俺達が食堂に行くと、どうやら俺達と同じような考えの生徒が多いようで、席はほぼ埋まっていた
「ほぼ埋まってるな…」
「どうする?空くまで待っても良いけど」
「私も大丈夫ですよ」
雫と光井さんが提案してくれる中、キョロキョロと何かを食堂で探している深雪に声を掛ける
「達也ならあそこだぞ」
と深雪の位置からちょうど死角の席に座っている達也達に指差す
「雫、ほのか申し訳無いのだけど、お兄様達と相席という形でも良いかしら?」
「うん、良いよ」
「勿論大丈夫だよ、深雪」
「ありがとう、彗お兄様もそれで良いですか?」
「あぁ、それじゃあ達也達の所に行くか」
俺達が達也の所に向かい、相席の許可を取ろうとしていると、俺達を後ろから先に抜かし、達也達に声をかけた集団が居た
「君達、ここの席を譲ってくれないか?」
「「「「「はあ?」」」」」
「何を勘違いしてるか知らないが二科は一科の『ただの補欠』だ。授業でも食堂でも一科生が使いたいといえば……席を譲るのが当然だろう?」
森崎の声は自然と食堂中に響く。
「こちらとしては実力行使で開けさせてもいいんだが……学内ではCADの使用は禁じられているからな」
森崎は、さも当然かのように達也達に向けて言葉を言い放った。
「……という訳だ。だから席を譲ってくれないか?
「「「「「…………」」」」」」
達也達は森崎の言葉に表情を硬くする。
「いくら何でも酷いよ…」
「うん、私達はただの同い年の高校生、そこに差なんて無い」
「2人の言う通りだ、だけど世の中には自分をエリートだと思って他者を見下すやつがいるんだよ」
なんて呑気に会話してるが、これ以上のんびりしていると隣の妹様が暴れかねないので対処に向かう
「達也、どこも席が空いてなくてな相席しても構わないか?」
さっきまで食堂に響いていた声を無かった事の様に問いかける
そしたら勿論
「おい!!僕の話を聞いてなかったのか!!」
森崎のヘイトはこちらに向く事になる
「聞いていたさ、聞いたうえで達也達に声をかけているんだから」
「その席は僕達が司波さんと昼食を食べる為に座る席だ!!」
「はぁ?どっから深雪の話になるんだよ」
「深雪は森崎君達と食べる約束したの?」
「いえ…そんな事一言も言ってないと思うけど…」
「完全な思い込みか…深雪も厄介な事に巻き込まれたね」
「なぁ
「何だそれ、花なんて関係ないだろ!!」
「じゃあオオイヌノフグリって雑草知ってるか?」
「だから関係ないと…」
森崎は最後まで言葉を発する事が出来なかった
普段は優しげな薄紫色の瞳が真っ直ぐに森崎を貫いていた
そこに居たのは同級生の四葉彗では無く、四葉家の四葉彗であった
「黙れ、思い上がっているようだが俺はこれでも四葉の人間だ」
たった一言、たった一言で今この空間は四葉彗と言う人間に呑まれたと達也は感じた
それと同時にやはりこいつは四葉家の人間なのだと再確認させられる
親子が似ることは多々あるが、ここまで似てるのも珍しいだろう
日々のらりくらりと生活している癖に、いざという時はその力を全面的に出す、そんな親子だ
森崎を見ていた目がいつも通りの目に戻り、周りの雰囲気ももとに戻る
「話を戻そうか、最初に言ったクロシマヤツシロランって言うのは花、つまり花弁を咲かせない花なんだ」
森崎は何も答えることは出来ない
それはそうだとこの場にいる全員が納得する、今の言葉で自分が今誰に喧嘩を売っているか改めて認知したのだ
この日本に十師族、その中でも四葉に喧嘩を売る馬鹿はそうそう居ない
「逆にオオイヌノフグリは雑草なのに綺麗な花を咲かすんだよ」
それを聞いた、達也と深雪は俺の言いたい事に気がついたようで、笑みを浮かべていた
「つまりは花より
そこまで言うとこの場に居た人間が、俺の言いたい事に気がついたようだった
森崎は口答えしたくても出来るわけもなく
ただ顔を真っ赤にしていた
「さっ、行った行った。今みたいな理由じゃなくても普通に従兄弟として君たちより二科生の方たちと話した方が得だしね」
そこまで言うと一科生の面々は諦めたようで少しずつ去っていった
