TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第36話 オフ会の誘い

「お前……アリババ!? 何でここに!?」

 

 俺は驚きと興奮があった。

 なんだかんだ言って、友人だったわけだし。

 

 アリババはにこやかだった。

 フランクな感じで続ける。

 

「いやー、懐かしいね、サダハル! 元気そうで何よりだよ。アポなしでスマンけどさ」

 

 アリババは軽い調子で笑いながら、宙に浮かぶ。

 仮想空間だからな。

 そして宙に浮かんで胡坐で座り、話し始めた。

 

「いきなりで悪いが、本題に入らせてくれーい」

 

 ……勝手な物言いだけどさ。

 俺は俺で、ヴァーチャルトレーナーを使わなくなって関係断絶してたしな。

 

 俺は

 

「……手短に」

 

 アリババの言葉に許可を出した。

 アリババはニコニコ笑いながら

 

「用件はさぁ」

 

 話し始めた。

 

 そのとき。

 

 アリババの声が少し真剣になった。

 

「1つだけ。リアルで会おう」

 

「……は?」

 

 予想外の言葉で俺は固まった。

 リアルで会う?

 何だそれ?

 

 アリババは俺の戸惑いを無視して、ニヤッと笑う。

 

「オフ会ってやつさ。とりあえず、今晩9時にホーリータウン内のディスコに来てくれ。店の名前はムーンライト」

 

 ムーンライト……。

 行ったこと無いけど、検索すれば分かるわな。

 

 でも

 

「待てよ、オフ会? 何で突然に!?」

 

 俺が食い下がると、アリババは小さく肩をすくめた。

 

「電脳空間で発言すると、どうしても痕跡が残るんだ」

 

 その言葉に、俺は一瞬黙り込んだ。

 痕跡が残るって……。

 

 なんか、残しちゃまずいことを話したいってことか?

 

 アリババは凄腕ハッカーだ。

 俺が知らないことを沢山知ってて、それを俺に教えてくれた。

 

 そんなアリババが、痕跡を気にするレベルの話……

 聞きたかった。

 

「分かったよ。行くよ」

 

 だから俺がそう言うと、アリババの顔がパッと明るくなった。

 

「やった! じゃあ、そこで待ってるからさ。気をつけて来てくれよー」

 

 空中で嬉しそうにクルクル回ると同時に、アリババは

 

「ではサラダバー」

 

 そう言った後。

 アリババは姿を消した。

 ログアウトしたのか。

 

『……お客様のお名前を勇者として記録することが出来ます。なさいますか?』

 

 同時にアナウンスが再開した。

 

 俺はそのアナウンスに「記録は要りません」と返し。

 俺は電脳空間からログアウトした。

 

 

 

 部屋に戻ってから端末でディスコ・ムーンライトの場所を調べた。

 どうも、ホーリータウン内のディスコで一番人気の店らしい。

 

 そんなところで俺と何の話が……?

 

 約束の時間が迫って来た。

 それに俺は半分くらいドキドキし、半分くらい恐れを持って。

 約束の場所に向かった。

 

 一体、何が待っているんだろうか……?




アリババの話とは?

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