戦闘員K!強すぎる!   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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恐るべき計画

 博士が作った人格排出施設……いや、人造人間製造プラントというべき代物が仕上がっていた。

 

 カプセルが流れていき、機械を通すと、年齢、身体の状態等が細かく表示され、欠損や病気がある場合は治療の為に別のレーンに流れていく。

 

 健康と判断された次は男女が分けられ、更に怪人適性率が20%を超える男女にはブラックカンパニー製特殊怪人化薬がカプセルに注入される。

 

 本来怪人になるためには適性率を100%に上げる必要があり、新型の怪人化薬では60%で既存の怪人、100%まで適性を上げることで最低A級相当の戦闘力を持つ怪人に変化することが出来るが、この特殊怪人化薬はその条件を20%まで下げる代わりに怪人としての変化を繁殖能力の引き上げに活用することが出来る。

 

 言ってしまえば、男性の場合は男性器が大きくなったり、1回の射精量がリットル超えるみたいな変化で、女性の場合多産になったり、胎児の成長速度が異常に早くなる……といった変化が起こる様に調整されていた。

 

 勿論産まれてくる子供は怪人と怪人の子供なので怪人適性率が高めの人間が産まれてくるように調整されてある。

 

 怪人にしたあとに人格排出薬を注入し、人格を排出させ、カプセルから出す。

 

 排出された人格と人体が残っているので人体を回収し、擬似人格を注入。

 

 そのまま繁殖場に送り、身体が拘束された状態で繁殖活動を各自行わせる。

 

 残った怪人適性率19%未満の大半の検体は人格排出を行い、擬似人格を注入して戦闘員服を着させて整列させていく。

 

 一定人数が溜まったら隊列を組んで上官となる戦闘員や怪人の所に向かう。

 

 年齢は40歳未満までで、それ以上の検体は人体実験に使わせてもらう。

 

 3号の医療品を作るためだったり、怪人化薬の更なる性能向上の為に……。

 

 1日5000人の仕分けを行い、だいたい比率が治療が必要10%、繁殖場送り5%、戦闘員への改造50%、残り人体実験の検体……という感じである。

 

 なので約9万5000人居たが、戦闘員に出来るのは治療の10%を含めても60%……約5万7000人程度である。

 

 十分多いのであるが……。

 

 勿論人格の定着は約2週間かかる。

 

 なので1サイクル5000人にすれば60%の戦闘員数は3000人、それを300人の人員で10人ずつ面倒を見れば一応捌ける計算になっている。

 

 3000人育成に2週間……それを19回繰り返せば今回捕らえた人員の戦闘員にするのが完了となる……まぁ戦闘員の数が増えてくればもっと作業効率は良くなると思うが、半年は必要である。

 

 それまでに戦闘員にした者に割り振る仕事だったりも用意しなければならない。

 

 一応地下施設の農業プラントが稼働を始めているので、その収穫や管理を行う人員だったり、食堂で働く人員だったり、社員向けの売店で働く人員だったり、炭鉱採掘要員が必要なので当分は人員で困ることは無いだろうが……。

 

 ……そしてより高度な仕事……例えば製造業等は人造ヒーロー製造の過程を踏襲した繁殖場で産まれてくる高い怪人適性のある子供達に刷り込み教育を行うことで、初期から高い能力を持って活用していく事になるだろう。

 

 ……やってることがナチスの生命の泉作戦より酷いのは内緒。

 

 こうして新しいブラックカンパニーの社員がどんどん増えていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「かぁ~! やっとロボットの日産台数が1000台を突破した。これで予定よりは遅れるが、ブラックカンパニーの食糧事情やインフラ、産業は支えられるだろう」

 

 僕こと2号はロボットの生産台数の拡張に時間を使っており、それが何とか終わった事に安堵していた。

 

「1号の方はどうだ? バグを運用出来る人員の確保」

 

「あぁ、怪人の方向性の調整技術が確立できたから、人造人間達が刷り込み教育を受ける時にナノマシンを注入してサイキックパワーを盛り込ませる。そうすればバグを操作出来る怪人になるだろう」

 

「産業方向としても製造ラインを複数同時に管理出来る怪人は有用だからね。食料の拡張でも使うだろうし」

 

「そう言えば地下施設型農業プラントはどうなったんだ?」

 

「ふ、ふ、ふ……なんと既に目標の50%の面積をプラント化に成功したよ! 今は米や小麦、ジャガイモ、トウモロコシなんかの主食になりうる食べ物ばっかり作っているけどね!」

 

「となると問題は肉類か?」

 

「そうなる。人工肉や人工ミルク何かは植物を代用して作ることは出来るけど、なるべく培養肉を作る施設を作らないと」

 

「どれぐらいの値段に出来るんだ?」

 

「肉の種類に問わず100グラム10円程度のコストにする予定だよ。ただ培養肉を作る培養液に結構植物が必要だから、それを作る植物も育てないと」

 

「あ、そう言えばゴム資源が欲しいんだけど、ゴム用のたんぽぽの栽培出来るか?」

 

「産業用ゴムとなると相当な量必要でしょ……わかった。区画の1つをたんぽぽに切り替えるよ」

 

「サンキュー」

 

 1号にそう言われた僕はパネルを操作して新しく作った区画にたんぽぽの種を植えていく。

 

 地下施設農業プラントは僕のタブレット1つで全て管理されており、ロボット達が動いて調整をしていく。

 

「次は漁業用のハウニブの量産もしないといけないな」

 

 そう思う僕だった。

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