TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話 作:XX(旧山川海のすけ)
「メシア様には大教会の解放に専念していただき、邪龍バジリスクの討伐はテンプルナイトの方々にお願いしたい」
ホーリータウン市長は俺たちにそう言い、頭を下げて来た。
……現在、ホーリータウンの大教会は悪魔に占拠されているらしい。
悪魔の名前は「魔王キングフロスト」
妖精ジャックフロストが複数寄り集まって融合。
1体の悪魔になった存在だそうだ。
それが大教会を占拠している。
そのせいで、現在のホーリータウンは気温が下がり、暖房無しだと過ごせない状況になってる。
このエリアは老人が多いので、死活問題だ。
それなのに……
同時に邪龍バジリスクという、毒を撒き散らす悪魔が多数発生し、ホーリータウン各地を荒らしまわってるらしい。
こいつはこいつで危険だから、退治ししないといけないけど……
メシアは1人しかいない。
選ばなければいけないんだ。
……だから、俺たちが呼ばれた。
一番厄介であると思われる魔王キングフロスト討伐はメシア様にお任せし。
邪龍バジリスク退治は俺たちがする。
……合理的な判断だよな。
本当に。
メシア・アレフと別れ、作戦開始になった。
別れ際、アレフに「こちらは任せてくれ。こちらが終わり次第、バジリスク討伐の方を手伝う」
そう、言われた。
「メシアはなかなかの好青年だな。まぁ、心配はしていなかったけど、実際そうだと嬉しくなる」
ライドウと一緒に、ホーリータウンから借り受けたバイクに2人乗りし。
バジリスク出現の通報が多数あったホーリータウン繁華街に向かう。
バイクを運転するライドウは上機嫌だ。
まぁ、当然かもな。
メシア教の信仰対象であるメシアに実際に会って「良い人間だ」と実感できたんだもの。
メシア教徒として当然かもしれない。
だけど俺は……
(まさかホークがメシアだったなんて)
憎いホークがメシアだった。
こんなこと、他人には言えない。
言えば罪に問われるかもしれないし。
そうでなくても、TOKYOミレニアム内で居場所を無くす。
俺はホークに復讐することを目指している。
それが今日、俺の目標がこの世界に反逆するも同然の願いになった。
……俺はどうすれば良いんだろう?
兄貴がホークにやられたときは悔しくて泣いた。
兄貴の鍛えた技をまともに繰り出させて貰えず、一方的に悪魔たちの袋叩きで倒された。
それが許せなくて。
その恨みを晴らすことをあくまで優先すれば、俺は多分ここにいられなくなるだろう。
どうすれば良いんだ……?
「……どうした?」
ライドウが俺に声を掛けて来た。
バイクを操りながら。
俺の心臓が跳ね上がる。
もしかして、俺の心を見透かされたのか?
俺は迷った。
正直に告白するべきか。
それともあくまで黙っているべきか……?
ライドウに嘘を言っても、多分見抜かれる。
ここで「別に何も」なんて言えば……
ああ、私は信用されていないのか。
そう言う風に思われるかもしれない。
それは嫌だ……
そう思ったとき。
「メシアが俺の仇討ち相手だったんだ」
……言ってしまっていたんだ。
そのことを。
主人公の告白を聞き、ライドウは……?
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