森崎はギリギリまで残っていたが、他の面々に連れられ去って行った
「巻き込んでしまってすまない二科生の皆さん」
「気にしてないって、四葉君が言ってくれてスカッとしたし」
「そう言ってくれると助かるよ、千葉さん」
「なんだ?知り合いか?」
「そう言えばアンタ昨日居なかったわね」
「彗、紹介しようクラスメイトの…」
「待て達也、自己紹介くらい自分でやるって。俺はレオンハルト、西城レオンハルトだ。レオでいいぜ」
「四葉彗だ、よろしくレオ、一科生、二科生関係なく接するつもりだから、遠慮なく声をかけて欲しい」
「何か意外だな、十師族って聞くともっと固いイメージがあったんどけどよ」
「その点は彗お兄様が特別としか…ですよねお兄様」
「あぁ…十師族は体裁を大事にするからな、彗は珍しいタイプだ」
「でも、やっぱり一科生に居るということは彗は凄い魔法師なんですよね?」
「うん、彗は凄い、今日の実技も深雪を越えて歴代トップらしい」
「アンタホントに凄いのね」
「さっきも言ったけど一応四葉だからね!?」
全員が昼食を食べ終わった頃、急に放送が鳴った
『1-A四葉彗君、1-A司波深雪さん、至急生徒会室に来てください、繰り返します、1-A四葉彗君、1-A司波深雪さん、至急生徒会室に来てください』
「呼び出されたな深雪、行って来い」
「お前もだぞ、彗」
「達也代わりに行ってきてよ、どうせ面倒事だよ」
「尚更行く気が無くなったな」
「行ってき…」
「無理だ」
「いや、行けるっ…」
「呼び出されたのはお前だ」
「バレないっ…」
「七草会長はお前の事を知っているんだろう」
「ダルい」
「行け」
呼び出された為、俺と深雪は生徒会室に向かう事になった、それ以外のメンツは演習場が空いている為、練習して待っててくれるらしい
「彗お兄様は何の用事だと思います?」
「どうせ生徒会に入れって事だろ」
「彗お兄様は生徒会に入りたく無いのですか?」
「正直迷ってる…」
(原作の事考えると生徒会に入るメリットは正直少ないんだよな…でも入らないと体裁が崩れるしな…)
そんな事を考えている間に俺達は生徒会室に到着し、ノックをする
「1-Aの四葉彗です」
「同じく1-Aの司波深雪です」
「どうぞ~」
「「失礼します」」
生徒会室に入ると、目の前に真由美さんが居た
そして…
「真由美、この2人が今年の生徒会候補か」
「えぇそうよ摩利、しかも2人共超優秀なのよ」
「知っているさ、四葉彗、四葉家の当主の一人息子にして、入学試験、実技1位、論理2位、総合1位と言うとんでもない記録だな」
「ありがとうございます」
「次に司波深雪、四葉家分家の長女で入学試験は実技2位、論理3位、総合2位と言う記録だ、正直実技だけ見れば例年の主席以上だろうな
「お褒めにあずかり光栄です」
「それでね、2人を呼んだのは、是非生徒会に入って欲しいの」
「失礼ながら、七草会長よろしいでしょうか」
「彗君、真由美で良いわよ、口調も柔らかくて良いから」
「では真由美さん、生徒会に入るメリットを教えて頂いて良いですか?」
「メリット等いくらでもあるだろ?」
「この場に居る人なら知ってると思いますが、俺は魔法の開発を頻繁に行っています、その為生徒会に入るというのはメリットが無ければ、失礼ながら時間が勿体ないと感じてしまうのです」
「成程…じゃあこうしましょ、この学校の設備を貸してあげる」
「ありがたいですが…良いんですか?そんな簡単に決めて」
「良いのよ、学校も四葉が生徒会に加わるなら何でもすると思うし」
「成程、ではよろしくお願いします」
「深雪さんはどうかしら?」
「謹んでお受けいたします」
生徒会に入る事を決めた後、達也に用事が終わった報告をする
すぐに既読がつき校門に向かうと来たため、俺達も校門に向かおうとするが、忘れ物に気がついた為、深雪に先に行ってもらうことにした
忘れ物を取り、校門に行くと、途中で深雪に会った一科生がくっついて来ていた……昼間絡んできた生徒達が再度、難癖をつけてきたのだ。
その中にはもちろん森崎の姿もあった。
そして言い合いが始まる。
