四葉真夜の息子⁉   作:苦茶。

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お久しぶりです

消えていた期間もちょくちょく書いていたので、少しずつ出していきたいと思います


誰にも負けないもの

「初日からギリギリだね、彗」

 

俺が授業開始から遅刻しそうになり、何とか教室に入ると隣の席の雫に声をかけられた

 

「昨日の夜、少し夜更かししちゃってね」

 

「夜更かしするのは良いけど、授業に遅れないようにしなよ?」

 

「出来る限り無いようにする、取り敢えず起こしてくれなかった達也は許さない」

 

「一緒に暮らしてるって言ってたね」

 

そう言いつつ雫は少し前の席の深雪の方を見た

 

早く…どうにかしないと…

 

「何か言ったか?」

 

「な、何も言ってない、ほら先生来たよ」

 

 

 

その後俺達は担任から今日のスケジュールと今後のスケジュールを聞いた

 

 

基本的に魔法科高校と言うのは、普通の高校と同じで同じクラスで同じ授業を受ける必須科目と、それに加え各々が興味のある分野を選択して学ぶ、選択科目が存在する

 

 

担任曰く、初日の今日は選択科目の決定、それと簡単な実技の測定をするようだ

 

 

まずは選択科目の決定をすると言う事で俺は深雪と雫と光井さんと一緒に話ていた

 

 

「彗お兄様はどれにするんですか?」

 

「そうだな…」

 

配布されたデータをタブレットで確認すると

 

選択科目候補

・対人魔法術

・対人体術

・魔工学

 

「対人魔法術とかもあるのか」

 

「授業で学びきれない所まで学べるらしいですよ」

 

「魔工学もそっちの職業に就きたい人からすれば良い選択肢だと思う」

 

 

・魔法演算

・魔法耐久

 

 

「この2つは苦手な人用って事かな?」

 

「恐らくそうだと思うわ、ほのか」

 

「まぁ…ここにはこの科目にお世話になるような奴は居ないか」

 

「入試の1位から4位がここに居るんだよ?当たり前」

 

「悪かったって、それじゃあ残るは…」

 

 

・領域魔法学

・精神魔法学

・防御魔法

・領域指定式領域魔法学

 

「やっぱり専門分野の魔法か…自信ないなぁ…」

 

「そんなに落ち込まないでほのか」

 

「そうね、ほのかならきっと出来るわ」

 

 

 

「これで全部ですね…彗お兄様はどれにするんですか?」

 

「やっぱり…指定式領域魔法かな」

 

そう深雪に答えると深雪以外の2人は驚いた顔をしていた

 

「彗…悪いことは言わない、止めておいた方が良い」

 

「四葉さん…私も止めておいた方が良いと思います…」

 

「何で?」

 

「指定式領域魔法は私達が生まれた後に出来た、専門分野の魔法…つまりまだまだ未知な部分が多い」

 

「点数を取るには不利だと思います」

 

そんな2人の至極真っ当な言葉に返事をしようとすると

 

「大丈夫よ2人とも、彗お兄様が得意とする系統は、この指定式領域魔法なの」

 

深雪がそう言うとまたもや2人は驚いた顔をしていた

 

「彗の得意系統が指定式領域魔法だったとは…びっくり」

 

「凄いですね四葉さん、指定式領域魔法は先生方でも使える人が限られてて、得意系統の人も居ないらしいですよ」

 

(まぁ…俺が作った専門分野の魔法だし…そもそも得意系統とかの概念すら無いからな…)

 

 

勿論そんな事が言えるわけ無いが

 

「彗お兄様が指定式領域魔法にするなら、私もそうしますね」

 

「深雪無理に選ばなくて良いんだぞ?」

 

「いえ、無理などしておりませんので彗お兄様は安心してください」

 

「じゃあ私も」

 

「雫まで!?」

 

「彗が得意なら彗に教えてもらえば良いと思った、彗、教えてくれる?」

 

「勿論、俺に出来る範囲であれば」

 

「で、あれば私も一緒に…」

 

「深雪は出来るでしょ、彗に教わる必要は無い」

 

