鈴木羽那?めっちゃ恋してますけど?   作:フェンネル

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し、しょしょ小学生!?

「お嬢のユニットメンバー?」

 

「ええ。顔合わせは必要だと思うのだけど、どうかしら?」

 

この間プロデューサーさんに会った後、「放課後クライマックスガールズ」ってのをちょっと調べた。

略して「放クラ」

5人組のオーラバチバチの女の子達だった。(お嬢も含めて)

 

「是非」

 

 

 

 

 

○○○○○

 

 

 

 

 

「───これって俺も来ていいんすか?」

 

「付き人だもの」

 

「うす」

 

お嬢に連れて来られたのは所謂運動出来る場所、カウントワンのスポッツァだ。

お嬢と俺はバドミントンをしながら話している。

他の4人を待ってるからだ。

 

「あなた、運動は得意じゃないのね。意外だわ」

 

俺は今、結構お嬢に押されてる。

予想通りというか、お嬢はやっぱ上手ぇ。

 

「お嬢が強いってのもあると思いますけど、得意不得意の差が激しいもんで」

 

「お嬢が強い」って言葉に反応したのか、ちょっとドヤ顔になった。

可愛い。

 

「けど、俺も負けるのは嫌なんで」

 

こういう時、俺は思い込みで相手に食らいついてる。

相手を絶対に負けたくない相手だと思い込んで。

そいつと戦ってる時は、いつもより力が出るのを感じるから。

お嬢の目をガン見する。

 

「太郎くん?どうかしたかしら?」

 

気持ち悪いと思われようが、負けたくねぇ。

 

「太郎くん?」

 

じっっっと見つめて、相手の姿を()()()に変換する。

絶対負けたくない相手───

 

 

 

 

 

○○○○○

 

 

 

 

 

『負けたら何してもらおっかなー』

 

 

 

 

 

○○○○○

 

 

 

 

 

───鈴木羽那に!!

 

「オラかかってこいや!!」

 

「───っ、やる気十分ね!」

 

 

 

 

 

○○○○○

 

 

 

 

 

───負けた。

 

「ふふ。やっぱり鍛えてるだけあって、体力は相当ね!」

 

「クソがぁああああ!!」

 

そうやって吼えた後、ふと冷静になった。

他の4人が来る前に、こんなに動いて良かったのか?

俺もお嬢もすげぇ汗かいてるし、まずいまずい。

 

「お嬢、タオルとか持ってます?」

 

「もちろん持ってきてるわ。あなたの分もね」

 

流石。

しかもスポーツドリンクまであるとは思わなかった。

 

「・・・・・ん?」

 

チラッと視線を横に向けると、赤髪の女の子がキラキラした目で俺とお嬢を見てた。

 

「すっっごいですーー!!」

 

「あら果穂。早かったわね」

 

「はいっ!運動すると聞いて、急いで来ましたっ!」

 

果穂・・・・・ってのはこの子の名前か。

確か放クラにいたような。

 

「確か放クラの───」

 

「はいっ!小宮果穂です!」

 

結構背高いよな。

運動もできそうな感じだし、絶対勝つ。

 

「うちの最年少メンバーよ」

 

「へぇ、高1とかっすか?」

 

「小学6年生です!」

 

12歳!?

しょ、しょしょ小学生!?

えっ!?

お嬢と8歳差!?

 

「ど、どうも、田中です」

 

「あ、はい!夏葉さんのお付きの人って聞きました!」

 

どんな感じでお嬢が話してるか知らねぇけど、悪いようには言われてなさそうだ。

 

「小宮さんも運動します?」

 

「いいんですか?あ、でもさっき夏葉さんと・・・・・」

 

お嬢と死ぬ程動いた後だから疲れてるってか。

小学生なのに気遣いまでできて・・・・・立派だぜこの子。

 

「全然余裕っすよ。やりましょうか」

 

「はいっ!」

 

そういうと小宮さんはやる気満々の顔でラケットを持って袖を捲った。

 

「あら、ほんとに良いの?」

 

「動く分には余裕っすよ。ていうか、流石に小学生に負ける訳にはいかないんで」

 

「果穂を甘く見ない方が良いわよ?」

 

「へ?」

 

「いきますよーっ!」

 

そう言われた瞬間、目の前に羽根が来た。

 

「っ!!」

 

流石に想定外だったんで、慌てて避けた。

あまりの速さに驚いたもんだから打ち返すのを忘れてた。

 

「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか?」

 

「大丈夫す」

 

や、野郎。

実際甘く見てた。

小学生とはいえ、勝ちに来てる以上はぶっ潰すつもりでやらねぇとな。

 

「小宮さん」

 

「はい?」

 

「本気でいきます」

 

「はいっ!!」

 

覚悟しろよキッズ!!

 

 

 

 

 

○○○○○

 

 

 

 

 

「う〜っ、負けちゃいました・・・・・」

 

ギリッギリで勝った。

この小学生、強過ぎるぜ。

その辺のキッズと同じと思ったら絶対負けてた。

最初から本気でマジで良かった。

 

「果穂。1点差なんだから次は分からないわよ?ほら、太郎くんを見てみなさい。随分疲れてるわ」

 

「別に疲れてないすよ」

 

「あら、だったら次は2対1でどうかしら?」

 

「良いっすよ」

 

2人まとめてぶっ潰す。

ついでにお嬢の時の負けも勝ちで上書きしてやる。

 

「じゃあ早速───あら?」

 

「ん?」

 

お嬢が俺の後ろに視線を向けた。

振り向くと、他の放クラのメンバー3人が一緒に来ていた。

 

「全員来たわね!それじゃあ3対3で勝負よ!」

 

「待ってくださいお嬢」

 

「どうかしたの?」

 

「3対3だったら絶対俺のいるチームが勝つっすよ?」

 

サシならともかく、3対3だろ?

お嬢&小宮さんチームVS俺チームとかでも何とかなりそうだ。

見た感じ、運動音痴はいなさそうだし。

 

「さっき私に負けたじゃない。ある程度バランスは取れてると思うけれど」

 

「っ・・・・・!」

 

何も言えねぇ。

 

「ちなみになんすけど何するつもりすか?」

 

「そうね・・・・・バスケットボールとか───」

 

「良いわけねぇだろ!」

 

バスケなんか接触しかねぇスポーツだろ!

よろしくねぇわ!

 

「できればバレーとかにしましょう」

 

「あらそう?バレーでも良いけれど、皆はどうかしら?」

 

「別にいいぜ?」

 

金髪の子。

 

「凛世も・・・・・異論ありません」

 

THE・大和撫子みてぇな子。

 

「な、夏葉ちゃん。できればあんまり疲れないやつがいいかなー・・・・・なんて」

 

お団子の子。

 

「あら智代子、やる気満々ね!」

 

「夏葉ちゃん!?」

 

あー、お団子の子はあんまり運動得意じゃねぇのかな?

・・・・・まぁよく考えりゃ、疲れるの好きな奴なんかいる訳ねぇか。

 

「田中さん!次は負けません!」

 

こっちも火ついてるし。

 

「上等じゃねぇか!!!」

 

 

 

 

 

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