TOKYOミレニアムから40代目が旅立つまでの話 作:XX(旧山川海のすけ)
こんなことになるのなら、確実に勝てるという確信は無かったけど、ファクトリーで戦いを挑んでおくべきだったんだろうか……?
いや、その場合。
襲撃してくるターミネイターの迎撃が間に合っていなかったかもしれない。
センターは俺たちがホーリータウンに居ようと居まいと、ホーリータウン住民を人質にしていただろうし。
だからこれでいい。
これで良いんだ……!
俺は自分を納得させつつ、アメノトリフネに乗り大教会に向かう。
空を駆け、風のように。
大教会の外には、ものすごい数の人々が犇いていた。
「中に居るのか!?」
俺はアメノトリフネの上から下を見下ろし、ホーリータウンの住人たちに呼びかける。
人々は俺を見上げて
「中にセンターの人間が居て、大教会に入った人間を殺してる!」
「なんとかしてくれ! ここから逃げられない!」
「毒ガスが!」
悲鳴のような焦りの声。
……状況が完全に分かった。
「俺に任せてくれ」
そう言って降り立ち、鉄筋コンクリートで建築された3階建ての建物。
ホーリータウン大教会。
それを見上げる。
あの2人がいるのはおそらく3階だろう……
そこに地下直通のエレベーターがあるんだ。
あの2人と戦うために、用意するべきは……
俺はアメノトリフネをコンピューターに戻し、構成を思案した。
「あら、あなただけですか?」
そして俺が3階に上がり。
地下直通エレベーターが隠されている、本来は関係者以外立ち入り禁止のエリアに入り込むと。
何人もの切断遺体に囲まれて、あいつらがいた。
白いパンツスーツを身に纏った長身黒髪の女……ヘット。
そしてマスクをつけた軍服の男……マシン兵士20代目。
「……ああ。お前らくらいなら俺1人で十分だってよ」
そんな俺の言葉に、ヘットはつまらなさそうな息を吐く。
「そういうやせ我慢って本当に馬鹿らしいですね。目的が正しいならまだ尊さはありますが、間違ってますし」
「そうかい」
……こいつら……特にこの女とは分かり合えるとは思ってない。
戦うのみだ。
「本当にいい加減にして欲しいですね。追う側の身になって欲しいものですよ」
「知らねぇよ」
ヘットは本当に嫌そうだった。
気負いのようなものが全く見えなかった。
……その顔を引き攣らせてやる。
そして俺はプログラムを起動する。
俺の足元に浮かび上がる3つの魔法陣。
そこから出現する俺の仲魔3体。
1つは岩の巨人……国津神オオヤマツミ。
もう1つは華やかな衣装を身に纏った女神……国津神コノハナサクヤ。
そして羊の頭と蠍の下半身を持つ神獣ドゥムジ。
勝機はある。
……これで勝つぞ!
戦いの行方は……?
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