TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第11話 悪魔召喚プログラム

「悪魔召喚のプログラムが欲しいんだ。手に入れる方法を訊きたかった」

 

 俺は正直に言った。

 隠す理由無いしな。

 

 別に求めるのは違法ではないはずだ。

 危ないものであるけど。

 

 だってホークは使ってるわけだし。

 

 俺の言葉に

 

「ああ……悪魔召喚プログラムか。伝説のプログラムだな」

 

 アリババは思案顔で頬を指で掻く。

 えっと……

 

「アンタも知らないのか?」

 

「いや、知ってはいるよ。その辺の情報はセンターにハッキングを掛けたときに覗いたし」

 

 ……なんかとんでもないことを言い出す。

 ちょっと訊くのが怖いが……

 

「……一体何なんだ? その悪魔召喚プログラムって?」

 

「それはだなぁ……」

 

 アリババは教えてくれた。

 

 悪魔召喚プログラムってのは、旧世界が終わる寸前にスティーブンという人物が開発し、無差別にバラまいたプログラムで。

 

 旧世界の終盤と、新世界の黎明期に使用者が山のように居たそうだ。

 

 えっと……

 

「何で今、普通に無いの?」

 

 当然の疑問だから訊ねると

 

「ザ・ヒーローが自分以外のプログラム所持者を潰したらしい」

 

 そんな返答が。

 えっ

 

「いや、プログラムだろ? そんなもん、いくらでも複製が……」

 

 いくら伝説の英雄でもそんなことできるわけが。

 納得いかないからそう言うと

 

「ああ……悪魔召喚プログラムってのは、制御が難しいらしいんだ」

 

 何でも……

 

 悪魔召喚プログラムは、悪魔の召喚と使役、契約を簡単に出来るスゴいプログラム。

 だけど、簡単だからこそ落とし穴があり。

 

 強い意思が無い人間が起動すると、悪魔を制御できずに乗っ取られてしまうらしい。

 なので……

 

 まず。

 悪魔召喚プログラムを持つ人間は、その強力さ故にプログラムのコピーは軽々しくしたりしない。

 限られた者が持つからこそ、所持に価値が出て来るわけだし。

 

 そして所持者の無い悪魔召喚プログラムを見つけた人間は、使用の誘惑に耐えられない場合が多い。

 出回っていた時代は、悪魔召喚プログラム所持者になれば、欲しいものを何でも手に入れられる状況だったから。

 

 結果、資格のある奴は悪魔使いになり多くは悪行に走り。

 資格の無い者は悪魔に身体を乗っ取られ悪魔になる。

 

 ……そう言う状況だから、ザ・ヒーローの悪魔召喚プログラム狩りの結果……

 今は一般には無いそうだ。

 

 なるほど……納得した。

 

 だったら

 

「アンタは作れないの? 天才ハッカーなんだろ?」

 

「無茶言うな」

 

 アリババは両手を広げて肩を竦める。

 

「私は悪魔召喚の知識が全然ない。コンピュータースキルがあれば、どんなプログラムでも作れるかっていうと、そんなわけ無いだろ」

 

 あー、なるほどな。

 自分でプログラムを組めたとしても、悪魔召喚を可能にするプログラムを組むにはそっちの知識が要るよな。

 

 確かに。

 

「……分かった」

 

 でも……だったらどこからホークは悪魔召喚プログラムを手に入れたんだろうか?

 そこが拭えない疑問だった。




真2の世界では一般に悪魔使いが居ない理由を捏造する必要があるのでー

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