「ルリちゃ~ん、ホシノちゃ~ん、今日は倉庫の整理をするよ~。」
「急にどうしたんですか、先輩。」
「えっとね~実は一般の生徒にはまだ知らされていないんだけど、近々校舎の移転を行う計画があって、この本校舎から別館に行くんだよ~。」
「それはまた人がいなくなっちゃいそうですね~。」
きっと学校の場所が変わるとなるともう残り少ない生徒もきっといなくなってしまうだろうが、確かにこの広さの校舎だと砂の処理が追い付かず、いつかは学校が砂に埋まってしまうかもしれない。そう考えると、妥当な判断なのだろうが、ユメ先輩にとっては二年以上の月日を過ごした校舎だ、苦渋の決断だっただろう。
「そうなんだよ~、で、本校舎から別館に移る準備として倉庫を整理して持っていくものを選別して、いらないものはお金に換えちゃおうってことなの。」
「つまり、お宝探しってことですね?こうしてはいられません。ルリ、すぐ準備しますよ‼」
「お姉ちゃん早いよ~待って~。」
ホシノはお宝探しとなると人が変わってしまうが、おそらく、金になりそうなものなんかあったらきっと過去の生徒会が売ってしまっているだろう。まぁ、私は空気が読めてデキる女なので、ホシノの機嫌を損ねるようなことは言いませんけど。まだ死にたくないんで。
はい、ということでやってまいりましたアビドス本館倉庫。
「うえ~かび臭いですね~。」
「そうだね~。まぁ何年も開けてなかったからね。仕方ないよ~。」
「早く探しますよ‼私、奥の方を探してくるのでルリと先輩はこっちのほう探しておいてください‼」
「わかったよ~、ホシノちゃんも気を付けてね~。」
やはりホシノはこういうことが好きなんだろう、もう行ってしまった。
「じゃあ私はここら辺を探すのでユメ先輩はあっちの方を探してくださ~い。」
「わかったよ~。ルリちゃんも頑張ってね~。」
さて、何もないと思いますが、一応探しますかね。弾薬とか手榴弾とかの物資があるとうれしいんですg
「ルリ、ユメ先輩‼来てください‼すごいものがありますよ‼」
ファッ⁉フラグ回収早くないですか?探し始めてまだ5分もたってませんよ?昔の生徒会は無能だったんですか?とりあえず行かないことには変わりません。
「見てください、これ。金庫ですよ金庫‼しかも滅茶苦茶頑丈そうですよ‼」
「すごいよホシノちゃん‼もしかしたら、これで借金返せるかも‼」
これはすごい。何もないと思っていたらこんなものがあるとは。棚からぼたもち的な展開ですね。ですが...
「ちなみに、どうやって開けるんですか~?」
そう、開け方がわからないのだ。しかも、見るからに頑丈そうで、たぶん私のデザートイーグルちゃんでも破壊することはできなそうですし、ホシノの「Eye of Horus」でも難しそうです。きっと昔の生徒会も開けるのが無理だと考え、放置したんでしょうね。
「えっと...そうだ!ルリ、その金庫、運んで外まで持ってきてください。私に考えがあります。」
と、いうことなので金庫を担いで外までもっていくとそこにはつるはしを持ったホシノがいた。
嫌な予感がする。
「えっと~...お姉ちゃん?」
「ルリ、これを持ってください。二人でこれを交互にたたいて破壊しますよ。」
嫌な予感というものは当たるものだ。
ガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッ
「お姉ちゃん~、最近こんなことした気がするよ~。」
「ルリ、口じゃなくて手を動かす‼」
「ひぇ~ん、助けてくださいユメ先輩~。」
「えっと...私は力が弱いし、頑張って、ルリちゃん!」
クソッ、ユメ先輩は役に立たないし、さすがにそろそろ壊れてくれないと私の体が持たない。
しかし30分の格闘の成果か、金庫にはヒビが入り始め、今にも壊れそうというところまで来ている。
「これで、トドメです‼」
カーンッ
「やっと壊れた~。」
ホシノの渾身の一撃でついに金庫は破壊された。
「うへ~、何が入ってるんですかね!もしかしたら金塊とかだったりして‼」
「う~ん、なんでしょう、これ。ガントレットですか?」
そんな金庫の中に入っていたのはサ〇スのイン〇ィニティガントレットの宝石がはめられていないときみたいな見た目のガントレットが二個入っていた。
