戦闘員K!強すぎる!   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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注意、結構ショッキングな描写があります。
気をつけてください。


粛清の時間

「いいか! 今日は憎き魔法少女とは名ばかりの三十路の痛々しいベテランヒーロー共に引導を渡してやろうではないか!」

 

「「「おぉ!!」」」

 

「今日はペズン社、ブラックカンパニー、コスモ社、ゲイルカンパニーの4社にも参加してもらった総力戦だ! 逆らう奴らは容赦なく捕らえ、ヒーロー共は肉便器に落としてやれ!」

 

「「「うぉぉ!!」」」

 

 品がねぇなぁと思いながら秘密結社ライラックの総帥の演説を聞いていた。

 

「Kさんワクワクしますね! こんな大規模な作戦!」

 

 そう喋るのは競馬、競輪、パチンコで金を溶かしまくり皆からヘイトを集めているO2……俺もコイツに200万貸してるが返ってこないので若と相談して粛清リストに入れてもらっていた。

 

「楽しみでゲスな!」

 

 ゲスゲス言っているのはV5……コイツはオママから出禁が言われるくらい男尊女卑を拗らせたヤベー奴。

 

 怪人のバニーさんすら見下すため、若が切れてコイツはどさくさに紛れて殺せと名指しで言われていた。

 

 あとは5名ほど問題ある社員達で俺の班は纏められていて、まともな奴らはウルフマンが率いる別働隊5名が一緒に来ていた。

 

 ウルフマンには粛清するから俺の班には近づかない事を伝えていたし、俺が最後まで残るからある程度したら撤退するように伝えていた。

 

 というのも今回攻めるマジカルクインテットというヒーローグループはS級グループと言われれ、三十路の婚期を逃した魔法少女(笑)達が率いる滅茶苦茶強いヒーローグループである。

 

 マジカルクインテットは5名の創設メンバーから、1軍、2軍の総勢30名の控えのヒーロー達がおり、独立に向けて勉強をしていた。

 

 だいたい他のメンバーは18歳から13歳の本当の意味で魔法少女だが、その子達もA級、B級の能力を持っているため、正直5社合同で100名規模の侵攻でも殲滅されるんじゃないかと思っていた。

 

 じゃあなぜこんな無謀な依頼に参加するかと言うと、粛清するのにもってこいってのもあるが、偶に損害を受けた様に見せないと悪の組織組合の組合費が上げられてしまうのである。

 

 世知辛い事情と言うやつだ。

 

 それにラブプラネットとカラーコミュニティの争いも続いているので疲弊しているので援軍送れませんとラブプラネットには言い訳が出来るし、カラーコミュニティの知り合いの組織には攻めない事を疲弊具合で察してもらうことが出来る。

 

 そうなれば責められたとしてもプロレスで決着を付けることが出来る。

 

 悪の組織間の世間体の為に丁度よい依頼だったのである。

 

 まぁ秘密結社ライラックから戦闘員1人100万、怪人250万も金を払ってもらう契約になっているし、金が払えないって秘密結社ライラックが言ってきたら毟り取る気満々なので、そっちを目的とした仕事である。

 

「それじゃあ乗り込むぞ!」

 

「「「おぉ!」」」

 

 士気が異様に高いライラックの集団からワープして攻めていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁそりゃそうだろうな……」

 

 ヒーロー側は悪の組織側がワープ装着で逃げないように街に結界を張り、街の一角が戦場となっていた。

 

 武器を構えてヒーローを迎撃する者やヒーローを袋叩きにする者、逆にヒーローに虐殺される者と三者三様である。

 

「ウルフ、そっちはどうだ?」

 

『どさくさに紛れて結界の端に陣取ってます。博士から結界から脱出する装置を借りてきたので何時でも脱出できます』

 

「ヒーローが来たら戦っとけ。ヤバくなったら即脱出で」

 

『はい!』

 

 通信を終えるとヒーロー達から逃げ惑うO2とV5が見えた。

 

「死んでたまるか!」

 

「絶対にレイプしてやるでゲス! ヒーロー覚悟しろ!」

 

「俗物共が! 死ねぇ!」

 

 魔法少女が氷の柱を発射するが、2人は咄嗟に緊急回避する。

 

「死ぬ! 当たったら死ぬ!」

 

「クソガキが! なにするでゲスか!」

 

「煩い! 早くくたばれ!」

 

 とりあえずアイツらは魔法少女に任せるとして、俺はビルの上から戦局を眺める。

 

「あら、あなたはパーティーに加わらないの?」

 

 後から気配は感じていたが、殺気が無かったので放置していた。

 

「こっちもこっちでやることがあってな。社員の動きを確認しねぇといけねぇんだよ……マジカルクインテットのサブリーダーのミルキーホワイトさんよ」

 

「あら、私の事を知っているのね」

 

「知らない奴が居たらヤバいだろ……悪の組織の間でも武名は響いているぞ」

 

「そう」

 

 マジカルクインテットのメンバーはリーダーのサンブラックがS級ヒーローの為、グループ全体もS級と定義されているが、他のメンバーも皆実力だけならS級であると言える。

 