するとこの中で一番意外な人物がキレた。
「いい加減にしてください!深雪さんはお兄さんと帰ると言ってるでしょう!!一緒に帰りたかったらついてきてくればいいんです!!」
丁寧な物腰を思わせる美月が正論を叩きつけたのだ。
「でも昼は喋れなかったし、何より二科生には分からない話もあるんだ!」
「そうよ!司波さんには悪いけど、少し時間を貸してもらうだけなんだから!」
と男子生徒その1と女子生徒その1がほえる。
「そんなの貴方達の勝手な都合じゃないですか!!なんの権利があって二人の仲を引き裂こうとするんですか!?」
美月は当然反論する。
するとここに来て相手の森崎リーダーが遂に出てくる。
「ああ……うっとうしい。だいたいなんで君達はここまで僕達にたてつく?
森崎は得意気に話し始める。
「いいかい?この魔法科高校は実力主義なんだ。その実力において君達は
何とこの男、彗が居ないのを良い事にまた二科生を貶し始めたのだ
これには流石に隠れて見てた俺も引いた
「やれやれ…口で言っても分からないか…なら実力行使するまでだ」
そう言って森崎がCADを構えたタイミングで俺はそちらに向かう
「ずいぶんおもろしろそうな事してるな」
「なっ…四葉!!」
「あれだけ言ってまだやってるとは流石の俺も引くね」
「四葉お前も一科生の一員だろ!!なら、そいつらと関わるなよ、お前がそんな行動を取ると僕達の品位が落ちるんだ、いい加減やめてくれないかな?」
「やめるも何も、俺は従兄弟と関わってるだけだし、自分の友人と話してるだけだ、付き合う友人は自分で決める、お前が指図できることじゃない」
すると森崎は先程まで美月に向けていた特化型CADを俺の方に向けて来る
「四葉、お前も早撃ちが得意みたいだかな、こちらは既に照準も合わせてある特化型だぞ?」
どうやら俺を脅したいみたいだが、その程度なら脅しにすらならない
「へぇ…いい度胸だ、やってみろよ」
そう言って俺は一歩、二歩と森崎に近づく
残りは1mと僅か、この距離ならどんな子どもだろうと外さないだろう
「撃てないと思っているのか!?舐めるなよ!!」
「彗!!危ない!!」
雫の悲痛な声が聞こえ、森崎のCADが魔法式を展開し始める
次の瞬間、パリンとガラスの割れるような音を立てて、森崎の魔法式が紫の残滓を残し消え去る
「なっ…!?」
「残念、俺の方が早かったみたいだな」
魔法式が消え去る、そして彗の早撃ちとはもはや言えない何か
あまりの出来事に周囲が一時停止していると……
「全員そこを動かないで!!」
そのとき、そこにある二人の人物が現れる。
「七草生徒会長!渡辺風紀委員長!」
真由美さんと渡辺先輩がこちらに向かって走って来た
ここまで読んでくださりありがとうございます。
ちょっと長くなったので良い所で切ってしまいました。
最近の1番の悩みは作者のタイピングが遅い事と雫のイチャイチャを書きたい事ですね(作者が書くのが遅いだけ)
今後もお楽しみに〜
やっぱ個人的メインヒロインは‼(参考までなので必ずではありません)
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司波深雪
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北山雫
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光井ほのか
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七草真由美
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アンジェリーナ=クドウ=シールズ
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千葉エリカ
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柴田美月
-
中条あずさ
-
黒羽亜夜子
-
その他