TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話 作:XX(旧山川海のすけ)
「メギド・アークって何だ?」
俺の言葉に。
目加田氏は目を伏せた。
数瞬そのまま沈黙し。
意を決したように口を開く。
彼が言ったことは――
「センターが
センターは選ばれたセンター市民を箱舟に乗せ、宇宙に移動し。
そこから地球……つまり地上世界を全て焼き払うつもりで。
その目的を果たすために開発を決めたという。
科学と魔術を融合させた光学兵器らしく。
地球に照射すれば、地球の生命は全て死を迎え、土に還るそうだ。
回避不能。
ちなみに魔術的な側面もある兵器なので。
照射された光を浴びなければ何も問題ないとか、そんな逃げ道は皆無。
対象として浴びせられた、ということが重要で。
地球に照射されたらそこで終わり。
……この行為を、センターの奴らは「
そこまで聞いて
俺は
……なんてものを作るんだ、あいつら……!
震えた。
俺は自分の血の気が引いていくのを自分で感じながら
「じゃあ、この瞬間にもセンターの奴らが地球外に脱出準備をしているかもしれないって、そういうことかよ……!」
俺の言葉に目加田は頷く。
とても苦しそうな顔で
「……正直に言おう。私も開発に関わった。だから知っているんだ」
申し訳ない。
こんな言葉で償える問題では無いが……
謝罪する目加田の顔は苦渋に満ちていた。
「……それはもういい。それよりもグズグズしている時間が全く無いことだけは分かった」
ライドウは目加田氏にそう言って
続けて
「大至急、強襲を掛けよう。そのためには陽動部隊を編成しないと駄目だ。……さっき目加田さんが言ったとおりに」
目加田氏の提案を引き継ぐ形で
話を進めた。
そして
次の日。
上野の初代ゴトウ像の前の広場で。
「陽動の方は任せてくれ」
戦闘服と般若の面を身に着けたトキが俺たちにそう言ってくる。
俺たちは、あの会議のもう次の日にはセンターに潜入し、元老院を完全に潰す計画を立てて実行に移していた。
じっくり作戦を練ってる時間が無いんだ。
陽動役はトキがしてくれることになった。
後楽園闘技場の地下最大トーナメントに勝ち残った闘技者を中心にした陽動部隊。
全員が全員、来てくれたわけじゃないけど、頼もしくはある。
弱者じゃないはずだしな。
「センターの企みが成就する科学的根拠は無いことを、私の身で証明してやる」
陽動役に加わってくれる闘技者の1人で。
右腕を機械化している中年の眼鏡男性・大月氏がそんなことを言いつつ
トーナメントで戦ったときは異常者だと思って戦慄していたが。
味方の場合は頼もしいよな。
きっと大暴れしてセンターの目をくぎ付けにしてくれるはずだ。
「では、グズグズしている時間は無い。行こう」
アレフの号令。
俺とライドウは元老院を。
そしてアレフとヒロコ、ザインはメギド・アークの破壊を受け持つ。
――さぁ、絶対に勝つぞ!
メギド・アークさえ潰せば箱舟は安全なんよ。
本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。