傾国の王様は仲介人   作:主義

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世界会議②

世界会議が開かれるまであと1日と迫っていた。

 

そしてその間も色々な王様や女王への挨拶をしていたのだ。

 

 

あくまで世界会議において王の上下は存在しない。でも、本当はそんなこともなく、小国と大国には大きな差が存在するのは事実だ。

 

 

 

そしてもちろん、僕も小国に分類されるのだ。ならばしっかりと王や女王と関係を構築するために下手に出るのがやり方だ。そしてまずは今回が議長になる予定のハン・バーガー国王に挨拶をすることにした。

 

 

「ハン・バーガー国王、ご挨拶に参りました」

 

 

「ああ、キミか。それにしても相変わらずキミは美しいな」

 

 

「ハン・バーガー国王ほどの方にそう言ってもらえるとは嬉しいです」

 

褒め言葉はほとんど褒め言葉ではない。別に自分でも顔立ちはそこまで悪い気はしないけど、そんなに褒められる程の顔立ちをしていないと思う。

 

 

「毎回挨拶をする必要はないぞ。私たちはあくまで国王同士なのだ。そこに上下は存在しない」

 

 

「そうですが、僕はハン・バーガー国王のことを一人の人間として尊敬しているのです。そんな方に挨拶をしないのはあくまで礼儀知らずだと思いまして」

 

僕はどの国王も女王も尊敬はしている。それぞれ自国を上手くまとめ上げているという点ではすごいし、尊敬に値する。国の運営をする立場に生まれてしまってからいつもそんなことを考えている。

 

 

「キミにそこまで言われると嬉しいな」

 

 

「本当のことですので」

 

ハン・バーガー国王への挨拶と雑談を終えると次の王族の方々に挨拶をしていく。笑顔で相手に不快感を与えないようにしながらコミュニケーションを取っていくのが重要。

 

 

しっかりと全員に挨拶しに行き、関係を長考に保つのがこれからの未来を見ても大きな意味を持つと思っている。

 

 

「本当にお前は人気だな!」

 

 

「エリザベローII世、お久し振りです」

 

 

「そうだな、久しいな」

 

 

「ご挨拶に向かおうと思っていたところです」

 

 

「そんなに片膝張らずともいいと言っているだろう。お前は年齢の割にしっかりとし過ぎていて少し怖いわ」

 

 

「そうですかね。元々こういう人間ですので」

 

 

「まだ26だったか?」

 

 

「エリザベローII世に年齢を覚えて頂けているとは光栄です」

 

 

「どう考えても26の喋り方じゃないだろ。26ならもっと威張り倒しているものだと思うが」

 

僕の国の状況から考えると、威張った時点で国の内部から壊れていく。大国であれば武力でどうにかしたりできるのかもしれないけど、僕の国ではそうもいかない。

 

 

「そんなことはないと思いますが」

 

 

「お前程の美貌の持ち主であれば嫁ぎに来ようとする奴が五万といるだろうに」

 

 

「そうですね。有難いことにそういうお話はありますが、今はそちらまで頭が回っていないんです」

 

 

「そうなのか」

 

王である以上妃を迎えるのは当たり前のこと。でも、その妃をどこの国から取るかというのはこれからのストウ王国に大きく作用する。

 

 

なので、どの国との縁談が一番良いかを未だに考えているという建前。本当は誰かとお付き合いをするような経験をしたことがなく、女性を妃に迎えても相手が嫌だと感じるかもしれないので受け入れられない。それに縁談もかなり多くの国から頂いていて、どの方もとても美しく相手を選ぶことができないのだ。

 

 

 

 

 

その後もエリザベローII世とお話をしてある程度のところで切り上げると次の王族へと挨拶をしに行こうとした。次に挨拶しにいく相手は…アラバスタ国王。少し足が重いけど、挨拶しに行かないわけにはいかないので覚悟を決めた。

 

 

「ネフェルタリ・コブラ王、ご挨拶が遅くなってしまい、すいません」

 

 

「全然構わんよ。態々、そちらから挨拶しに来てくれただけでこちらとしては嬉しいよ」

 

 

「そう言ってもらえるとこちらとしても救われます」

 

そしてコブラ王の後ろにいる方にもしっかりと挨拶をしておく。

 

 

「ネフェルタリ・ビビ王女もお久し振りです」

 

 

「久し振りです。私のことをお嫌いなのに挨拶してくださるなんて優しいんですね」

 

 

「前からそれは誤解だと言っているではないですか。僕はビビ王女からのお見合いを含めて誰とのお見合いも受けていません。お見合いを受けないだけで『嫌い』だと断言されてしまうと…少し寂しいです」

 

ビビ王女からのお見合いを断ったのはもう数えてきれないぐらい。彼女とは何度かお会いしてとても良い方であり、国のことをしっかりと考え、民のことを考えている人だと分かっているつもりだ。でも、今の段階で誰かを妃に迎え入れるつもりはない。なので、お見合いを何度もお断りの連絡をしているんだけど、何度も送られてきているというのが現状。

 

 

 

「ビビ、あんまり彼を困らせるべきじゃないぞ」

 

 

「別に僕としては構いませんよ。ビビ様からの縁談にずっと良い返事ができていないのは事実なので、僕に対して悪い印象を抱いていたとしても仕方ないです」

 

これに関しては100対0で僕が悪いことですしね。

 

 

「それにお見合いに関してはそろそろ判断する時期に来ていると思っているので、近々白黒はっきりと付ける予定になっています」

 

 

「そうか、こちらとしては嬉しい返事を待っているよ」

 

モロロン女王のこと、ビビ王女のことなど女性陣の方をこれ以上お待たせするのはさすがにいけないと思うので、この世界会議中にしっかりと決めたいと思った。

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