1級冒険者ですが、コミュ障なのでソロとして頑張ってます   作:究極の闇に焼かれた男

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遅くなりましたが更新します。
それと今回は実質的に後半からの過去sideの話がメインです。

追記:書いてて思ったのですが今の感じだとルルリがヒロインみたいになっとる気がします。 まあ、今後他のキャラとの絡みが有ると思うのでヒロイン枠は今のところ未定です。


アイン・スバルターの友達作り その2

 

 

 

 

「──それで……何を買うつもり何だ?」

 

 

ルルリの買い物に同行する事にしたアインは、勇気を振り絞りながら恐る恐ると言った様子で問い掛ける。

 

 

「えっと…今日は折角なので、新しく発売されたドーナツを買いに行こうと思ってるのです」

 

「ドーナツ、か……懐かしいな」

 

 

ルルリの買い物の目的を聞いたアインは、ふと過去の出来事を思い出して懐かしむ様に呟いた。

 

 

「っ、覚えてるのです!」

 

「当然、だ…一時期とは言え、互いにパーティを組んだ……仲だからな」

 

 

ルルリの反応にそう答えるアイン。 実はルルリは白銀の剣に入る前に、一時期だがアインとパーティを組んでいた時期が有るのだ。 ルルリとパーティを組んだ日々はアインにとってかけがえの無い思い出となっており、今でも時折思い出しては当時もコミュ障でルルリとまともに会話できなかった事に頭を抱える事がある。

 

 

「アインさん……アインさんとには感謝してもしきれないのです。 共にクエストを受けた日々は今でも覚えていますし、それにアインさんのお陰で今の私があるんです。 ですから、アインさん。 本当にありがとうなのです」

 

「…あ、ああ……それなら、良かった(まともに会話できた記憶が無いけど、どうして俺は感謝されてるんだ?)」

 

 

ルルリに面と向かって感謝を告げられた事に、アインは内心困惑するのだった。

 

 

「(はっ! 彼女の接し方からして、もしかしたら彼女と友達になれるのでは!)…ドーナツを買ったら……一先ず、落ち着いた場所で……一緒に、その……食べないか?」

 

「はいなのです………えっ!?///」

 

 

友達になれる好機とみたアインが思わず提案するとルルリは返事を返すも、しばらく間を間を空けてからアインの提案に頬を赤くしながら間の抜けた声を上げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

過去side

 

 

死神と遭遇を果たした日から数日後、ルルリの所属していたパーティは解散していた。 理由としてはボスに挑んで危うく命を落とし掛けた事実に仲間の2人が心を折られてしまい、結果として冒険者を辞職。 盾役であった仲間も己の力の無さに悔しさを覚えるとともに、そのまま行方知れずとなった。

 

唯一残ったルルリは死神が来ていなかったら仲間を見殺しにしてしまっていた事実に悔しさを覚えるも、その悔しさをバネにして必死に前に進もうとしていた。

 

そんなルルリと死神と再会したのは偶然だった。

 

その日は1人でも受けられるクエストを受注しにイフール・カウンターへと向かっていたルルリだったが、前をよく見ずに走っていた際に偶然にも1人の冒険者とぶつかった。

 

地面に倒れ込みそうになったルルリに、ぶつかった相手である冒険者が咄嗟にルルリの背中に片腕を回して倒れない様に支えた。

 

ハッとなったルルリは直ぐさま感謝と共に謝罪しようと顔を上げると、そこには鉄仮面越しにルルリを見つめる死神の顔が映った。

 

 

「……怪我は無いか?」

 

 

思わぬ形で死神と再会を果たしたルルリは硬直してしまい、言葉を発せずにいると死神が怪我が無いかと聞いてくる。

 

 

「だ、大丈夫…なのです」

 

「そうか……先を、急いでいたようだが……何か、あったのか?」

 

「は、はい。 実は……これからクエストを受けようと思っていた所なのです」

 

「そう、だったのか……」

 

「あの……この前は助けて下さり、ありがとうなのです」

 

「…別に、俺はただ……目の前で誰かが死ぬのを見るのが、嫌だっただけだ……」

 

「そ、それでもなのです!」

 

「そうか……それより、他の仲間は、どうしたんだ……?」

 

 

死神が問い掛けるとルルリは途端に表情を曇らせて落ち込むと、そんなルルリの姿に死神は色々と察した様子を見せる。

 

 

「…辛い事を聞いたな」

 

「いえ、全部私が役立たずだったから悪いのです……」

 

「…自分を、余り責めるな……むしろ、あの状況で判断を下すのは…1級冒険者でも難しいものだ……」

 

「っ、それでも私は悔しいのです! 仲間が死にそうになってるのに、何も出来なかったのが許せないのです!」

 

 

死神の言葉にルルリは声を荒らげて叫ぶと、そんなルルリの言葉の節々から本気で悔しがっている事が分かった。

 

 

「っ……ごめんなさい……私、みっともないのです……」

 

 

自分を励ましてくれている死神にルルリは思わず叫び返していた事にハッとすると、途端に落ち込んだ様子を見せながら謝ってくる。 そんな余りにも痛々しい様子を見せるルルリに死神は鉄仮面越しに思案顔となる。

 

 

「…後悔するよりも、反省する事が大切だ」

 

「え……?」

 

「俺の父が言っていた……人は後悔すると思考が悪い方向へいってしまう。 だが、反省すれば次はどうすれば良いかを考えられる……だから、後悔するんじゃなく反省する事を大切にしろ……」

 

「後悔じゃなくて、反省すること……」

 

 

死神の言葉にルルリは復唱すると、死神は背を向けて歩き去ろうとした。 それを見てルルリは思わず口を開いていた。

 

 

「あの……お願いしたい事があるのです!」

 

「……何だ?」

 

「その、厚かましいとは思うのですが……私と一定期間でいいので、パーティを組んで欲しいのです!」

 

 

そう頼み込んできたルルリの言葉に死神は鉄仮面越しに目を見開きながら驚くのだった。

 

こうしてルルリは死神と期間限定のパーティを組む事になるのだった。

 




コメントお待ちしております。

それと誤字脱字が御座いましたら報告の方もお願いします。


オマケ情報:アインは喋る時は喋りますが基本的なコミュ障を発揮するのと、今回の台詞は某ステルスゲー主人公の台詞が元ネタです。
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