「あっ、説明書みたいなのもありますよ~。見てみてもいいですか~?」
「いいよ。」
「わ~い。ではではさっそく...なになに~?」
「Wing of Khepri」は戦闘使用を目的とした、ガントレット型の装置であり、装着者の神秘を増幅し、装着者の肉体を神秘により強化することができます。起動方法は通常のガントレットのように装着し、手の甲にあたる部分を押した場合適合者であれば即時起動します。なお、この装置は試作品であり、いくつかの欠点があります。
・起動をするのに莫大な神秘を使用する点
この装置を起動するにあたり、常人のおよそ10倍の神秘の出力が要求され、現在、適合者はアビドス生徒会長、鉄拳政治のシェマタのみとなっております。
・出力の調整が難しい点
現在の技術力では5段階での調整のみが可能であり、一度出力を上げた場合、装着者の神秘が底を尽きるまで出力を下げることはできません。 なお、起動コードは
1段階目・アクセル、
2段階目・アクセル、
3段階目・アクセル、
4段階目・アクセル、
5段階目・神秘開放、
となっております。
・装着によるデメリットがどのようなものであるか明確でない点
データ不足により、使用時のデメリットが明確でないため、現在のところ、一度起動をすると装着者の神秘が底を尽きるまで着脱が不可能になること、神秘が底を尽きた装着者は2時間程度気絶してしまうことのみが分かっています。
これらの欠点を受け入れることの可能な方のみがこの装置をご使用ください。
なにこれぇ。完全にやばい装置じゃないですか。デメリットが不明て...やばすぎるじゃないですかやだー。しかし、起動したさもありますね。
「お姉ちゃ~ん起動できた~?」
「うーん、だめですね。私もユメ先輩もつけてみたんですけどボタンを押しても適合者ではありませんとしか言わないんですよね。」
「ひぃん、せっかく見つけたのに~。」
「そうだ、ルリも起動してみてください。もしかしたらいけるかもなんで。」
「え、ちょっと待ってください、この装置デメリットが...あ”~~~~~~」
『対象を適合者と認識、「Wing of Khepri」起動します。」
「うわ~!力がみなぎって来ます~‼」
ヤバイ、これヤバイよ、起動しただけなのに力があふれてくるよー。
「うわ~‼ちょっと外走ってきま~す‼」
「あ!ルリ、待ってー。」
「ひぃん、ルリちゃん早いよ~。」
二人がなんか言っているが、今の私はその程度では私は止まらない‼精神を加速させろ‼
この後神秘が底を尽きて気絶したところを二人に拾われた。
会議の結果何が起きるかわからないということでこの装備は封印されることとなった。南無三。
「いや~、やっぱり私たち以外はいなくなっちゃったね~。」
二か月後、無事校舎の移転は済んだのだが、案の定私達以外の生徒は退学してしまった。
「まぁ、仕方ないですよ~彼女らも悔しそうな顔でしたし~。」
「本心でどう考えているかは分からないですけどね。」
やっぱりホシノはきついね。まあ、そこが可愛いんだけど。
「こんな奇跡みたいな日々がずっと続くといいね~。」
「そうですね~このままずっと三人でバカみたいなこといっぱいやって、後輩も入ってきて...そんな日々が続いてほしいですね~。」
「続くにきまってるじゃないですか。それに、奇跡なんかじゃないですよ。これまでも、これからも、私たちはずっと一緒です。」
「そうだね~。それじゃ、校舎移転を記念して、かんぱ~い。」
武器の設定とか考えるのって楽しいですよね。ちなみに「Wing of Khepri」の出番は多分ずっと先になります。ラーじゃなくてケプリなのに深い意味はあまりありません、語感の問題です。
評価、コメント、お待ちしております。
ストーリ見返したらいろいろと矛盾点を発見したので、改訂版を出したいのですが、よろしいでしょうか?(大筋は変わらないと思います。)
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いいよ
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このままでいいよ