 どうしてもグループ活動だとリーダーばかり目立ってしまうが、逆に他のメンバーも名を知られているのは長年のヒーロー活動と実力が裏打ちされているからである。

 

「私達が出ないと不味いと思った気配は無かったはずだったんだけど……驚いたわ。あなた滅茶苦茶強いわね。私でも勝てるか怪しいわ」

 

「そりゃどうも」

 

 双眼鏡で眺めているとO2とV5がヒーローに殺られて液体になったのを確認できた。

 

 他の粛清対象も瀕死が2名、残りは液体に変わって死んでいた。

 

「あーぁ、全体の作戦も失敗かね〜」

 

「逃げ場は無いわよ。良いのかしら? 私を倒さなくて。時間はあなたの敵よ?」

 

「結界があるから出れねぇとでも?」

 

「ええ、閉じ込められている間は脱出できないし、私が見張っている以上動く事もできない……違う?」

 

「クライアントへの言い訳の為に最後まで現場に踏みとどまって戦いましたって事にしたいのよ……見逃してはくれねぇか?」

 

「見逃すわけ無いでしょ戦闘員さん……名前だけでも教えてくださらないかしら?」

 

「それは無理な相談だな……まぁ俺と出会ったのは運が無かったと思ってくれや」

 

 その瞬間、俺の居たビルは崩壊したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、オママ」

 

「あらやだK君じゃない。久しぶりね! 今日は仕事終わりのマッサージかしら?」

 

「それもあるが、今日もヒーローを捕まえてきたわ。今回は大物だぞ」

 

「へぇ……あらやだ! マジカルクインテットのミルキーホワイトじゃない! この子を捕まえてきたの!」

 

「あぁ、俺の実力を即座に看破しやがったからな。まぁ読み切れてなかったからこうやって捕まった訳だが……」

 

「是非ともうちで子供を沢山産んでもらうわ! まだ三十路だからガンガン産ませれば数十人は強い子を産んでくれるでしょう! S級ヒーローの赤ん坊となれば高値で売れるわ!」

 

「そうねぇ……10億でどうかしら」

 

「結構付けてくれたな。利益出るのか?」

 

「赤ん坊1人5000万で売るわよ。20人産めれば黒字に持っていけるし、副産物でも高値で売れるわ」

 

「今日はヒーローの死に際を見せてもらうぜ」

 

「あら、K君が加工を見るのは久しぶりね。やっぱり強いヒーローだからかしら?」

 

「まぁな。S級クラスの大物は中々お目にかかれねぇし、死に際の声を聞いておく必要があるからな」

 

 そう言って俺とオママは加工室に移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 地下にある加工室。

 

 オママが薬品の調合を始めると、オママのイケメンシリーズの奴隷達がせっせとカプセルから気絶しているミルキーホワイトを出して、ベッドに固定する。

 

 その過程で裸にひん剥いて手足や体、首をロックする。

 

「やっぱり鍛えられたヒーローね。ピチピチの肌に引き締まった肉体。女の子ってどうしても体に肉が乗っちゃうけど、胸以外は筋肉で固められていて凄い硬いわね」

 

 オママがそう言いながら、調合した薬を注射針でお尻に突き刺す。

 

 そのままスタッフ達が床に桶を用意して待つとお尻からデロリと白いゼリー状の物体が垂れてきた。

 

「精神流動化薬……本来形の無い精神を液体に変えて体外に排泄する薬品よ。これを使うと植物人間を作ることが出来るのよね」

 

「まぁ安楽死と一緒だわな」

 

「言い方を変えればその通りね。違う点は排泄した精神を他の入れ物……人間とかに入れると一時的に意識を復活出来る点ね。まぁ精神が液体になっている以上排泄と同時に体外に再び流れてしまうのだけど」

 

「今回は排泄した精神は何に使うんだ?」

 

「特殊な液体と混ぜて精神を希薄化させてクローン人間に注入するわ。クローンってどうしても第一世代の精神が育たないのよね。だから人間らしい動きをするために外部から精神を注入する必要があるのよ。ヒーローとかの強い精神だと多くのクローンが作れるわ!」

 

「で、抜け殻のミルキーホワイトは擬似精神を注入するのか?」

 

「いや? 子供を産む機械にそんなの必要無いでしょ。いちいちお腹で産んでいたら時間がかかって仕方がないじゃない。排卵剤で排卵させて、それを摘出して体外受精させるわ。出来ればK君の精子を使って1人子供を作りたいのだけど……強い子になると思うわよ」

 

「はぁ……若に言ったらオママにお世話になってるんだから精子くらい渡せって言われてよ……はいよオママ。俺の精子」

 

 俺は精子の入ったカプセルを渡す。

 

「あらあら! 嬉しいわ! 頑張って元気な子を作るわね! ああそうだ! サービスとして子供が成長したらK君の会社に譲るわね!」

 

「別に良いよそれは」

 

「いや、何か私の勘がその方が良い方向に向かうって気がするのよ!」

 

 

 

 

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