鈴木羽那?めっちゃ恋してますけど?   作:フェンネル

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罰ゲーム?最下位にならなけりゃ関係ねぇ!

「さーて、いっちょかましますか!」

 

「凛世も、心が・・・・・躍っています」

 

「アタシも楽しみになってきた!」

 

3人でゲーセンに来た訳だけど、何やるかは決まってなかったからどんなゲームかあるかを見て回ることにした。

バスケのゲームやホラーゲーム、マリモカートに頭文字T。

格ゲーに麻雀やら競馬やら。

あとメダルゲームとか。

マジで数が多い。

中でも1番数が多かったのは───

 

「UFOキャッチャーの数バグってんだろこれ」

 

「けど対戦する系じゃねーからアタシには関係ねーな」

 

放クラのグッズとかねーかな。

 

「3人で対戦ってのはかなりムズいよな」

 

「そっすねー・・・・・」

 

ほぼ「UFOキャッチャーの森」みてぇな場所を抜けると、対戦系のゲームが結構あった。

 

「樹里さん、田中さま・・・・・あれはいかがでしょう?」

 

「あれって・・・・・」

 

いいな。

1人プレイだしスコア制だし、競うのにはもってこいだな。

 

「流石杜野さんすね」

 

「・・・・・ぶい、でございます」

 

杜野さんはそう言って笑顔でピースした。

その表情、良いね!

 

「樹里さんも良いすか?」

 

「おー、あれなら丁度いいな。凛世、サンキュ!」

 

「ふふ・・・・・どういたしまして」

 

俺たちはそのゲームの前に移動して、順番決めを始めた。

 

「誰からやる?」

 

「俺いきます」

 

「おぉ、やる気満々だな」

 

1番手でぶちかましてプレッシャーを与える。

これ大事。

 

「罰ゲームつけます?」

 

「なくちゃ盛り上がんねーよな!」

 

「いつも通り・・・・・でございます」

 

よし。

負けられんぜこの戦い!

 

「1位が決めれるとかにしますか」

 

「そう言うってことは自信あんのか?」

 

「デカい口叩いた方がプレッシャーかかってワクワクするでしょ」

 

「・・・・・変な奴」

 

「少し・・・・・羨ましく思います」

 

ま、ゲーム勝負ばっかやってると絶対なんか失ってたしな。

主に鈴木さんと戦ってる時だけど。

ペナルティあった方が燃えるよな。

 

「よし、いくぜ!」

 

始めたゲームは射的だ。

的に向けて弾を撃ってスコアを競う。

正確さと撃ち抜く速度が肝になる。

ちなみにやった事はねぇ。

 

「おおおおお!!!」

 

 

 

 

 

○○○○○

 

 

 

 

 

「おー悪くないんじゃね?」

 

「・・・・・どうっすかね」

 

的が20個出てきて、時間制限は90秒。

俺は全部撃ち抜くのに87秒使った。

外した回数も7発。

結構ムズいぜこれ。

 

「樹里さんと杜野さんのスコアによるんで何とも」

 

「・・・・・お上手でした」

 

「あざっす。ただ・・・・・自信持って勝てるかは怪しくなってきたっすよ」

 

本当に何となくだけど。

 

「あんまプレッシャーかけんなよ。アタシだって自信あるわけじゃねーんだから」

 

さて、どうなるか。

 

 

 

 

 

○○○○○

 

 

 

 

 

「あーっ、くそ!」

 

ギリギリで勝った。

全部撃ち抜くのは俺より早かったけど、弾の消費量がかなり多かったみたいだ。

 

「樹里さん暫定最下位すよ」

 

「う、うるせー!」

 

「では・・・・・参ります」

 

おお、杜野さん準備万端だったか。

和服に銃って・・・・・なんか怖ぇ。

 

 

 

 

 

○○○○○

 

 

 

 

 

「ま、マジで?」

 

「り、凛世・・・・・」

 

「・・・・・ぶい」

 

やっっっべぇ。

杜野さんプロだった。

引くほど正確だし、的出てきた瞬間の反応が尋常じゃねぇ。

 

「結局杜野さん、俺、樹里さんと」

 

「では、罰ゲームの方を・・・・・」

 

杜野さんがそう言うと、樹里さんがビビり始めた。

まぁ最下位だからしゃーねーわな。

2位でよかったぜマジで。

てか杜野さんが選ぶ罰ゲームってなんだ?

 

「樹里さんには、あちらを・・・・・プレイしていただきます」

 

「あれ・・・・・ってのは───」

 

指された先を見ると、ホラーゲームだった。

乗り物みてぇな形で銃撃ったりして対抗するやつ。

 

「り、凛世ぇ・・・・・」

 

おお、すっげぇ嫌そうな顔してる。

てか泣きそうな顔だ。

 

「・・・・・では、田中さまも一緒に・・・・・」

 

「杜野さん!?」

 

「っしゃあ!!」

 

「ちょ、ちょちょちょっと!」

 

巻き添えが過ぎるぜオイ!!

これはさすがに止めねぇと───

 

「田中さま・・・・・凛世のお願いを・・・・・聞き入れてはもらえませんか・・・・・?」

 

「樹里さんいっちょかましたりましょうや!!」

 

「ちょ、田中!そっちは───」

 

どうせならめっちゃ怖ぇやつやってやる。

杜野さんが選んだやつは1番怖い奴じゃなかったことから、多少気遣ってくれたのかもしれない。

1番怖いやつなら絶対やりたがらないだろうから、ちょっと怖さを下げたやつを選んでくれたのかもしれない。

 

「杜野さん、これで───」

 

杜野さんはちょっと嬉しそうに目を輝かせてた。

やっぱこっちの方が喜んでくれるよな。

良かった。

 

「た、田中ぁ・・・・・」

 

ここ最近そうだけど、俺は杜野さんの頼み顔に弱いのかもしれない。

なんでか分かんねぇけど泣かせてはいけないと強く思ってる。

そりゃもちろん女の子泣かすのは絶対ダメだと思うけど。

 

「樹里さんってホラーいけます?」

 

「無理だよ!」

 

「俺もっす!」

 

「アホーー!!!」

 

 

 

 

○○○○○

 

 

 

 

 

「「ぎゃあああああ!!!!!」」

 

世界観はゾンビ系だった。

2人プレイもできるみたいで、生き残った2人でゾンビを倒していくやつだったんだけど、揺れるわ風来るわ急に襲われるわで俺と樹里さんは終始悲鳴を上げてた。

ただ、隣の樹里さんが俺よりビビってたことで俺は多少冷静になれた。

それに伴って樹里さんの姿がよく目に入るようになる訳だが、最高だった。

 

 

 

 

○○○○○

 

 

 

 

 

もう二度と、あのゲームやらねぇ。

 

 

 

 

 

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