TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第3章:メシアの誕生
第17話 メシア


 それから何度かライドウの仕事について行って。

 俺もテンプルナイト見習いとしての仕事に慣れて来た。

 

 仕事は主に、このTOKYOミレニアム内で発生する細々とした悪魔退治任務。

 センターは一応、市民が住む居住エリア内で悪魔が発生しないように結界を張ってくれているけど、居住エリアから遠く離れると、その限りでなく。

 

 そこで発生した悪魔が居住エリアに近づいた際に、こっちに退治の依頼が来る。

 

 その他は、ガイア教徒をはじめとした異端者の摘発。

 

 ヴァルハラエリアはホーリータウンだとかセンターと違って、だいぶ戒律が緩くて。

 十罪でも下位の罪……

 例えば

 

 姦淫の罪、盗みの罪、偽る罪、侮辱の罪、破約の罪、遺棄の罪

 

 これら6つはそれほど厳しく処罰されない。

 だから街の自由度が高いんだけど、治安が悪いんだ。

 

 けれども

 

 涜神の罪、不信心の罪、殺傷の罪、裏切りの罪

 

 これら上位の4つの罪に関しては、死罪が射程に入るので。

 発覚したらテンプルナイトが出向いて捕縛するんだよ。

 

 ……正直、胸が悪くなる。

 連れていかれれば死刑になる可能性があるからだろうけど。

 容疑者たちは泣いて命乞いするんだわ。

 

 ……そういうのを俺は「いい気味だ異端者め」と思って嘲笑う気にはなれない。

 自業自得だとはいえ、愉しんで見物できるもんじゃ無いよ。

 

 ……その辺はライドウも同じなのか。

 異端者捕縛の任務のときは、ライドウの顔はいつも固かった。

 

 

 

「サダハル、任務だ」

 

 そして俺が戦闘に必要な筋力アップのためのマシントレーニングを終えて、お茶で一息入れていたら。

 俺が休んでいる休憩室に、ライドウがやってきて

 

 仕事を伝えてくれた。

 

「分かった」

 

 俺はカップのお茶を飲み干して席を立ち。

 カップを休憩室の洗い場に持っていく。

 そして一緒に部屋を出た。

 

 

 

「今日の任務は、メシアのサポートだ。大変名誉な任務だから、決して手を抜くな」

 

 廊下を歩きながら説明してくれた。

 今日の任務はメシアの手伝いだと。

 

 ……メシア。

 

 メシア教の悲願。

 この世の救い主。

 

 ちょっと前に、それがとうとう降臨したらしい。

 誰がそうなのか知らないんだけどな。

 

 アレフとかいう名前の若い男だとは聞いてるけど、顔写真が出回っていないからどういう人間なのかは知らないんだ。

 

 何で顔を公表しないのか分からないけど……

 あれかな?

 

 長年待ち望んで、やっと降臨したメシアだから。

 メシア教も神秘性を演出したいのかもしれない。

 

 そう、軽く考えていた。

 

 ……このときは。

 

 車に乗ってヴァルハラエリアのゲートに行き。

 ヴァルハラエリアの外に出て、ホーリータウンに入って任務の詳しい説明を受けようとしたとき。

 

 ……俺は驚きのあまり、何も言えなくなった。




十罪の設定は仮面ライダーアモンでも書きましたが、言い方をちょっと変えはしましたが概ね一緒です。

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