東方神明夢   作:A×K(アツシくん)

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あなかしこ


5幕~幻想郷を大冒険①~

アリス「さっ、何処へ行きたい?」

「そうだな…とりあえず、あの霊夢ってやつの所かな。」

 

その返事に、アリスはムスッとした。

アリス「…… へぇーっ、ふーーん……。」

「…何か失言したか、俺。」

アリス「別に、決まったのならさっさと行きましょ。」

「ちょっ、な、なんか怒ってる!?」

アリス「置いてくわよ。」

「ア、アリスーっ!?」

 

人形「ホーライー…」

何か、アリスに同情するように苦笑いをする人形だった。

 

 

 

………………………………………

 

 

【博麗神社】

 

霊夢「何しに来たのよ、参拝?」

「……違うって言ったら?」

 

霊夢「相手してる暇ないのよ、とっとと帰りなさい。」

しっしっと追い払うような素振りを見せる霊夢。

縁側で胡座をかきながら魔理沙が呟く。

 

魔理沙「まあ、そんなに邪険に扱ってやるなよ、な?」

「……えっと、本来の目的は幻想郷を探索しようって。」

霊夢「探索ぅ?なんで。」

 

「……とあるスキマ妖怪とやらから、妖怪の山や幽霊や神が居るって聞いたから。」

魔理沙「……神、ねぇ。」

霊夢「そんな大層なもんじゃないわよ、口うるさいだけだし。」

「……そ、そうなの?」

アリス「私に振らないでちょうだい。」

 

相変わらずアリスはこんな調子だ。

すると、その会話を聞いてた魔理沙が耳打ちしてきた。

 

魔理沙(何だよ、喧嘩でもしたのか?)

(俺が聞きたい……。)

 

アリス(……距離、ちょっと近くないかしら…。)

霊夢(何かメラメラしてるわね。)

 

すると、魔理沙がポンっと何かを閃いた。

魔理沙「よし、勝負しようぜ、北斗。」

「……また何で急に?」

魔理沙(いーから、合わせろよっ。)

何か策があるようなので、とりあえず合わせてみる事に。

 

アリス「……言っておくけど、普通じゃないわよ。

結構やるから侮ったら痛い目見るわよ。(怪我しないでよ……。)」

魔理沙「ほぅ、それは見物だぜっ。」

そう言うと、何か八角形の物を手に持ち…箒に跨る魔理沙。

 

「空中戦か……。」

魔理沙「へぇ、空飛べるのか。

確かに、これは結構やるかもな。」

「……その割には、余裕そうな口振りだな。」

 

霊夢「……どうでもいいけど、神社に向けて撃つんじゃないわよ。」

魔理沙「もち」

「ろん」

 

霊夢「……全く、本当かしらね。

それで、なんでアンタはそんな顔してるのよ。」

アリス「……どういう事かしら。」

霊夢「さっきから、不機嫌そうな顔してみたと思ったら心配そうな顔して…。

アイツ(北斗)絡み?」

 

図星を突かれたアリスは、急に焦り出す。

アリス「ば、バカな事言わないでちょうだい……!///」

霊夢(こっちはこっちで、随分お気楽な物ね~……。)

 

魔理沙「まずはほんの小手調べだぜ!」

そう言うと、星型の弾幕とやらが縦横無尽に散らばる。

 

アリス「……危な─────っ。」

「……!」

しかし、回避への糸口を見つけたのか、北斗は真っ直ぐ突っ込む。

 

霊夢「……初見の弾幕に対して突っ込むとは…面白いと言うべきか無謀と言うべきか…。」

アリス「……でも、彼の武器はここからよ。」

 

魔理沙「……なっ……!」

頬を掠める…そんなミリ単位の距離で回避して魔理沙の懐に飛び込む北斗。

 

 

魔理沙「……くっ…!(被弾は覚悟の上……!)」

「ほっ。」

魔理沙「あいたっ。」

おでこを指で弾かれた魔理沙は、呆気にとられていた。

 

魔理沙「……で、デコピン?」

「はい、勝負はおしまいね。」

魔理沙「は、反撃しないのかよっ!?」

「そんな事するかよ。

それに、アリスが心配そうに見てくるしさ。」

 

霊夢「……ですってよ?」

アリス「……し、知らないわよ///」

 

