寒さがヤバイ。ここアビドスにも本格的な寒さがやってきており、生徒会室も凍えるような寒さに侵されているが、アビドスには寒さ対策に使える予算など一ミリも無いので私たちは持ち込んできた使い捨てのカイロで寒さをしのいでいる。
ちなみに、ホシノにはあの後結局、原作知識は教えなかった。妙な先入観を覚えてほしくなかったし、それで未来が変わるのを防ぎたかったからである。それを伝えたらホシノは納得してくれたが、『きつくなったら、言ってほしい。ルリが苦しむ姿は見たくないし。』と言ってくれた。
「姉さん、さすがに寒いです。ヒーターでも導入しませんか?カイロで耐えるのもそろそろ限界です。今月はまぁまぁ余裕があるので、ヒーターくらいなら買えるはずです。」
「そうだね~。今度の休みにでもユメ先輩のお見舞いのついでにでも買いに行こうかな~。それと、なんか視線感じな~い?」
「やっぱりですか?何かいますよね。」
「お~い、隠れてないで出ておいで~。それとも、銃弾でお出迎えした方がいい~?」
「ひ、ひぃ!すみません。それだけはどうか...」
「どこの学校の方ですか?所属は?学年は?年上だったとしても、容赦はしませんよ。」
と、言ったものの、私は彼女が誰か知っている。恐らく...
「え、えっと...」
「あれ~、その校章は確かネフティスの...なるほど、初めましてだね~ネフティスの後継者の
十六夜ノノミさん。最後に物見遊山にでも来たのか~い?かの悪徳企業のネフティスのお嬢さんが、私たちの学校に何の用?」
「回答次第ではヘイローの無事は保証しませんよ。」
まぁ、そんなことをする気はさらさらないが。
「え、えっと...私は...」
「あ、逃げちゃった。」
「言い過ぎたかもしれないですね。」
まぁ、あの様子ならきっと戻ってくるだろう。
「じゃあ、今日はこのくらいで終わりにしよっか~。」
「そうですね。それにしても寒いですね。本館から移動したときヒーターを売ったことが悔やまれますね。」
そんなことをしゃべりながら帰っているとノノミがいた。
「お待ちしていました!ホシノさん、ルリさん。」
「あれ~、さっき逃げちゃったお嬢さんじゃ~ん。私たちに何の用~?」
「はい、お話があるんです!」
「...話とは何ですか?」
「私は...私は確かにネフティスグループの者です。その事実を変えることはできませんが...こんな私にも、できることがあります!」
「できること、ですか。」
「このゴールドカードで借金を返済するんです‼」
「...ゴールドカードですか。」
「はい、これは私専用のクレジットカードで...これを使えばネフティスの資金を引き出せるんです。」
「その気持ちはうれしいんだけどね~、よく考えてみようか~。」
「えっと、それはどういう...」
「はぁ、そのゴールドカードの資金の元はネフティスなんですよね?それを使って返済すれば、世間はどう思うと考えていますか?」
「あっ...」
「まぁ、お嬢さんは多分善意で言ってくれているんだと思う。でも、そのカードはネフティスの物なんでしょ。それだと、学校の借金を返したのは、ネフティスってことになるんだよ。」
「わ...私は...」
「今まで自分でお金を稼いだことはありますか?家のお手伝いでもいいですよ。」
「それは...」
「そのお金はだれが用意したものか、よく考えるといいですよ。」
「それに、そのカードで借金を返したら、ネフティスの連中はこの学校の所有権はネフティスにあると主張するだろうね。」
「で、では、私はどうすればアビドスの借金を...」
「...アビドスの生徒として稼いだお金で返せばいいんじゃないですか?」
「あなた方のように、ですか?」
「うん?」
「......分かりました。出直してきます。それと、私の名前はノノミです。お嬢さんじゃありませんルリ先輩、ホシノ先輩。」
「え、えぇ...」
「行っちゃいましたね。どうします?」
「ルリちゃんとしてはどうしたい?」
「うーん、あの子、多分入学しようとしてきますよ。私的には歓迎ですけど。」
「ま、どっちにしろ様子見かね~。」
「そうですね。」
あれから一週間たった頃、私たちが生徒会室の片づけをしていた時、
コンコン
「うん、誰でしょう?」
「し...失礼します。」
「ちょっとちょっと~、入っていいなんて言ってないよ~ここは中学生が入っていいような場所じゃないよ~」
「す、すみません。あ、あと卒業したので、もう中学生じゃないです。ネフティスと協力関係にある高校に、進学することになりました。ハイランダー鉄道学園ってところです。そろそろ家に入学書類が届いているはずです。」
「じゃあなおさら何でこんなところにいるのさ~こんな湿っぽいところで油売ってないで早くそっちに行きなよ~。」
「家出してきました。」
「うん?なんて?」
「確かにハイランダーはネフティスと協力関係にあります。なので、きっと待遇もいいでしょう。生徒会長にだってなれるかもしれません。」
「いいじゃないですか、生徒会長。」
「でも、ここでハイランダーに行ったらきっと私、ものすごく後悔すると思うんです。だからこっちに進学することにしました。」
そう言ってノノミちゃんは私たちに入学届を渡してきた。
「はぁ、姉さんどうします。」
「分かった。そこまでするんだったら、いいよ。でも、うちはスパルタだよ。いいの?」
「もちろんです‼」
「分かった。入学を許可するよ。」
「ありがとうございます‼」
こうして、ノノミちゃんはアビドスに入学したのだった。
最近文字量がどんどん減ってきてる...これもほぼ原作沿いだし...休みも今日で終わりだし...
評価、感想、なんでもいいのでお願いします。どうか…どうか...
ストーリ見返したらいろいろと矛盾点を発見したので、改訂版を出したいのですが、よろしいでしょうか?(大筋は変わらないと思います。)
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いいよ
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このままでいいよ