「教えるかどうかは彗お兄様が決める事よ?」

 

「うーん…確かに深雪は出来るし達也も居るからな…そもそも深雪は家で良いだろ」

 

「そ、そんな…」

 

「フッ…」

 

「雫、そんな勝ち誇った顔しないの」

 

 

そんなこんなで3人が行くならと光井さんも指定式領域魔法を選択した

 

 

 

 

 

選択科目を選んた後、俺達A組は現在の力を調べる為測定の機械がある場所に足を運んでいた

 

「入試の時と違う?」

 

「みたいだな」

 

 

担任の説明をまとめると

今回は入試の時と違い、15m先の的に専用の機械を使い弾を発射しそれを当てるものらしい

 

そして実習では計測機と連動した設置型のCADを使用する。

 

毎回の試技毎、計測機に結果が表示されるのだ。

 

 

 今回の測定では起動式の展開終了からカウントが開始され、起動式の読み込み、魔法式の構築、魔法の発動というプロセスを終えるまでが計測される。

 

 単一系統・単一工程の魔法式の場合、起動式の読み込みから魔法発動まで0.5秒を切ることができれば、魔法師として一人前と言われている。

 

 

そして今回特に見られるのは

・発動速度

・最大出力

・サイオンコントロール

 

この3観点だ

 

「発動までの速度自信ないなぁ…」

 

「ほのかも別に遅いわけじゃない」

 

「遅いっていうか光井さん、入試4位でしょ?」

 

「そうなんですけど…魔法強度には自信あるんですけど…速度はちょっと」

 

「私は自信ある」

 

「雫は良いよね、速度に自信があるんだし」

 

「代わりに強度には自信無いけどね」

 

「幼馴染で見事逆だな…深雪は自信あるか?」

 

「彗お兄様には及びませんが…出来る限りの事はします」

 

 

 

そんな話をしつつ、クラスの計測は開始していく

 

平均0.5〜0.7秒ぐらいだろうか、稀に0.4秒台が出ている

 

「次、光井さん」

 

「は、はい!」

 

光井さんが付属のCADに触れた

 

接触を感知したCADがサイオンを吸収し、起動式の展開を開始した。

 

 加重系の単一工程だけが記された起動式が展開を終了し、タイマーが動き始めた。

 

 

「光井さんのタイムは0.432ですか。現在1位の素晴らしいタイムですね」

 

「ありがとうございます!!」

 

「速度は素晴らしいですが、その分威力が余剰に込められてますね、次からそこを意識した訓練をしましょう」

 

「はい、わかりました!」

 

 

「次、北山さん」

 

「はい」

 

 

「彗、行ってくる」

 

「頑張って来い、雫」

 

 

雫も同じように備えづけのCADに触れた

 

おお、と歓声が漏れる。試技を見ていたクラスメイトの声だ。

 

「タイムは0.346、北山さん素晴らしいタイムです」

 

「ありがとうございます」

 

「改善点としては…そうですね…最大出力をもう少し上げられると更に良いと思いますよ」

 

「はい、頑張ってみます」

 

 

「次、司波さん」

 

「彗お兄様、行ってまいります」

 

「おう、行って来い」

 

 

深雪が備え付けのCADに触れる

 

 

結果が出た瞬間、今日1番のどよめきが生まれた

 

「0.248秒…素晴らしい記録です」

 

 

 一人前の基準を通り越して雫以外、誰も追いつけない数値だ。一高の歴代記録にすらもう少しで手が届くのだとか。

 

 

 

「お見事です。今の試技は完璧と言ってよいものでした。余剰サイオンの流出もほとんどありませんでしたね」

 

「ありがとうございます」

 

 

 

 

「では、最後四葉君」

 

 

瞬間クラスメイト全員の視線を受ける

 

「彗お兄様頑張ってください!」

 

「彗、ファイト」

 

「四葉さん、頑張ってくださいね」

 

 

深雪からの期待の眼差しをひしひしと感じならが備え付けのCADのもとに向かう

 

 

 

 

さて…ここで1つ話をしよう

 

