TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第76話 助力

「違うよー、よー」

 

 嘘くさいな。

 

 アマテラスが言った場所で、人払い的な命に関わる悪戯を繰り返しててそりゃねぇだろ。

 

 だから俺は

 

「アマノザコ! アマテラスがマグネタイトが必要だとさ。渡してくれ!」

 

 ……一応、言えと言われてたしな。

 

 するとだ

 

「渡さないよー! アマテラスには渡さないー! ないー!」

 

 飛び回りながらそんなことを言い出す。

 やっぱアマノザコだったんじゃないか。

 

「やっぱアマノザコなんじゃないか! 何故嘘を吐くんだ!?」

 

 ライドウも口を挟んで来た。

 するとすぐさま

 

「嘘吐いてないよー、よー」

 

 ……そういやアマテラスはアマノザコは従わない神だって言ってたな。

 

 ……何でも逆のことを言い、逆のことをする神ってことか……?

 

 何でそんな神に番を頼むんだよ……アマテラスは。

 

 なんだか急に大和神族の中心の神が分からなくなったけど。

 

 ……それだけ強力な神だってことなのかもしれない。

 そうでなければそんな真似はしないだろうし。

 

「なぁ、何でお前にアマテラスは……」

 

 生体エナジー協会の遺構の番を頼んだんだ?

 と言いかけて。

 

(あ、そっか。そのまま言ってもコイツは答えないんだ)

 

 そこに思い当たり

 

「……やっぱいい」

 

 そこで言葉を切った。

 

 だけど

 

「番のひとつもどうせできないだろって言われたからー、からー」

 

 ……答えられた。

 

 んん?

 

 

 

 

「……アマテラスがマグネタイト必要って言ってるけどさ、お前のその態度見てると、なんかやる気なくなってきた。こんな仕事、アマテラスに失敗させたい気分だ。渡さなくていいよ。じゃあな」

 

 何か閃いたので、そう言う言い方をしてみる。

 そして背中を向けた。

 さっきのがいけるならこれだって……

 

 するとだ

 

「ねぇねぇ!」

 

 アマノザコが慌てて声を掛けて来た。

 

「マグネタイト、持っていって! いって!」

 

 おお……

 

 マジか。

 キッチリ嵌ると気持ちいいな。

 

 だけど俺は

 すぐには応じず、さらに突っぱねて見せる。

 

 念のためだ。

 

「いや、もういいって。やる気無くしたからホントに」

 

 すると、アマノザコが叫んだ。

 

「だったら! アタシ、力貸すよ! 貸すよ!」

 

 そう言ってアマノザコが両手を広げた。

 するとアマノザコの身体が風に代わり。

 俺の練気の剣に吸い込まれていった。

 

「これが風神剣! アタシがチカラを貸すよ、貸すよ」

 

 抜いてみると刃に疾風が宿り、緑色の柔らかい輝きを放っている。

 おお……

 

「ありがとう……」

 

 そう素直に礼を口にすると。

 

「勘違いしないで、いでー」

 

 ……なんて。

 お前はツンデレか何かなのか。

 

 そんな返答が返って来た。




主人公、風神剣を得る。

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