「まぁ、ただ……弾幕ってやつを知らないだけなんだけどな。」

魔理沙「……じゃあ、回避出来たのは…。」

「……勘っていうか……どう来るのがわかるって言うか…。」

 

霊夢「─────はっ!」

「危───っ」

突如、後ろから攻撃を仕掛ける霊夢。

見向きもしなかったが、何とか回避出来た。

 

霊夢「あら、本当なのね。」

「……後ろからは卑怯だよ、流石に。」

霊夢「そうなると、それがアンタの()()かもしれないわね。」

「……能力…ねぇ、そんな大層な物なのかね。」

 

アリス「……全く、危なっかしくて見てられないわ。」

「あはは、ごめん……。」

魔理沙(…どう思う?)

霊夢(ま、ただの人間では無さそうね。)

 

???「へぇ、何か面白そうな事やってるわね。」

霊夢「……また面倒な奴が来たわね。」

そこに立っていたのは…………メイド。

 

「……メイド。」

アリス「……。」

「いてっ。」

物珍しく眺めていたらアリスに小突かれた。

 

???「初めまして、十六夜咲夜と申します。

普段は()()()でメイド長をしている、何処にでも居る瀟洒なメイドです。」

おぉう、自分で言ったぞこの人。

「……これまた、凄いと言うかなんというか……。」

 

咲夜「して、貴方は見ない顔ですが……もしや。」

アリス「えぇ、つい数日前に幻想入りした柊 北斗、人間よ。」

魔理沙「何でアリスが説明してるんだ?」

アリス「つ、ついでよ、ついで!///」

霊夢(何のついでよ……。)

 

咲夜「……あぁ、()()で…。」

「……?」

何か引っかかる点があったが、咲夜はすました顔で霊夢と向き合う。

 

咲夜「こちら、お嬢様からです。」

霊夢「だから私は行かないって、あれほと……あ、そうよ。」

ピコンと何か閃いた霊夢がこちらを向いた。

……とてつもなく嫌な予感がする。

 

霊夢「()()()()()()()()()()()()()()

「やっぱりな!!」

咲夜「……この人間が?」

「ほ、ほらメイド長さんとやらからも言ってやってくれよ。」

 

咲夜「……なるほど、面白い。」

アリス「と、止めなさいよ!」

渡さないとばかりに、腕に抱きつくアリス。

……先程までの不機嫌さはどこへ行ったのやら。

 

咲夜「まぁ、伝えてはおくわ。

来る来ないは貴方にお任せするわ。」

「……行けたら行くわ。」

咲夜「来ない人が使う常套句ね。」

 

魔理沙「あー、何だ…行くなら気をつけろよ?

西洋のカリスマ吸血鬼姉妹(笑)は凄く凶暴だからよ。」

咲夜「あら、笑う口はこの口かしら?」

 

ナイフを取りだして構える咲夜さん。

……今どこから出した?

 

魔理沙「冗談冗談、まぁ図書館に用はあるけどな。」

咲夜「パチュリー様が困るので辞めて頂きたいのですが。」

「……図書館。」

見聞を知るにはもってこいの場所かもしれないな。

 

アリス「はぁ…その顔は行こうって顔してるわね。」

「バレた?」

アリス「自覚は無いようだけれど、貴方は意外と顔に出やすいみたいだし。」

「あはは……。」

 

アリス「ただ、行くとなれば……霊夢、ちょっと。」

何か霊夢に耳打ちするアリス。

 

霊夢「……ほう、へぇ……うぅーん……。」

アリス「はい、ありがとう。」

何かを貰って何かを渡すアリス。

……もしかして、裏取引の現場を目撃して……。

 

アリス「違うわよ、ほら早く行くわよ。」

咲夜「では、後ほどお待ちしております。」

そう言うと、飛んで帰ってしまった。

 

アリス「ちょっと寄り道してから目的地へ向かうわよ。」

「寄り道?」

アリス「いいから、行くわよ。」

「お、おい、分かったから!」

 

魔理沙「……何渡したんだ?」

霊夢「使ってない護符よ。」

魔理沙「……あぁ、()()()()()()に使おうって魂胆か。」

霊夢「何だかんだ、アリスも世話好きよね。」

魔理沙「本人に言っても、否定されそうだけどな。」




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