アビドスと太陽を守りたい月   作:キヴォトス一般人

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いいサブタイトルが思い浮かばなかった……。

いつもありがとうございます。
誤字報告やここすき、お気に入り、しおり等々……本当にありがとうございます。
感謝カンゲキ雨嵐!


26話:自由登校

”あ”

「あ……」

 

 対策委員会の部屋に向かうと歩いている途中、先生はセリカとばったりと出くわす。まだここに来たばかりであり、対策委員会の面々とはそこまで交流できていなかった。

 

”おはよう、セリカ”

「ええ、おはよう。……昨日は色々とありがとう。でも、私はまだ先生をアビドスの一員としては認めてないからね!」

”それはもちろん。認められるように頑張るよ”

「そ、そう……じゃあ」

”学校に行くならいっしょに行かない?”

「……いや今日は学校じゃないから、それじゃ!」

”あ……”

 

 まだまだ交流不足かな、と走り去っていくセリカを見ながら先生はぼやいた。とはいえ、セリカがどこに行くのかは気になっていたが、後を付けるのも流石にまずいかな、と思いそのままアビドスの方に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

「ホシノちゃん、起きてください~」

「ん~むにゃ」

「ホシノちゃん?」

 

 中々どうして、とても気持ちよさそうに眠っているホシノちゃんを見ると起こすのが気が引けてしまうのですが……どうしましょうか?

 

「むにゃ」

「ぷにぷにしちゃいますよ」

 

 既にしていますけど。

 ほっぺをつんつんと突っついてみますが、ホシノちゃんが起きる気配はありません。しかし、柔らかいですね……まあ頬はそんなものですかね?

 

 見ての通り、相変わらずわたしとホシノちゃんは校舎の寝泊まりしています。

 ヘルメット団の襲撃が増えているのもありますし、やはり学校に居た方がいいだろうとホシノちゃんと話していました。セリカちゃんとアヤネちゃんが入ってきて6人となったアビドスでもやはり、人手不足なのは否めませんね。

 

「むにゃ……セレネちゃん」

「……夢にわたしでも出ているんでしょうかね?」

 

 寝言を言うホシノちゃんも可愛いですが……ここは心を鬼にして起こさなくてはいけませんね。

 

「ほら、ホシノちゃん起きてください」

「ん……」

 

 ぷにぷにするのはやめ、今度はさっきよりも激しくホシノちゃん身体を揺らします。おや、これはちょっとだけ手ごたえがありましたかね?

 

「ん……セレネちゃん?」

「はい、そうですよ。やっと起きてくれましたね」

「おはよう、セレネちゃん」

「はい、おはようございます」

 

 ようやく目を覚ましてくれましたね。

 

「今日って自由登校日だよね」

「そうですね。でもたぶん、皆来ると思いますよ」

「うへぇ。まあそれもそっか」

 

 今日は特に会議とかがある訳ではありませんが、先生が来るようなので準備だけはしないといけませんね。

 

「あ、そういえば先生に自由登校のこと言いましたっけ」

「あ……」

「言ってませんよね……ということは来ますかね」

「来ると思うよ~」

 

 まあそれもそうでしょう。

 まだ会って間もないですが、あの先生の性格からして必ず来るでしょう。協力するとも言ってくれましたしね……今まで、そうやってちゃんと手を差し伸べてくれた大人が居たでしょうか?

 

「ホシノちゃんはどうでしたか? 最初会った時の印象は」

「うーん。ちょっとお人よしかな? とは思ったかも」

「好き好んで面倒ごとに首を突っ込む人なんて居ませんからね……」

 

 でも、あの先生は突っ込んできた。

 わたしもホシノちゃんも大人に対しての信用は微妙なところです。過去のこともありますし、ユメ先輩のこともそうですし、黒服もそうですね。

 

「でも悪い人じゃないかなとは思ったかな」

「そうですね」

 

 黒服のような気配もなく、あれは普通にお人よしというか……少なくとも悪人ではなさそうです、先生は。ただ先生が手伝ってくれると言ってくれましたが、それで何かが変わるのかと考えると、どうなんでしょうね……。

 

「でも――ちょっとだけ期待はしているかもしれません」

「セレネちゃん?」

「先生であればこの状況を打破できるのではないかって期待しちゃうのは……」

「いいと思うよ? それで結局、何も変わらなければそれまでだったっていうことだし」

「期待だけはしてもいいかもしれませんね。……カイザーの件もありますし」

「うん。カイザーの件は……私たちじゃどうにもならないしね」

 

