1号から遅れること2週間……カプセルが開き、中から博士の緑色の髪色を引き継いだ男女が現れる。
「誰かが呼んだ! 我らの知恵を!」
「誰かが求めた! 我らの技術を!」
「ブラックカンパニーの博士の息子!」
「ブラックカンパニーの博士の娘!」
「食料の2号!」
「医学の3号!」
「産業の4号!」
「インフラの5号!」
「「「「我ら揃ってナンバーズ!」」」」
ババンと4人の男女が全裸で決めポーズを行う。
それを見ていたKとバニーは頭を抱え、博士と1号はゲラゲラ笑っている。
ロボットから白衣と下着を渡されて、その場で着替えた4人は整列してビシッと敬礼する。
「我々K父上の息子、娘のナンバーズ! ブラックカンパニーの為に誠心誠意働いて見せましょう!」
代表として2号が言ってくれた。
バニーが
「博士の知識を引き継いでいるらしいし、予算の範囲内だったら好きに活動して良いわ。でもブラックカンパニーとしての方針には従ってもらうわよ……いいわね」
「「「「はい!」」」」
「よろしい……じゃあ博士、あとはよろしく」
「うん! それじゃあ皆それぞれ得意分野を刷り込んだから協力してブラックカンパニーを盛り上げていくよ! 短期の目標は10万人都市の開発だ。ブラックカンパニーが樺太を制圧したら10万人規模の人員を確保することになる。それを支える食料供給、住宅、仕事、そしてインフラを整備していかないといけないからねぇ……5人が協力してこの難題に取り掛かるよ」
「「「「「おー!」」」」」
俺から見ると似たような顔が5人も揃うと不思議な感覚である。
ホワイトにも似てないが、この子らは俺の血が通っているんだよなぁと考えてしまう。
「さて、Kとバニーにお披露目も終わったところで、2人も仕事に戻った方が良いんじゃないかねぇ」
「おっと、そうだった。バニー戻るぞ」
「はい!」
こうしてナンバーズという技術者集団がブラックカンパニーに加入するのだった。
「ナンバーズ2号! ブラックカンパニーの食糧事情を調査!」
僕は2号……Kと翠博士の遺伝子で作られた試験管ベイビーの男である。
食糧事情を調査するために食堂にて休憩中の六姉さんに調査を伺った。
「やぁ、君が博士とKの子供か?」
「はい! 2号です! 六姉さんよろしくお願いします!」
「あぁ、よろしく……食糧事情を知りたいんだってな」
「はい!」
「今ブラックカンパニーでは闇市場に食料供給を頼っている。前は表の小売店と契約して食料を調達していたが、新生ブラックカンパニーになってからは100%闇市場産だ」
「ふむ……自給自足出来るようにしないといけないね!」
「そう、それに10万人に人口が増えたら食事を作る人員も増やしてもらわないと……というか同じメニューを作るというより売店形式にしないといけないかもしれないよ」
「ふむ……自給率を上げるだけでなく、調理人の確保や自動化……なかなかやることが多くて楽しそうだ! 食料に関してはネオジャパンに交渉するのが良いかもしれないな! ハウニブの技術を提供して農業用プラントの技術を学ばせてもらえば……」
「私はそろそろ夕食の準備があるから離れるけど大丈夫?」
「うん! ありがとう!」
「樺太の気候だと大規模な農業をするならば地下空間で育てた方が気温を安定させられるから……そっちのほうが良いね。海水を農業用水に変えるプラントをまず作らないといけないか……畜産関連は成長促進剤を用いた人造肉を基本とすれば……」
ぶつぶつと僕が呟いていると1号が声をかけてきた。
一応1号が長男で僕が次男ということになるが、1号が早期にロールアウトした関係で3歳程度肉体に差があり、僕の方が身長も肉体年齢も高くなっている。
「2号どうだ? 食料生産を残り4ヶ月程度でどうにか出来るか?」
「正直厳しい。産業やインフラ担当の4号、5号の姉妹がいかにロボットの製造ラインを拡充出来るかにかかっていると思う」
「今、日産10台まで産業用ロボットは増えているが、足りないのか?」
「全然足りない。10万人規模の食料生産をするには田んぼ1枚(1反≒50メートルプール程度の面積)の更に上の単位……田んぼ10枚分の1町(野球場程度の面積)で20人分の年間で食べる米を作れる計算だから……10万人ともなると単純な面積だけでも5000町の面積が必要になる……約50平方キロメートルだ」
「それくらいなら余裕じゃないか? 日本の小さい市を丸々農地にするくらいだろ?」
「土地の面積的には余裕だが、人間米だけを食べて生きていけるわけじゃないだろ? 米、小麦、芋、野菜、果物……色々育てるとなるとこの10倍の面積は欲しい」
「おいおいそうなると500平方キロメートルか? 樺太の全面積が約7万2000平方キロメートルだから余裕では?」
「いや気象の関係でこれを地下空間に作りたい。これを施設農業という……LEDを使った農法とか、ビルの中に徹底管理された農作物が実る様な……ああいう施設を地下空間にびっしり作りたい。そうなると産業用ロボットだけでなく掘削や建築用のロボットが大量に必要になる。1日10台じゃ到底足りない」
「その面積を掘削する機械の製造となると……日産1000台はロボットを製造しないと間に合わないな」
「そう! それに作物を作るにはどうしても時間が必要……半年間は闇市場で賄うとして、自給自足体制が確立出来るのは来年の4月頃になるだろうね」
「うーん、武器製造の方は何とかなる見通しが出たが、2号の方は大変そうだな」
「その分やりがいはあるけどね! 施設内で作物を作れるから生産性を異常に高めた品種を品種改良で作っても良いし、施設が広くなれば他の組織に売っても良い。まぁ管理に相当な人員が必要になるから、本格稼働は樺太制圧後になるだろうけど」
そう僕が言うとインフラ担当の5号がやってきた。
「うえーん! 10万人を居住させるための住居を4ヶ月で用意しろとか……」
「5号も大変そうだな」
「一般的な日本人程度の生活水準を維持した居住施設になるとマンションを大量に建てるしかありません! それも大型かつ雪国で建てられるように防寒をしっかりしたやつ! 建築用ロボットの製造ラインを強化しないと!」
「とにかくロボットの数が圧倒的に足りてないから、僕と5号に産業担当の4号は協力してロボットの製造ラインの強化を1から2ヶ月はした方が良いかも」
「そうしないと絶対に4ヶ月じゃ間に合いません!」
「サイコパワーを使える怪人を増やす研究を進めよう。複数同時に機械操作が出来る怪人が増えれば、兵器だけでなくて残業でも活かせそうだし」
「がんばろー」
「「おう!」」