TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第12章:ホーリータウンの戦争
第90話 センタールート


 ファクトリーの農場を後にして。

 俺はライドウとザインと一緒に、ホーリータウンへ向かうルートを模索した。

 

 ファクトリーからホーリータウンに行くルートは2つある。

 

 1度地下に潜るルート。

 もう1つは、センターを通るルート。

 

 安全性で言えば地下ルートだろう。

 地下ルートはセンターの勢力圏外だし。

 

 考えるまでもない。

 だけど……

 

 追手が問題なんだ。

 まず間違いなく、20代目とヘットが追ってくる。

 

 そうすると、現在ファクトリーの住人が脱出に殺到している地下ルートは都合が悪い。

 ファクトリーの脱出民が巻き込まれる。

 

 20代目とヘットたちはむしろ、積極的に巻き込んで自分たちの戦いを有利にしようとするはずだ。

 

「20代目とヘットはいつか倒さなきゃいけないが、今じゃない。相手に有利なバトルフィールドである以上、そこで狙われる道は選べない」

 

 だから地下ルートを使うのは危険だ。

 

 そうなってくるとセンタールートになる。

 センタールートの問題は、通路は基本的にセンターの勢力圏内で。

 要所要所でIDをチェックさせる検問があることだ。

 

 後者は別に問題じゃない。

 そこはアリババに任せればなんとかなるという確信があったし。

 

 問題は前者なんだよな。

 

 ……テンプルナイトの警備が厳重なのが簡単に予測できるわけだ。

 それをどうやり過ごすか。

 

 それが問題だった。

 

「センターを経由のルートを通るには、どうすればいいだろう?」

 

 俺が意見を求めると、ライドウが「変装してはどうだろう?」と返して来た。

 

「変装とは?」

 

 ザインがその真意を訊く。

 ライドウは話す。

 

 自分のプランを。

 

 

 

 俺たちはセンターとファクトリーを繋ぐ通路への潜入を決めた。

 

 通路の出入り口のロックは心配なかった。

 アリババが「任せろ」と通信で請け負ってくれた。

 そしてあっという間に解除。

 楽勝だった。

 

 ……問題はテンプルナイトの警備だ。

 

 俺たちは、上に顔を知られているライドウとザインを労働者に仕立てる作戦を立てた。

 鉱山での労働者が標準装備している粉塵マスクで顔を隠し、ライドウとザインに大荷物を運ばせる。

 

 俺の方は道中でテンプルナイトを1人襲い、その制服を奪って変装した。

 急場しのぎだが、何もしないよりマシだ。

 

 

 

 だが、途中でトラブルが起きた。

 

「おとなしくしろ!」

 

「荷物を寄越すのだ!」

 

 赤い衣装に能面を被った、忍者のような集団が現れたんだ。

 

 ……こいつらはガイア教徒のジライヤだ。

 

 俺は思い出した。

 ファクトリーとセンターの通路では、よくガイア教徒の強盗団が出る。

 ファクトリーで生産された物品を強奪することが目的なんだな。

 

 だからよく、事件が起きた後にテンプルナイトで強盗団殲滅部隊が組織され、討伐に向かったもんだった。




次回、ジライヤと会話。

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