TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第97話 守護らねば

 ターミネイター……?

 

 俺は知らなかった。

 そしてライドウも知らなかった。

 

 だからアリババが教えてくれた。

  

『ターミネイターは多数の人間をまとめて始末することに特化した殲滅部隊だ』

 

 武装はショットガン、機関銃、毒ガス……

 そして電撃魔法に自爆装置まで備えているらしい。

 

『毒ガスが流せなくなったから、こいつらを送り込んで代用するつもりなんだと思うぞ』

 

 そんなイカレ部隊まで編制してたのか。

 つくづく最悪の宗教だ。

 

 ライドウが知らなかったのも頷ける。

 こんな部隊の存在を、テンプルナイトにすら開示できるわけがない。

 

『一応、センターからホーリータウンの通路はロックしてるけど、多分こいつらは物理的に破ってここに来る。ホーリータウン内部に入られたらアウトだ』

 

 ターミネイターは武器以外に、ロケットブースターを背負っていて飛行能力を持っているそうだ。

 するとホーリータウン内に入られるとどうしようもなくなる。

 

 だから……

 

『センターからの通路で食い止めてくれ!』

 

「分かった!」

 

 躊躇う理由は無かった。

 そんな奴らをホーリータウンに入れるわけにはいかない!

 

 

 

「ターミネイターの毒ガスには防護服は要らないのか?」

 

 センターへの通路に向かって、俺は他の2人に訊ねた。

 この前にびらん性の毒ガスっていう、皮膚や粘膜を攻める毒ガスについて聞いたので気になったんだ。

 そんなの専用の服が要るだろ。防護服。

 

 するとライドウは俺の言葉に

 

「ターミネイターたちも人間である以上、毒対策はしているはずだ」

 

 さらに続けて

 

「……そして多分、それはガスマスクのような比較的簡単なもののはずだ。そうでなければ、ショットガンや機関銃で武装することに無理がある」

 

 ……ああ、なるほど。

 

 防護服を壊されたら、自分たちも被害者になるもんな。

 マスクと防護服では破損する危険性が高いのは断然防護服だろうし。

 

 びらん性の毒ガスだっけ?

 それを撒いて俺たちに致命打を与えたとしても、防護服に一太刀入れられて服を破られたら、自分も致命打を受けるとか。

 意味不明だよな。

 

 それに銃弾を誤射すると、掠っただけでアウトって状況にもなりそうだし。

 

 じゃあ、そういうタイプの毒ガスは使えないと見るのが自然なのか……

 

 そう、結論を出したとき。

 

 何かが激しく燃えるような音が近づいて来た。

 

 ……来る!

 

 同時に通路の向こうからやってくる。

 10を超える人影。

 

 それは白い西洋甲冑のようなパワードスーツを身に着けた人影。

 パワードスーツの上に白いメシア教の聖印が刺繍された法衣を身に着け、自身が聖職者であることをアピールしている。

 両手にはショットガンと機関銃の2丁拳銃。……拳銃じゃ無いけどな。

 

 そんな装備で、相当な重量があるはずだけど。

 背中のロケットブースターから火を吹かせ、ホバリング……つまり飛んでいた。

 

 ……こいつらがターミネイター……。

 

「皆! 1人も外に出すな! 絶対にだ!」

 

 俺は事前に呼び出していた大天使ラミエル、妖鳥モリーアン、天津神アメノトリフネに命じる。

 相手が飛行能力を持つのだから、俺は同じく飛行能力を持つ仲魔で揃えたんだ。

 

 ……行くぞ!




騎士の格好で装備がショットガンに機関銃ってのが異常で好き。

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