はいっ!!」
腕輪を外そうとしたら「手をギュッてします!」と手を握られた。
ピカピカの花はソローネ君が持ってくれて、彼女は両手で握り直し、目を閉じる。
私達は奇跡の“付与”をもう一度、見届けることになった。
「お願いします」
清廉潔白な声で始まりの口上を述べる。
彼女は喜びに溢れた微笑みを浮かべた。
「テメノス様は、いつもたくさん頑張ります。
疲れても、辛いことがあっても、悲しいことがあっても、それを全部心に隠して、いつもいつも頑張ります」
やわらかく、温かい声。
詠唱ではない。心を込めて書いた手紙を読み上げる声だ。
「すごく痛い時も、テメノス様はきっと頑張ります。その『痛い』を、私は……『痛くない』にしてほしい。来年の誕生日もお祝いできるように、テメノス様にずっと元気でいてほしい。
お願いします、どうか────」
まぶたを閉じながらミルフィーユ君は唱える。赤い長髪が淡く発光し始めた。
彼女の願いが、私の目頭を熱くさせる。
「────どうかそれを、私の手に。私の手から、テメノス様へ。消えないものを、どうかお願いします。どんな時もテメノス様を癒すものを……お願いしますっ!!」
腕輪がカッと赤く輝いた。変色した炎と同じ色だ。長髪の発光も消える。
ミルフィーユ君はブハッと息を吐いてまぶたを開ける。
「テメノス様!! どうですか!」
私を想う幼子を抱きしめたくなる。
失った記憶を思い出してヴェリテになっても、私を“テメノス様”と呼ばなくなっても。
何があってもこの子を生涯守り続けよう、と改めて心に誓った。
「とても……とてもブラヴォーですよ、ミルフィーユ君。聖堂機関本部でクリック君に会ったら、このプレゼントを自慢したくなりました」
「はい! クリックさんにも、テメノス様の誕生日をお祝いしてもらいましょうね!」
「クリック君は何をプレゼントしてくれるのかな。楽しみだな」
ミルフィーユ君は手を離す。ソローネ君からピカピカの花を受け取り、ぷにぷに顔でニコッと笑った。
みんなの眼差しも温かい。
「ふふ。誕生日おめでとう、テメノス」
「良いもの見れたね」
「……“付与”できるものを、己で決められるのか。しかも際限なく。なんてことを」
「私、たくさんブドウを持ってます! 元気いっぱいに、サンドリオンを『えい!』ってできるようにお願いするので、キャスティさん達にそれを食べてほしいです」
ヒヤリ、と背筋が寒くなった。「やめなさい」と制止した声は、思った以上に鋭くなった。
ミルフィーユ君がビクッとする。罪悪感で肩身が狭くなった。
「すみませんミルフィーユ君、強く言ってしまって……」
「あ、あの、私もごめんなさい。ダメでしたか?」
「はい。それ以上はいけない」
ソローネ君も、キャスティも、私と同じ気持ちで頷いた。
オズバルドの顔付きは特に厳しかった。彼が一番分かっている。ミルフィーユ君の“付与”に危機感を覚えたはずだ。
「ミルフィーユの“それ”は多くの魔力を必要とする。その大いなる力をみだりに使ってはならない」
「そうです。おそらく、君のそれはプラムを食べても回復しない」
「はい……分かりました……」
「笑って、ミルフィーユ。いつもみたいに。元気になるから」
「ええ、そう! あなたの笑顔が一番の贈りものよ!」
励ます言葉に気持ちをコロッと変え、ミルフィーユ君は大満開の笑顔を見せた。
エドマンド君が走って戻って来る。慌てた顔だ。駆け付け、残りの負傷者を抱き上げる。バタバタしている。
「悪いな! 元気もりもりの感じが切れそうだ! 行くからな!!」
そう言いながら全速力で走り去った。ミルフィーユ君はシュンとする。
「てきとうにパパッとお願いしたから、ちょっとしか……もりもりにならないんですね……」
