TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話 作:XX(旧山川海のすけ)
「センターで科学者をしていただって……?」
驚かざるを得ないだろ。
しかも元老院直属だって……?
「その方の仰ってることは本当です」
マダムも補足してくれる。
センターにヴァルハラエリアを任されていたマダムが言うんだ。
じゃあ、やっぱり間違いないな……
元老院って言うのは、センターの意思決定をしている4人の人間たちのことで。
ミカエル、ラファエル、ガブリエル、ウリエルという洗礼名以外一切不明なんだ。
当然俺は顔も知らない。
そんな人物直属の科学者だったのか……この人……!
「つまりアンタは、元老院に辿り着くにはどうすればいいのか分かってるのか……?」
俺の言葉に目加田氏は頷いた。
そして
「目加田さん」
ライドウが訊ねる。
「……そんな中枢に居て、特権階級だったはずのあなたが何故センターを裏切ったんだ?」
そのライドウの問いに。
目加田氏は目を伏せて
「……それを喋ることだけは許してくれ。どうしても言えないんだ」
「ライドウくん、お願い。許してあげて欲しい」
そこに何故か。
ヒロコが援護射撃を入れて来たんだ。
意外だった。
何故、マダムでなくてヒロコなんだろうか……?
彼女は立場的に俺たちに近い位置に居て、流れ的に目加田氏は魔界で見つけて来た人間なんじゃないのか?
だけどさ……
ヒロコの表情は気遣いに溢れてて、理解できなかった。
会ったばかりの人間なんじゃ無いのか?
なんで?
理由を知ってるの?
そこに
「俺からもお願いする。そこは訊かないであげてくれ」
アレフまで。
……どういうことなんだろうか?
でもまぁ、アレフとヒロコがそこまで言うなら信用はしていいよな。
だからこその「訊かないであげてくれ」なんだろうし。
そして「理由を知ってるなら教えてくれ」は言えなかった。
言えない理由だから「訊かないであげてくれ」なんだろうし。
「……分かった。じゃあ、話を進めてくれ」
ライドウの言葉に、目加田氏は頷く。
「元老院のメンバーはセンター中央タワーの22階にある元老の間にいる」
22階……
「そこに辿り着くにはどうすれば良いんだ?」
俺のその問いに
「途中の扉でコードIDを入力しなければならない」
目加田氏はそう答えた。
何でも、そのコードIDの扉だけど。
電子制御ではあるのだけど、外部からの操作はコード入力用のキー以外出来ない仕様らしい。
物理的にハッキングを絶対できない様にしてるんだな。
悪魔の権能も弾くような魔術処理もされている、完璧な扉。
そういう扉が、センター中央タワーには何か所かあり。
目加田氏はそのすべてのコードID番号を記憶していた。
……元老院直属の科学者ってのは伊達じゃ無いってことか。
「では早速陽動部隊の選定を……」
目加田氏はさらにそんな提案をする。
ちょっと待った。
俺は手を上げた。
全員の視線が俺に集まる。
俺は
「……センターに普通に戦争を仕掛けるんじゃないのか?」
俺はそう思っていた。
これから普通にセンターに戦争を仕掛けて、センターを攻め滅ぼしてメシア教の支配を終了させる。
そういう流れに行くものだと。
なのに何故、センター中央タワーに特選部隊を送り込むような流れになってんの?
だから訊ねた。
するとだ。
目加田氏は厳しい表情で首を振った。
首を振った後、こんなことを言い出したんだ。
「……それだと、メギド・アークが完成していた場合に、滅ぼされるのはこっちになる可能性がある」
……は?
メギド・アークって何……?
真2のメギド・アークの設定をさらったけど、普通に兵器で良いよねと判断。
後のシリーズであるみたいな、サタンの超必殺技ではないはず。
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