俺は昔から達也に勝つ為の方法を考えてきた

 

そして辿り着いたシンプルな答え

 

達也の魔法式が完成される前に撃ち抜けばよいのだ

 

 

 

何が言いたいかと言うと、早撃ちなら誰にも負ける自信はないということだ

 

勿論、達也の魔法式を破壊する前提なので魔法の威力も十分だ

 

 

 

CADに右手を当てる。

 

 接触を感知したCADがサイオンを吸収し、起動式の展開を開始した。

 

 加重系の単一工程だけが記された起動式が展開を終了し、タイマーが動き始めた。

 

 

 

 的を見据える。

 

 起動式を取り込みながら的の中央に焦点を合わせ、魔法式を構築。

 

 極小さなサイオン光が瞬き、タイマーが停止した。的の上方には魔法で加えられた最大圧力が表示される。

 

 

 

 

「タ、タイムは…0.175」

 

 

誰もが言葉も発していなかったが、瞬間今日1番のざわめきが生まれる

 

「彗お兄様流石です!」

 

「彗、凄い…」

 

「だね…雫」

 

「何かありますか?先生」

 

「いえ…完璧…この一言です」

 

「ありがとうございます」

 

 

 

 

 

測定後、今日は午前授業の為もう放課後となった、深雪達に話を聞くと、折角なら食堂で食べて行くという流れになっていたので、俺も一緒に行かせてもらう事にした

 

 

俺達が出ると、後ろから森崎を筆頭に教室からぞろぞろと出てきたクラスメイトを見ながら、俺はこの後の見え見えの展開にため息が出たのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side達也

司波達也からの四葉彗と言う人間の第1印象は「天才」であった

 

初めて会ったのは本家に向かう途中、母上にいきなり「貴方達には従兄弟が居るのよ」と言われた時だった

 

俺も深雪もいきなり過ぎて驚いた

 

 

本家に到着し、叔母上に挨拶に行くと、そいつは居た

 

混じり気のない真っ黒の髪に叔母上の遺伝なのか、薄紫の瞳、何より…俺の目で感知したとんでもないサイオン量

 

そのサイオン量に驚き、つい睨んでしまったのを良く覚えている

 

 

 

その後話してみると、想像以上に感情豊かで、博識な子どもだった

 

その態度に俺も深雪も心を許し始めた

 

 

時が経ち、彗が魔法の勉強を始めると改めて実感した、アイツは天才と呼ばれる部類なのだと

 

一体何処の魔法師が1回見た魔法を再現できるだろうか

 

それに彗は自身の魔法定理…指定式領域魔法を四葉と言うことだけ知らせ匿名で魔法局に提出し大荒れしていた

 

 

 

ここまで彗が天才だと言うことを言ったが、あくまで第1印象

 

本当に司波達也が四葉彗に対する感じていた事は「誰よりも努力する人間」と言う事だ

 

彗が得意とする早撃ち、あれは彗が長い期間をかけてやっと手に入れた、彗だけの技術だ

 

誰がCAD無しに術式解体(グラム・デモリッション)もどきを使ってくると予想出来るか

 

 

彗曰く「お前を倒す為だよ!!!!」と発狂し八つ当たりされたが知らん

 

 

そもそもの話、彗は俺の事をチートだとが言うが、俺が強くなったのは深雪を守る為と彗の負担を減らす為である

 

何よりライバルとして彗に負けたくは無い

 

その為に彗の早撃ちを潰す魔法を最近真剣に考え始めた

 

 

彗のお陰で今がある、俺はその事にしっかりと感謝している




ここまで読んでくださりありがとうございます。

早撃ちは完全に作者の趣味です

雫を可愛く書きたいが作者に文章力が無くて、悶絶してる日々です

やっぱ個人的メインヒロインは‼(参考までなので必ずではありません)

  • 司波深雪
  • 北山雫
  • 光井ほのか
  • 七草真由美
  • アンジェリーナ=クドウ=シールズ
  • 千葉エリカ
  • 柴田美月
  • 中条あずさ
  • 黒羽亜夜子
  • その他
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