悲しそうに呟き、『ちょっと????』と、私達は遠い目にした。
気を取り直して、サンドリオンが蠢く地下空洞に足を踏み入れる。
とても広い空間だ。砂と岩しか存在しない。
大きな揺れを起こした魔物は、ここよりさらに奥深く潜っているようだ。
砂に住む魔物・サンドリオン……教本にもわずか数行しか記載されておらず、どう戦うべきか……。
「(……長引かせてはならない。短時間で終わらせなければ)」
下か壁か、突進する轟音が響き、私達を大きく揺らす。
砂地を突き破って現れたのは、鋭い大顎と黒光りする巨体、その威容は……昆虫図鑑に載っている“アリジゴク”によく似ていた。
ミルフィーユ君が飛び上がって震える。
「おっきくて気持ち悪いです!!」
「いたわね……サンドリオン……!」
オズバルドは眼鏡を押し上げて「テメノス。アレは光に弱い」と教えてくれた。早い、さすがオズバルド。
「火はどう? 先生」
「氷だな。アレは冬では生きられぬ虫だ」
「ソローネ君! 精霊石をお願いします」
キャスティは大斧を構える。
「ごめんなさいね。あなたが暴れると皆が困るの。おとなしくしてもらうわよ」
“病原”の時もそうだが、キャスティは魔物相手でも優しい。そんな声掛けをできるのは彼女だけだ。
サンドリオンが出てきた穴から、オオサソリの大群が湧き出てきた。
怖気の走る光景だった。
「ビャアアアアアアッ!!」
ミルフィーユ君が絶叫した。きみ、虫の大群が嫌いだったんですね。
「や!! やです!! ぜんぶ全部いなくなってください!!」
ピカピカの花がカッ!!とまばゆく輝いた。
大サソリの大群が甲高く鳴き、ザザザザザと撤退する。いなくなる。
戦いやすくなった、と思った瞬間、サンドリオンが耳をつんざく金切り声を飛ばしてきた。
一瞬逃げたくなる、全身が痺れるような不吉な鳴き声。
逆鱗に触れた、そう感じた。
サンドリオンは大穴から飛び出し、私達目がけて迫ってくる。
たった3秒で視界いっぱいに尖鋭の大顎が、
「“聖なる────」
“守護の聖盾”を付与する前に貫かれて、
私が見たのは、走馬灯だった。
パーティーチャット
【クリックさんにこう言ってほしいな!(テメノス・ミルフィーユ)】
「クリックさんはテメノス様にどんなプレゼントをするんでしょうね?」
「気兼ねなく使える物ですぐ渡せる物……ブドウかプラムだと思いますよ」
「え〜!? 誕生日は特別なんですよ! もっともっとすっごいプレゼントのはずです!」
「……ミルフィーユ君は何だと思います? クリック君が私に贈る物」
「『お誕生日おめでとうございます! とてもすごい物を贈りたいのですが……すみません、今、特別な物を持ってなくて……ミルフィーユさんはテメノスさんに何を贈ったんですか!』」
「……!?」
「『え〜っ!! ミルフィーユさんはそんなすごい物をテメノスさんに〜!? それなら僕もテメノスさんを“痛い!”からお守りします!! 来年の誕生日もお祝いできるように一緒に行きます!!』」
「クリック君が絶対言わないことを……。それは君の願望ですか……」
「はい。“こう言ってほしいな!”をもりもり盛り込みました……」
「……今も思ってるんですね。 『クリックさんと一緒にいたい』を」
「はい……。ずっと思ってます……」
「……ストームヘイルにいる間は一緒にいてくれるはずですよ」
「わぁ〜い! 早く行きたいです!!」
「(私を犬呼びするカラスも出てくるな。『怒らないでね』ってミルフィーユ君に言わないと。特大に失礼な暴言で全身から湯気が立ち上るほど怒りそうな気がする)」
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次回、走馬灯としてテメノス・ミストラルの子供時代を書きます。過去は全て大捏造です。