東方神明夢   作:A×K(アツシくん)

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第11幕~妖怪の山へ~

 

「……ここが…妖怪の山……。」

 

見渡す限り、山…山、山。

そしてそこに広がるは辺り1面広がる紅葉の景色。

 

「……確かに季節的には秋だけど…こりゃ凄いな。」

外の世界では特に気にすることは無かったが…マジマジ見ると心が落ち着く。

 

アリス「紅葉には視覚的刺激による脳の活性化やストレス緩和の効果があるらしいわよ。」

歩きながらアリスが説明をしてくれた。

 

「でも、手入れとか大変そうだな。」

アリス「その点は平気よ、秋を司る神様も居るし。」

「……やっぱり普通に神様とか居るんだな。」

アリス「……あら、どうやら道のりは楽では無さそうね。」

「……え?」

 

アリスの視線の先には…………。

 

???「久方ぶりに侵入者が現れたかと思えば……人形使いと…隣に居るのは人間、ですか。」

白い髪に耳を生やした少女が立っていた。

右手には剣、左手に盾……と、なんとも物騒な出で立ちだった。

 

「……アリス、俺の耳がおかしくなかったら…侵入者って言ってなかった?」

アリス「久々に妖怪の山に立入る人がいて舞い上がってるのよ…基本友好的ではあるけど…見知らぬ人が来ると警戒はするわ。」

 

どうするのか、とアリスに聞いてみると……手で制してくれた。

アリス「椛、私たち……と言うか、この人が文に用があるのよ。」

椛?「…文様に、ですか?…一体、何用で?」

「……敵じゃないし、何も妖怪の山を荒らそうとかそんなつもりは無いよ。

ただ、文々。新聞に興味があって────」

 

その言葉を言い終えた後だった。

 

???「──やややっ!それは誠でしょうか!」

「……声?」

どこからか声が聞こえて矛先を見渡すが…。

 

「姿が…見えない…?」

???「ふっふっふ、人間ではこの速さについてくることは不可能ですよっ!」

 

そう言うと、紅葉の木に着地する少女らしき人物。

「…あれは…」

アリス「お目当ての人物よ。」

 

???「文々。新聞に興味があると伺い馳せ参じました!

記者をしております、射命丸文と申します!」

自己紹介と同士に自身の手に持ってたカメラのシャッターを切る射命丸とやら。

 

「……その…だな、幻想郷に来たてでまだよく分からなくて、だな。」

文「なるほどっ、事情は分かりました!つまり、外の世界の事を聞けてそちらの人間さんは幻想郷の事を知れると!WinWinと言うやつですね!」

「待て、いつ協力すると────」

 

文「そして、お隣に居るアリスさんが保護者という事でしょうか!」

アリス「保護者になった覚えはないのだけれど…。」

「保護者みたいなもんじゃん…。」

アリス「……何か言ったかしら?」

「いえ、何も。」

文「つまり、ひとつ屋根の下で男女がくんずほぐれつの…ふふふ、記事が捗りますねぇ!」

 

椛「あ、文様っ!2人ともポカンとしていますから!」

文「あややや、失礼失礼…では、定期購読ということで宜しいでしょうか?」

「あぁ、とりあえずひと月頼むよ。」

文「でしたら、料金の方が───」

 

アリス「仕方ないわね、出してあげるわよ。」

「いや、悪いって───」

アリス「あら、これでも蓄えはあるのよ?…それに、その分北斗にはしっかり働いてもらうから。」

 

文「ほほう、北斗さんと言うのですね。

なるほどなるほど、幻想郷入りした人間、北斗…そして強さは底知れぬ…と。」

ペンを走らせた後、獲物を捉えたような目をする文。

 

文「そうですね…では、椛…少々彼と戦ってみてはいかがでしょう?」

椛「…私、ですか?」

文「ここに来た経緯は分かりました……が、一応侵入者という大義名分がこちらにはあるので…。

大丈夫です、下っ端の哨戒役の白狼天狗ですから。」

椛「サラッと貶してませんか!?……ま、まぁ…良いでしょう…お相手お願いします。」

 

