TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第45話 地下世界への道

 宿舎を出た俺とライドウは速やかにファクトリーエリアへと向かった。

 

 ホーリータウン出口でファクトリーエリアに入るための手続きをする。

 俺が仲魔集めの目的で入ったときのように、2人とも「鍛錬のため」で申請を出した。

 ……少しドキドキしたが、無事申請が通り、俺たちはファクトリーエリアに入る。

 

 そこで。

 テンプルナイトの制服を脱ぎ、目立たない服に着替え。

 そしてプラズマソードも捨てた。

 

 代わりに事前に一般の骨董品屋で購入していた武器に持ち替える。

 

 名前も知らない剣。

 両刃の西洋剣で。

 

 わりと切れ味は良かった。

 

 2つとも同じもので。

 なんとなく、嬉しい。

 

 

 

 ファクトリー。

 

 前に来たときは「労働者が皆頑張ってる尊いエリアだ」なんて思っていたけど。

 真実を知った今では、とても悍ましいエリアに思える。

 

 前同様、畑で手作業でしか行えない細かい作業を必死でやる労働者たちの姿を見た。

 俺は解放してやりたいと思ったけど……

 

 今はそんな時間も無いし、余裕もない。

 

「ライドウ」

 

 俺はライドウに話しかける。

 ライドウは俺を見た。

 

 俺は

 

「……何かを掴んでここに戻って来たとき、そのときここを解放したい」

 

 それだけ、言葉にし

 ライドウは

 

「そうだね……」

 

 同意してくれた。

 

 

 

 何処に向かえば地下世界への入り口があるのか?

 それを考えた。

 そして俺たちは

 

「サダハル、地下世界への入り口はこれまで向かわなかった場所にあるはずだ」

 

「そうだな。俺もそう思った」

 

 ……ここに訪れたときに、進入禁止になってるエリアとして教えられた場所。

 そこを探すことにしたんだ。

 

 立ち入り禁止になっているのは、北方の監視塔周辺エリア。

 そして南のメシア教団再教育施設の更に南のエリア。

 

 ……その最南端のエリアは厄介過ぎる悪魔が出現するので、遭難しても基本救助は向かわせない。

 なので決して入らないようにと説明を受けていた。

 

 曰く「最危険地帯」

 

「どう考えてもここが怪しいだろ」

 

「そうだな」

 

 俺たちは頷き。

 そこに向かったんだ。

 

 

 

 最危険地帯。

 そこを隔離する柵を乗り越え、足を踏み入れた。

 

 ゾクゾクする。

 背中に冷や汗が流れるけど、ライドウが隣にいるだけで、少しだけ落ち着けた。

 

 一体どんな悪魔が出るのだろうか?

 覚悟を決めていたけど……

 

 別に遭遇はしなくて。

 

 そのまま進んでいくと、奥に巨大なハッチを見つけたんだ。

 地面に埋め込まれた鉄製の扉で、錆びついてるけど頑丈そう。

 

 俺とライドウは近づいて、表面を調べた。

 鍵穴も取っ手もない。

 

 ただ、良く調べると側面に小さな端子が一つだけあった。

 コネクターを差し込むためのものだ。

 

「これか……?」

 

 俺はアームターミナルを操作してコードを接続し、端子に接続してみた。

 アームターミナルのコンピューターが動き、ハッキング用のインターフェースが起動する。

 

 でも、セキュリティが複雑すぎて、俺じゃ無理だった。

 

「くそっ、どうすりゃいいんだ……?」

 

 焦りが募って、指が震える。

 ライドウが「落ち着け、サダハル」と肩に手を置いてくれた。

 俺はライドウに申し訳ない気持ちになった。

 

 俺が無能なばっかりに……

 すまない……!

 

 だけど。

 万事休すかと思った瞬間、アームターミナルの通信機能が突然起動したんだ。

 そして聞き覚えのある声が響いて来た。

 

『サダハル! やっと見つけたよー!』

 

 俺は驚き

 

「……アリババ!?」

 

 俺は思わず叫んでいた。




アリババファーストコンタクト(ライドウ)

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