アビドスと太陽を守りたい月   作:キヴォトス一般人

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いつもありがとうございます!


15話:シロコと仕事

「おはようございます、シロコちゃん」

「ん……おはよう、セレネ先輩」

「シロコちゃん。学校は楽しい?」

 

 ふと学校内を見回りしていると、シロコちゃんが登校してきましたので挨拶をします。シロコちゃんの事情は予め聞いているので分かっているつもりです。

 

「ん……楽しい、と思う」

「そっかそっか、それはよかった」

「ん」

 

 よしよしとシロコちゃんの頭を撫でます。シロコちゃんの髪は綺麗でサラサラですね。よく見ると左右で瞳孔の異なるオッドアイであることも魅力的ですね。

 言うて、わたしもホシノちゃんも左右で色が異なるオッドアイなんですけどね。何か親近感がありますよね。

 

「セレネ先輩は……どうしてそんなに強いの?」

「え?」

 

 ちょっとだけ予想外な質問をシロコちゃんにされました。

 わたしが強い……ですか? んー……どうなんでしょうね? 弱いとは思っていないですけど、ホシノちゃんとやり合ったら負けそうな気がします。

 

「稼ぎも凄い」

「まあそれは裏技が……それは置いておきましょう」

「気になる……セレネ先輩、銀行強盗とかしてる?」

「いやいや何言ってるんですか……そんなことしたらホシノちゃんに怒られますよ」

 

 怒られるどころじゃ済まないかもしれません。

 とんでもないことを言い出すシロコちゃんに苦笑いを返します。流石にそんなことはしていませんよ。というか、毎回思うのですけどシロコちゃんはどれだけ銀行強盗が好きなんですかね。

 元々やんちゃではありましたけど……まあ、実際に行動に移すということはないようなのでそこは安心できるのですけどね。

 

「まあそうですね。……わたしが強いのはホシノちゃんに追いつくためですかね。あとは普通に守りたいだけです」

「ホシノ先輩に……?」

「はい。と言っても実際に本気で戦ったりしたことはないので何とも言えないのですけど」

「そうなんだ」

「もちろん、守る対象にはシロコちゃんとノノミちゃんも居ますよ」

「ん……」

「2人とも大事な後輩ですからね。本当にアビドスに来てくれてありがとうございます」

 

 ホシノちゃんについては親友ですからね。

 黒服のこともありますし、わたしが強くなる理由は守りたいからです。ホシノちゃんやノノミちゃん、シロコちゃんと……この大事なアビドスを。

 

「ん……ホシノ先輩も言ってたけど無理しないで欲しい」

「ありゃ、シロコちゃんにも言われちゃいましたね」

 

 あははと苦笑いします。

 この前のことですね……いやぁついつい張り切りすぎて頑張りすぎてしまって、ホシノちゃんにバレて怒られてしまいましたからね。でもホシノちゃんのおかげでゆっくり休めましたけど。

 ホシノちゃんに心配かけるのもだめですが、後輩にも心配かけるのは先輩としてはだめですね。どうしても、皆の為に頑張りたいって思ってしまうのですよね。自分のことながら不思議ですね……。

 

「シロコちゃん」

「?」

「ちょっと一緒に出かけませんか」

「え」

 

 突然の提案にシロコちゃんも困惑した顔を見せるのでした。

 

 

 

 

****

 

 

 

 

「あそこ、敵スナイパーが居る」

『了解しました』

「ん……凄い」

 

 シロコが敵の場所を伝えると、直ぐに後方から1発の弾丸が放たれて目標を貫く。それをシロコは驚き半分、憧れ半分で見ていた。

 

 シロコがセレネに連れられたのは、セレネが受けたという依頼の現場だった。内容は単純で、敵の殲滅と拠点の掌握だった。

 

『シロコちゃん、そっちに敵居ますよー』

「ん、捉えた」

『おー流石ですね』

 

 遮蔽物から覗いていたことをセレネから伝えられたあとは、シロコも負けまいと自分の銃を使って敵を倒していく。

 

 アビドスの治安が悪くなっていることはシロコも知っていることだ。

 シロコも時折、不良生徒に絡まれることもあった。とはいえ、シロコもシロコでそんな不良生徒相手に遅れを取ることはなく、撃退しているのだが。

 

 セレネは少し離れた場所にある建物の中からいつも使っているスナイパーライフル……Ártemisを使って火力支援を行っている。

 セレネが仕事をするときは基本的に、遠くの敵を狙うとき以外はアサルトライフルであるSelēnēを使っているのだが、今回はシロコと共に来ているので、後方支援に徹していられていた。

 

「! セレネ先輩、前方に敵装甲車を確認」

 

