TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話 作:XX(旧山川海のすけ)
まぁとりあえず。
その問題の悪魔に会おう。
俺たちの意志はそれで決まって。
熱狂的ザ・ヒーローファンの男性と別れて、その場をしばらく徘徊した。
……今日会えなければ明日、明日が駄目なら明後日。
その勢いで。
そして数日後……
とはならなかった。
「ねぇねぇ!」
男性と別れて数時間後。
小柄な人影が俺たちが休憩しているときにやってきたんだ。
それはピクシー並みに小柄で……黒い翼が背中に生えてる和服姿の悪魔の少女。
それが飛んで来た。
で
「アンタたち、お宝に興味ない? ない?」
ビルの影で水筒の水を飲んでいる俺たちの周りを飛び回りつつそんなことを。
「……なんだいきなり?」
俺が怪訝な表情で訊ねると、相手は
「お宝に興味ない? ない?」
……同じことを繰り返す。
だから
「……あるよ」
こう答えた。
「こっちだよ、だよー」
俺たちは小さい悪魔の後に付いて行く。
俺たちは道中色々訊ねたけど、悪魔は何も答えない。
ただ「ついてきて、きてー」と言うだけ。
そして
「ねぇねぇ!」
小さい悪魔は立ち止まり。
「ここだよ、だよー!」
地面の一点を指で示してる。
ただの、何の変哲もない地面だけど……
……ここを掘れって言ってるのか?
なので。
俺はアームターミナルのキーボードに指を走らせた。
途端に、地面に描かれる魔法陣。
そこに出現する岩巨人。
「サダハルよ。何用じゃ?」
……国津神オオヤマツミを召喚し、土を掘り返させた。
山の神であるオオヤマツミは俺の命令を瞬く間に果たしてくれたよ。
ドカドカ土砂を左右に散らして、そこに大穴を開けた。
すると……
そこから、黒い色の人面不定形……
外道・ブラックウーズが這い出して来たんだ。
ブラックウーズは悪魔の成りそこないであるスライムが、時間と共に変異したもの。
スライムよりかなり強い。
決して侮れる強さでは無いんだ。
……普通ならな。
「あはは、ごめん、めんー」
詫びる少女悪魔を他所に。
ライドウが呼び出したフェンリルを、封魔管に戻していた。
……ブラックウーズは炎に弱いので、即ライドウがフェンリルを召喚して焼き払い。
問題にはならなかった。
その様子に、少女悪魔は詫びを入れて来たんだけど……
俺たちは思う。
ただでさえ怪しいのに、誘いに乗ればこんな感じで悪魔を掘り返させられる。
きっとこんな感じで、ここに近づく人間や悪魔を限りなくゼロに近づけて来ていたのかなぁ……?
俺たちは
「そろそろ本題に入ろうか」
切り出したんだ。
「国津神アマノザコだろ……?」
俺たちの言葉を聞いて悪魔は、クルクルと回って何も答えなかった。
真5のアマノザコはただのツンデレ系なんですけどね。
本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。