TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話 作:XX(旧山川海のすけ)
パスコードの扉を抜け。
俺たちは22階に到達した。
「ここから先は別行動だ」
アレフは最後の分かれ道でそう俺たちに告げる。
俺は頷く。
そちらは、メギド・アークの方は任せた。
俺たちは元老たちを始末することに全力を尽くすから。
そして別れようとしたとき。
「ええと、サダハル君」
アレフが俺の背中に声を掛けたんだ。
俺は振り返る。
彼は
「……確か。ホーリータウンで最初に会ったとき」
君は俺に憎しみの感情を持っていたね?
……えっ
気づかれていたのか……?
俺は何も言えなかった。
その感情は別にもう、折り合いのついたことだし。
だけどアレフは
「しかし今は、その憎しみを感じない……俺を許してくれたと思った」
そう、気持ちを口にして
最後に
「……ありがとう。もしかしたらもう会えないかもしれないから、最後にそう言っておく」
そう口にして
「アレフ、ザイン、急ぎましょう。……センターに気づかれる前に終わらせないと」
ヒロコのその言葉に頷いて「ああ」と言った後。
彼は
「じゃあ、絶対に生きてまた会おう」
そう言い残して。
彼ら3人は、メギド・アークが存在している区画「エデン」に向かって走って行った。
……礼を言われるようなことじゃない。
アンタはアンタで、生き残るのに必死だっただけだ。
でもその気遣い……
こっちこそ、言いたい。
「ありがとう」
ライドウはそんな俺を穏やかに見つめ
「サダハル、行こう」
その言葉に俺は頷き。
駆け出した。
長い廊下を駆け抜け、最後の戦いの場に赴く。
目指す場所は22階の最奥・元老の間。
俺たちはそこに辿り着き、その扉を破って中になだれ込む。
中にはメシア教の聖印が刺繍された清浄な青い布で装飾され、彫刻の入った壁で彩られた荘厳な部屋があった。
そして奥の飾り立てられた高い場所に、4人の人間が立っていた。
青色、黄色、赤色、緑色のローブを纏った老人たち。
おそらく、こいつらが元老……!
元老たちは俺たちを厳しい目で見つめる。
いや、汚いものを見る目で見つめて来る。
そんな目で口々に
「……マスティマに殺されていればいいものを」
「まさかここまで来るとは」
「許せぬ……邪悪なる不浄なる存在め」
「お前たちだけは許さぬ……」
元老たちは俺たちにそんな言葉を投げ掛ける。
俺たちを否定する言葉を。
だが俺たちは
「……メシア教を終わらせに来た。地獄に送ってやるよ。クズ野郎ども……!」
一切動じない。
聞くに値しないことだ。
こんな奴らに俺たちのことを決められてたまるか……!
そのまま俺はアームターミナルに指を走らせ。
ライドウは封魔管を開封する。
呼び出される仲魔たち。
俺は国津神のコノハナサクヤとオオヤマツミ。
そして神獣ドゥムジを召喚。
ライドウはフェンリルとフレスベルグを呼び出して……
だけど
「黙りなさい!」
そこに声が降って来る。
この部屋の天井付近から。
見上げると……
「……あなたたちは存在自体が罪です。不浄なる姦淫者ども……」
マスティマがいた。
その黒い翼の仮面の天使は
「ミカエル、ラファエル、ウリエル、ガブリエル」
元老たちに呼びかけた。
「合体しますよ!」
……合体?
合体だって……?
合体とは?
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