TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話 作:XX(旧山川海のすけ)
第61話 20代目とは
上野の街の中央、初代ゴトウ像の広場は血と怒りに染まっていた。
仮面の男──ヘットが「20代目葛葉ライドウ」と呼ぶ敵──と対峙する中、俺は剣を握り、トキとライドウと並んで構えた。
ヘットは長い黒髪を弄りながら、ウンザリした顔で俺たちを見下ろしてる。
まるでこの戦場が面倒な雑務でしかないみたいだ。
「お前、20代目って何だ? 説明しろ!」
俺が叫ぶように言うと、ヘットはため息をつき、面倒そうに答えた。
「これは20代目の葛葉ライドウの死体から作ったマシン兵士です。マシン化に伴い、悪魔の使役能力は失ってますけど、葛葉四天王とやらが引き継いできたスピリット剣は変わらず使えるのです。……忠実な戦闘マシンですね」
彼女は髪を触りながら、まるで興味なさげに続ける。
……こちらのライドウに視線を向けて。
「私はさっさとあなたを殺処分して、センターに帰りたいのです。自分で動いて仕事するの、嫌いなんですよ、私」
ブツブツと文句を言うヘットの態度に、俺の胸に怒りが燃え上がった。
最下級信者の死体、ガイア教徒の約束を踏みにじったこの女が、こんな軽い気持ちで上野の街をめちゃくちゃにしたのか?
こっそり潜入してライドウを暗殺するより、楽に終わらせたくて無差別に暴れたってのか?
そして、20代目の話だ……。
彼が卑劣な手段で倒され、死体をメシア教のセンターに兵器化されて、死後も侮辱され続けてるなんて……!
俺は仮面の男を見た。
緑色に輝くスピリット剣……。
そこに葛葉ライドウの魂があるなら、こんな形で使われるのは間違ってる……!
「絶対に解放してやる……」
俺は呟き、剣を構えた。
ライドウが「サダハル、無茶はするな」と小さく言うけど、俺の決意は揺らがない。
トキが般若の面の下で「やるなら全力でやれ」と呟き、鉈を構える。
戦闘が始まった。
仮面の男──20代目のマシン兵士が一気に動いた。
スピリット剣が緑のオーラを放ち、俺たちに向かって振り下ろされる。
俺は剣で受けようとしたが、刃が空気を裂く勢いに押され、悟った。
これは受けられない……!
だから咄嗟に横に飛んだ。
「20代目の剣は絶対にまともに受けるな!」
ライドウが叫び、フェンリルに命令を飛ばす。
純白の巨狼は火炎を吐き出して20代目を包むが、20代目はマントを翻して炎を避ける。
「アメノトリフネ、ラミエル、来い!」
俺は20代目から距離を離して仲魔を呼び直した。
アレスとオオヤマツミを帰還させ、天津神アメノトリフネと大天使ラミエルを呼び直した。
翼が生えた木造の古代船の姿をした神族と、赤い翼と桃色の肌をした天使が呼び出される。
……スピリット剣が危険すぎる!
接近戦は挑めない!
タウエレトの防御魔法で援護を掛け。
アメノトリフネが広範囲をカバーする衝撃魔法、そしてラミエルが火炎魔法を20代目に叩き込む。
それを
20代目が衝撃波を躱し、火炎魔法を剣で一閃。
切り裂いて消滅させる。
……遠距離攻撃が有効打になっていない!
とんでもない強さだ……!
超力兵団リマスター版の追加要素「スピリット剣」がカッコいいので。
まだ発売されて無いのに登場させました。
あのライドウが個人の超必殺技を持つんですよ?
見逃して良いんですか~?
本作を読んでいただき感謝です。
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