TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話 作:XX(旧山川海のすけ)
この労働者寮のゲームコーナーは、薄暗い照明の下にあり。
利用客はほとんどいない。
置いてるゲームは……
シューティングゲームの「シエロシューティング」
クイズゲーム「カメンQ」
ベルトアクションゲーム「
この3種の筐体。
それが10台ずつくらい置いてある。
……このうち、シエロシューティングと
スラムに置いてたんだよな。
5マッカ払うと3時間くらい遊び放題。
そう言う商売してたオッサンがいたんだわ。
廃品拾って来て、筐体みたいなもんたくさん作って。
多分違法なんだろうけど、この2つを遊べるようにしてた。
……あのときは、この世界の真実なんて分かっていなかったな。
「俺に任せてくれ」
俺はまずシエロシューティングに挑戦した。
ガキの頃には何度もプレイしてたし。
俺は最終面まで行ったことが何度もある。
昔取った杵柄というやつだ。
シエロシューティングは、神の化身シエロを操って、飛来する悪魔の軍団と戦っていく縦スクロールシューティングだ。
ガキの時分、俺は仲間内で一番これが得意だった。
あの頃の気持ちを思い出せ……!
そう思いつつ、ゲームを進めて。
俺は最終面の蠅王を撃破した。
「どうだ!?」
後ろで見ていたライドウに誇るようにそう俺は声を出したが
得点が……
「1006512点」
……点数が足りない。
全然だ。
……なんだっけ……?
得点を大幅アップする何か、あったような……?
思い出せないし……
思い出せたとしても、30万点以上の点差をひっくり返すのは無理じゃ無いか?
……ゲームを変えよう……
俺は次にベルトアクションゲーム「
プレイヤーは神の聖剣となり、武術の達人とコンビを組んで、日本、フランス、イギリス、アメリカ、中国という5つのステージをクリアしていく。
……俺、このゲームで最終ステージまで行けたこと、1回しかないんだよな。
でも、ひょっとしたら今の俺ならクリアまで行けるかも……?
反射神経だとか、判断力とか昔より成長してるだろうし……
だけど
「……ムズッ」
……どうしても、4面のアメリカで、ボスキャラのアメリカ大統領が倒せない。
強すぎる。
使用キャラ、当時の持ちキャラだった剣道少女アズマケイなのに。
クソッ……!
そう、悔しがる俺に。
そこでライドウが俺の肩に手を置いて来たんだ。
俺が目を向けると
「……まだクイズゲームがある。クイズなら私でも出来ると思う」
「クイズゲーム……」
ライドウが示す画面を俺は見る。
確かに、ファクトリーエリアではトップでも正答数が70問程度しかない。
妙に低い気がするけど……
それ以上取ればいいなら……
そこでライドウが
「私に任せろ」
筐体に座り、コイン投入口に1マッカ硬貨を入れる。
そしてプレイを開始した。
ゲームが始まると、彼の指が驚くほど正確にボタンを叩く。
聖典からの問題、ミレニアムの法律、悪魔の知識──
『100問すべて正解でございます』
画面の中で青い衣装の仮面をつけた女キャラが、ライドウを賞賛した。
そして画面はエントリー画面になり、ライドウはそこに「アリババフレンド」という名前で登録。
文句なしの、TOKYOミレニアム、ファクトリーエリア、共通で堂々の1位だ。
俺は思わず叫んだ。
「ライドウ、すげえ!」
喜びのあまり、俺はライドウに抱きついた。
彼の肩に顔を埋め、それを感じた瞬間、ハッとして飛びのいた。
「わるい!」
と慌てて謝る。
ライドウが「気にするな」と小さく笑う。
その笑顔に、胸がドキッとしてしまう。
俺は咳払いしてごまかし、筐体を見つめる。
……すると数分後、俺のアームターミナルに通信が入った。
俺は即座に繋ぐ。
すると、聞き覚えのある声が聞こえて来た。
『……地上に戻ったのか? サダハル。アリババだ』
俺はガッツポーズし、ライドウに「やった!」と叫んだ。
アリババからの連絡だ。
俺はアリババに近況と、今の目的を伝え、助力を頼んだ。
するとアリババは
『……ファクトリーの状況は外道そのものだからな。前にも1回、スレイブの制御プログラムをハッキングで壊してやったけど、何も変わらんかったし』
……どうも、以前のスレイブの反乱の原因は。
アリババによるハッキングだったみたいだ。
……まああのお陰で俺たちはセンターに対する決定的な不信感を持つに至ったし。
アバドンに飲み込まれず、生き延びることが出来たんだけど。
ゲームの設定はだいぶ考えました。
本作を読んでいただき感謝です。
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