 攻め込んで何かをすることは簡単ですが、仮にカイザーが黒幕であった場合、今以上に悪化しかねません。証拠もないのにそんなことをすれば確実にこっちが悪い訳ですから。

 返済先がカイザーグループのローン会社というのもあります。何かと理由を付けて増額したりとか、最低返済金額を上乗せしてくる可能性も否定できません。というか、襲ったりすれば確実に何かしてきますよ。

 

「どのみち、私達がやることは変わらないからね」

「そうですね……」

 

 ホシノちゃんの顔を見ます。

 

「「アビドスを守る」」

 

 互いに全く同じ言葉。

 わたしとホシノちゃんのやるべきことは、アビドスと……皆を守ること。借金返済もするけれど、一番はこれです。もちろんこの中にはホシノちゃんもそうですが、シロコちゃん達も入っていますよ。

 

 ヘルメット団だろうと、傭兵だろうと……襲ってくるなら反撃するだけです。仮にカイザーが直接的に攻めてくるのであれば、こっちにも言いようがありますからね。まあ、恐らくそんなことはしてこないと思いますけどね。

 いくら大企業とは言え、正当な理由なく自治区を攻撃すればどうなるかくらいは分かっているはずですし。

 

 ……とはいえ、カイザーが黒幕ではない可能性もありますが。やっぱり結局のところは疑うことしかわたし達には出来ないのです。だからこんな状態を先生ならもかしたら?

 

 ――少しだけ、期待しています、先生

 

 

 

 

 

**********

 

 

 

 

 

「……え、セリカちゃんですか?」

”うん”

 

 朝にそんなことを考えていたわたしとホシノちゃんは対策室に集まっていました。予想通り、ノノミちゃんとシロコちゃん、アヤネちゃんも登校してきていました。そして、先生も。

 

 カタカタヘルメット団の襲撃を先生の指揮で撃退し、更にヘルメット団の前哨基地に攻め入った次の日のことですが、先生がわたしにそんなことを聞いてきました。

 因みに前哨基地への追撃については知っての通り、圧勝という形で終わりました。やはり、皆強いですよね。あとはシャーレからの支援物資の効果もあるのでしょう。残弾を気にせず撃てるとなれば、まずわたし達は負けないはずです。

 今更ヘルメット団相手に後れを取るような皆じゃないですからね。

 

 話が逸れてしまいましたが、そんな追撃作戦の翌日に先生はここに来る途中セリカちゃんと会ったようです。その時、逃げられたようですね。いえ、逃げられたというのは語弊があるかもしれませんね。

 

「セリカちゃんも色々と考えているのだと思いますよ。なので、振られたとかではないと思います」

”それならいいのだけど”

「そのうち、打ち解けてくれるはずです」

 

 セリカちゃんはいい子ですし、いい意味でも悪い意味でも純粋ですからね。ただ、騙されやすい点についてはわたしは心配です。

 

”そういえば、セリカは学校じゃないって言ってたんだけど……”

「セリカちゃんはたぶんアルバイトだと思いますよ☆ 今日は自由登校の日ですからね」

”なるほど。アルバイトかー”

「何々、先生、セリカちゃんのアルバイト先気になる~?」

”……気になる”

「この辺りでバイトと言えば、あそこかエンジェル24くらいでしょうかね」

「うへ。そうだねー」

”あそこ……とは”

 

 この辺りでアルバイトをするのであれば、候補はかなり少ないです。

 さっきも言いましたが、少し行ったところにあるエンジェル24というコンビニと、わたし達が結構行っている柴関ラーメンくらいでしょうか? もしかしたらアクアリウムもバイトが出来る所があるかもしれませんが、ぱっと思い浮かぶのはこの2つでしょうか。

 

「何となく予想がつくけど」

「そうなんですか、ホシノちゃん」

「セレネちゃんも同じじゃない?」

「まあ何となくは」

”気になる……”

 

 先生、めっちゃ気になってますね? でも、セリカちゃんを知るいい機会かもしれませんね。

 

「うへぇ。時間も丁度いいし、行ってみよっか?」

「そうですね」

 

 そんな訳で、ホシノちゃんの提案でわたし達はその場所へと向かうのでした。

 

 




ホシノのほっぺをぷにぷにしたい(殴




AIで作ってみた何か

【挿絵表示】

ヘイローが混ざる……
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