「……。(とはいえ、どうする……?グレイズも残りがある訳でもない…と思うし。)」

椛「こちらから仕掛けさせていただきますっ!」

遠慮なく剣を薙ぐ椛。

妖怪の山を見張りしてるだけの事はある……が。

 

「剣で攻撃される事にも…慣れてきたな。」

それを紙一重で躱す。

 

椛(まるで避けて当然という動き……なるほど、激流を制するは静水…ということですか。)

「……まだ攻撃には移れなさそうだな…。」

蓬莱「ホーライ!」

 

「……蓬莱?…3枚目のスペルカードを取り出して…どうしたんだ?」

まだ使い道すら分からないスペルカードなのに……。

(……いや…スペルカードが…微かに光ってる…?)

 

椛「戦闘中に余所見とは…いただけませんね…!」

「えぇい、使ってみるか!!」

スペルカードをかざすと…。

 

蓬莱「ホーライ!」

大玉と共に蓬莱人形がレーザーを発射した。

 

アリス(これは……私のスペルカード…っ!?)

「これって…確か最初に見た…。」

俺とアリスの考えは同じだった。

何故かアリスのスペルカードが使えた。

 

椛「くっ……!」

蓬莱「ホーライ!」

「えっ?……あっ…!」

スペルカードに気を取られてたが、椛が防戦一方だった。

 

「悪いな……怪我はさせないからよ…!」

椛「しまっ────」

次の刹那、美鈴の時とはパワーダウンしてしまうが

発勁を突き立てた衝撃波で椛が仰け反る。

 

椛「……強い……!」

文「(なるほど…お試しのつもりでしたが…これは思わぬ収穫でしたね。)

良い物を見させてもらいました!お礼とは言っては何ですが、1週間お試しで新聞をお届けしますね!」

「良いのか?」

文「もちろんです!」

 

思わぬ収穫だった…………が、それよりも……。

「3枚目の……スペルカード……。」

アリス「私のスペルカードと同じ技…一体、どうして…?」

「使い道が確定出来ない以上…無駄遣いは出来ないな。」

 

アリス「……じゃ、これで目的は果たせたわね。」

「あぁ、案内ありがとな。」

アリス「そう思うなら、すぐに戦うクセ、何とかしなさい。

……全く、男の子は…。」

「あはは、ごめんごめん。」

 

文(ああは言ってましたけど…アリスさんの顔、完全に乙女の顔してますね~…。)

椛「うぅ……負けちゃいました~…。」

文「あやや、大丈夫ですか?」

椛「文様が勝負を仕掛けるからですよ~……。」

文「すみませんすみません。」

 

 

 

 

 

……………………………………………………

 

 

 

【アリス宅】

 

 

「……あのー、アリス?」

アリス「何かしら?」

「いや、あのね?…夕飯も食べた、風呂も入った…あと寝るだけ、だよね?」

アリス「そうね?」

 

「何故、俺はアリスの部屋に…?」

アリス「嬉しくないの?」

「いやいやいやいや!嬉しいよ!けどなんで!?」

アリス「私がこうしたいから、それじゃダメかしら?」

「……う、うぅん……。」

 

言いくるめられた気がするが…。

まぁ、アリスみたいな可愛い子にそんなお誘いされたら嬉しいから…良いとしとこう。

 

 

アリス「……それに、この部屋着…どうかしら?///」

「……………………。」

アリス「ど、どうなのよ……///」

「……めっちゃ可愛いです……。」

手で顔を覆い悶絶する俺を見てアリスも満更でも無い顔をする。

 

アリス「……と、当然…よねっ///」

「……流石に隣で寝られたら辛抱というものが……。」

アリス「……別に、しなくていいわよ…覚悟は出来てる……から…///

「……え?」

アリス「……っ……はいっ、もう寝る!!//////」




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