戦闘員K!強すぎる!   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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戦後の後始末 1

「どっこいしょっと……生きてるか〜」

 

「なんとか……」

 

 生き埋めになっていたテレキやウルフ、他の戦闘員を救助する。

 

「生き残った戦闘員はベテラン5人に新人5人か……」

 

「イエロー様! 怖かったよー」

 

「「「「イエロー様!」」」」

 

「戦闘員A1、B1、C1、D1、E1の5人生き残れたんだ……良かった良かった。あとT1さんも大変でしたね」

 

「全くであります! なんとか生き残ることが出来たでありますが……基地も社宅も消滅したでありますな……」

 

 俺は周りを見渡すが、よく行っていた商店街やスーパー、銭湯や床屋、服屋、回転寿司なんかも綺麗さっぱり消し飛んでいた。

 

「あーぁ、こりゃ何人死んだか分からねぇな」

 

「早く逃げないとヒーロー来ちゃうよ」

 

「そうだな。超、ワープベルトねぇから一度捕獲カプセルの中に入っておけ」

 

「はいっす!」

 

 俺が捕獲銃で超を捕獲するとワープベルトを起動させて若の別荘に飛ぶのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 別荘に飛んだ俺達は別荘が襲撃を受けていないことを確認してから、中に入った。

 

「ういー、バニーさん、六姉さん、博士、生きて帰ってきたぞ」

 

『ちょっと待っておくれ! 直ぐに扉を開けるから!』

 

 博士の声が響き、オートロックの扉が開く。

 

 そのまま玄関から中に入る。

 

「K!」

 

 玄関から中に入るとバニーさんが俺に抱きついてきた。

 

「良かった……Kなら生き残れると思ってたけど……」

 

「バニーさん、他の人も居るから」

 

「むう!」

 

 レグレスがバニーさんを羽交い締めにして引き離す。

 

「なにするのレグレス!」

 

「おじさんを独占するな!」

 

「そうだそうだ」

 

 イエローもなんか一緒になって俺の前に立って抱きつく。

 

 俺はいつハーレム物の主人公になったんだ? 

 

「おバカ」

 

 ガンガンとレグレスとイエローの頭を叩き、室内に入って全員シャワーや風呂を浴びていく。

 

「それよりも超おまたせ」

 

 超をカプセルから解放すると、ぐい〜っと背伸びをした。

 

「「「え? 超!?」」」

 

 バニーさん、六姉さん、博士が驚いた表情をする。

 

「そうっす! 覚醒した超っす! 博士! 僕怪人や戦闘員を捕食することで強くなれるタイプの怪人だったっすよ!」

 

「なるほど……そりゃ測定に引っかからない訳だ。申し訳なかったねぇ」

 

「でもこれからは皆の戦力として戦っていくっす! 頑張るっすよ!」

 

「まぁとりあえずシャワー浴びてこい。全身血だらけだぞ超」

 

「うわ! 本当っすね! 直ぐに浴びてくるっす!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 シャワーや風呂に入って、体を小綺麗にし、リビングルームのソファー周辺に集まる。

 

 ちゃっかり小腹が満たせるように六姉さんがおにぎりを作ってくれていて、それを俺達は食べていく。

 

「生き残ったのはこれだけか……」

 

 改めて怪人や戦闘員を確認すると本社を守っていたメンバーだと、地下で作戦指揮をしていたテレキとテレキを守っていたウルフや戦闘員10名、地上部隊で生き残っていたのが俺、イエロー、レグレス、超の4名だけだった。

 

 本社の守りは約60名近くの人員が居たが生き残ったのは16名だけだった。

 

「大損害だなこりゃ」

 

「ただカラーコミュニティの方も致命傷らしいわ」

 

 バニーさんがタブレットをテレビに繋ぐと、ラブプラネットやカラーコミュニティをよく思ってなかった会社が連合を組んでカラーコミュニティの各社を襲撃。

 

 カラーコミュニティ主要10社全ての社長及び幹部の殺害、本拠地の制圧が完了したと裏サイトのネットニュースになっていた。

 

「これでカラーコミュニティは終わりか」

 

「そうね。ペココ総帥の所は大丈夫かしら」

 

「若の安否は確認してないのか?」

 

「まだ確認してないわ」

 

「ちょっと俺若の安否確認してくるわ」

 

「連絡すれば良いだけじゃない?」

 

「ペココ総帥に挨拶もしねぇと。直ぐに戻るよ」

 

 俺は庭に出て、ワープベルトを起動させるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちっ! 嫌な予感ばかり当たるな……」

 

 ワープしてペココ総帥の本社に向かってみると襲撃を受けた感じに見えた。

 

 本社ビルはボロボロになっており、中に入るとペココ総帥の部下の戦闘員達が液体に変わっていた。

 

「若! 若! 生きてますか!」

 

 俺は先に進んでいくと殺気を感じた。

 

 俺は前に進むフリをして落ちていた瓦礫を気配のする方向に弾き飛ばした。すると怪人が壁から落ちてきた。

 

「ゲロ!?」

 

 ガシッと姿が見えた瞬間に俺は目の前に居た怪人の首を掴む。

 

「……カラーコミュニティの怪人だな」

 

「だったらどうした!」

 

「ペココ総帥はカラーコミュニティ所属だろ。なぜ襲っている」

 

「ふん、裏切り者のペココを粛清するのは必然だろ!」

 

 グチャっと俺は目の前の怪人の頭を潰し、前に進む。

 

「ちっ! 直ぐに行かねぇと」

 

 俺は瓦礫を掻き分けて、先に進む。

 

 総帥室に到着し、中に入るとタイガーさんとボニートさんの亡骸が寄り添って倒れていた。

 

 俺は2人の首元に手を当てるが脈は無い……。

 

「ペココ総帥……」

 

 ペココ総帥も心臓を突き刺されて殺されていた。

 

「若は!」

 

 若の姿を探すと、頭を潰された亡骸が転がっていた。

 

「……これ若だ……」

 

 若が着ていた服と腕時計がそこに残されていた。

 

 腰に着けられたワープベルトもブラックカンパニー製で間違い無かった。

 

「報復しようにもカラーコミュニティは壊滅しているからな……さてどうするか……」

 

 俺は頭を悩ませるのであった。

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