戦闘員K!強すぎる!   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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バニーを慰める

「あぁ! もう信じられない! なんで私が解任されなくちゃならないのよ!」

 

「まぁ落ち着け、一旦冷静になれよ」

 

 バニーの解任が決まった事で、家に帰ったバニーはものすっごい不機嫌になっていた。

 

 ツバサ、ウメ、サクラの3人はいつも教育を担当してもらっているテレキに任せて、俺はバニーを慰めることに……。

 

「なんで私の信任票が1票も無いのよ! Kも入れなかったでしょ」

 

「入れなかったな。何でかわかるか?」

 

「なんでよ」

 

「お前が暴走していたからだよ。今のお前に組織を任せられないと判断した」

 

 俺は冷蔵庫から酎ハイを取り出すと、テーブルの上に置いた。

 

 バニーは奪い取るように酎ハイを飲み始める。

 

「別に私は息子のツバサに総領の地位を譲りたかっただけなのに……」

 

「その息子のツバサは自身が総領の器でないことを嘆いて居たぞ。ウメやサクラも総領になりたくないし、特別扱いを受けているのが、他の戦闘員達からの覚えも良くないって心配していたんだぞ」

 

「だってそれくらい優遇してもいいじゃん」

 

「昔のブラックカンパニーだったら別に問題なかった……が、今のブラックカンパニーは総人数約8万人にもなる巨大組織だ。それを家族経営でやるのは理にかなってねーよ」

 

 俺も新しく缶ビールを出して飲み始める。

 

「まず達成しても旨味の無い戦略目標が良くない。日本征服は若の時だったから良かったが、状況が大きく変わったんだよ。それを理解しろ」

 

「うぐぐ……」

 

「あとバニーは事務員としての才能はあるけど、トップに立つ器じゃなかったってだけだ。俺も博士も支えては来たが、これ以上暴走が続くようなら下が武力を使ってクーデター起こす可能性すらあったからな。俺がその動きを止めていたから、今回みたいな穏便な形で済んだんだ」

 

「……これからどうすれば良いの……」

 

「俺の正妻はお前なんだから、ブラックカンパニーで地位を失ったんだから専業主婦でもすれば良いじゃないか。というかお前がそんなに子供達を気に入ってるんならテレキに頼るんじゃなくて、バニーが立派に育てればいいじゃん。時間はあるんだからさ」

 

「うん……」

 

「事務員として再出発しても良いし、重しが外れたと思って活動しろよ。別にブラックカンパニーの元々を知る面々は誰もバニーを嫌っているわけじゃねーんだから」

 

「……そっか……うん、子供達の育児をすることにする。子供達の意見をちゃんと聞いて望む道に導いてあげるのも母親としての役目だよね」

 

「気合入れすぎて毒親になるなよ」

 

「はい……」

 

「問題はイエロー達だ。超やレグレスと違って学校出身じゃないイエローは人徳だけで総領の地位になったと言っても過言ではないからな。支えてやらねーと」

 

「戦略目標を人口100万人規模まで拡大させるって言っていたけどどうやるんだろ」

 

「専門家を呼んで聞いてみるか」

 

 俺は博士に電話をかけて呼んでみるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人口を100万人を超える様にするってイエローが戦略を打ち出したが、博士的には現実可能か? 可能だったらどれくらいの日数が居るんだ?」

 

 呼ばれた博士は酒は飲まず、オレンジジュースを飲んでいる。

 

「そうだねぇ……やり方次第になるねぇ」

 

 博士曰く、今の人間牧場みたいな施設を拡張するのであれば、産まれた次世代も人間牧場にぶち込む必要がでてくるが、薬で適性率を無視して怪人化をさせて繁殖させているので、次世代も同じ事をやるとエラーが多くなってしまうだろうと言う。

 

 博士的には今日本がやっているような卵子を提供してもらって、体外受精で試験管で生育させてしまうやり方の方が良いだろうと思っていた。

 

 そのための施設も拡張してあり、現段階で1000人分の生育装置は完成しているとのこと。

 

 ただ15歳程度まで成長するのに3ヶ月はかかるし、1人成長させるのに5000ドル近くのコストがかかるため、いかにコストダウンしつつ、施設を拡張出来るかが鍵になると説明してくれた。

 

「まずその施設を100倍の規模にしないととてもではないが短期間での人口増加は不可能と思っても良い……それを管理するためのナンバーズの増員も不可欠だねぇ」

 

「また精子採取して子供を作るのか?」

 

「そうだねぇ。私並みの知識の子供があと10人は欲しいからね。大丈夫、卵子は既に採取済みさ」

 

「そういう問題じゃないと思うが……」

 

「でも知識層の拡充は急務だとは思わないかい?」

 

「まぁそれは確かにだが……」

 

 俺も言いくるめられてしまい、結局博士の子供達ナンバーズの増員はするという方向で決まった。

 

「別に俺の精子じゃなくても良いんじゃないか?」

 

「いや、Kの遺伝子じゃないと私並みの知識をフルで叩き込むと普通の遺伝子で作ると廃人になってしまうからねぇ……やっぱりKの遺伝子は特別なんだよ」

 

 実際ナンバーズを増員して卵子提供が始まるとして、どれくらいで100万人が達成出来るかというと

 

「そうだねぇ……5年以内には達成出来るんじゃないかねぇ」

 

 と、博士は言う。

 

 約8万人の今の樺太人口を5年で12.5倍出来るとのこと……倫理観を考えなければ流石博士と言えよう。

 

 というか母体数を考えるとそれで内戦の影響とは言え人口が減り続けている日本もヤバいが……。

 

「ただ社会インフラや産業をもっと多角化しないとそんな急激な人口増加は破綻するよ」

 

 と警鐘も鳴らす。

 

「10年くらいかけて地道にやっていくのが良いと思うんだけど、そこら辺の考えはイエロー次第かねぇ」

 

 とのことだった。

 

 ちなみにそのままバニーの慰めセックスと博士が精液摂取のための3Pに移行するのであった。

 

 

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