 そんなやりとりをしながら、シロコとセレネは次々と敵を倒していくが、そこに敵装甲車が姿を見せたのである。流石に装甲車相手に真っ向勝負は分が悪い。やってやれないことはないが……。

 

 

『予想通り、兵器も持っていましたね。でも大丈夫ですよ』

「ん」

『わたしのこのÁrtemisは普通のスナイパーライフルではないので』

「あ……確かに」

 

 そこでシロコも思い出す。

 セレネが扱っているスナイパーライフルは、50口径の対物ライフル……アンチマテリアルライフルとも言われる銃である。シロコがセレネと戦ったときはアサルトライフルを使っていたが、後にホシノから聞いた話では、セレネの得意武器はスナイパーライフルであることを知った。

 しかしながら、セレネはアサルトライフルでも十二分の戦闘能力を保有しており、それでシロコは割と一方的に、ボコボコにされてしまったのである。ホシノと戦ったときのように。

 

『シロコちゃんは危ないのでそのまま身を隠していてくださいね』

「ん」

 

 セレネの指示にシロコは素直に従い、安全だと判断した遮蔽物に身をひそめる。敵の装甲車はこちらに機関銃を向けてきており、臨戦態勢であった。また、その装甲車の周りには装甲車を遮蔽物にするように身を隠す敵も居た。

 

『Ártemisの力見せてあげます』

 

 そうセレネが言った瞬間、発砲音がした後にシロコの後方より、物凄い速度で装甲車に向けて飛翔する弾丸がよぎる。

 その弾丸はまっすぐ居座っている装甲車へ飛んでいき、そして……その上にある機関銃を破壊した。続けてまた別の弾丸が数秒遅れて飛翔し、運転席部を貫いた。

 

「す、すごい……」

 

 シロコはそれを感心して遮蔽物から見ていた。

 装甲車に装備してあった機関銃を破壊し、運転席部に乗っていた敵の意識を刈り取る。更に続けて何発かの弾丸が放たれては、薄い遮蔽物に身を隠している敵を遮蔽物ごと貫いて戦闘不能にする。

 どれも外すことなく、全弾命中していた。

 

『さて、シロコちゃん行きますよ!』

「ん!」

 

 

 

**********

 

 

 

「状況終了、ですね」

「ん」

 

 今回の依頼はこれで終わりです。

 今回はシロコちゃんが居たので、わたしは基本的に後ろで狙撃とかできましたね。Selēnēの出番は、最後の殲滅戦の時くらいでした。

 

「いやぁ、ありがとうございます。シロコちゃん。助かりました」

「ん……このくらい大丈夫」

「ふふ。いきなり連れ出してごめんなさい」

「大丈夫、おかげでいい経験がつめた」

「それならよかったです」

 

 まあ、いきなり連れ出したのはわたしなのですけどね。

 シロコちゃんは付いてきてくれたのでよかったです。もし、だめだったら普通に諦めるつもりでしたよ。元々は1人でやるつもりでしたからね……。

 

 流石に重装甲の戦車とかの相手だと抜けませんが、軽車両や軽装甲車のような装甲が薄い車両に関しては、抜くことは出来ます。元々そのように作られているライフルですからね。

 

「今日は付き合ってくれてありがとうございます。お礼というのにはあれかもしれませんが、おすすめのラーメン屋さんに行きましょうか。奢りますよ」

「ん……ラーメン屋さん?」

「はい。このアビドスでお店を開いている柴関ラーメンっていうところなのですけど、お手ごろな値段で美味しいのですよねー」

 

 わたしも時間があったらちょくちょく行ってたりします。

 ホシノちゃんとも行ったこともありますよ? 贔屓とか抜きでおすすめです。因みにそんな柴関ラーメンは他にちらほらとお客さんも来ています。

 わざわざここまで来て食べるくらいなのですから、やはりそういうことなのでしょうね。

 

「気になる」

「でしょう? 時間もいい感じですし行きましょう」

「ん!」

 

 そんなこんなで、わたしとシロコちゃんは柴関ラーメンの方に足を運ぶのでした。

 




戦闘描写は苦手故、許してくだされ……(´・ω・`)
お詫びとしてもう1話投げます(たぶん20時頃)


今更ですが、セレネのもう1つの武器のM4ってアズサと被ってますな……でも大丈夫。ノノミちゃんのガトリングも被ってたはずだから!
 ……グレポンでも付けときますかね?

いや、あっちは同型であるだけか……(無知)


Ártemisのイメージモデルは以前にも何処かに記載したと思いますが、PGM へカートⅡです。
ボルトアクションっていいよね(にわか)
レバーを引いた時のガチャッていう音とか……(分からない)

……ここまでありがとうございました!
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