アリス「さっ、何処へ行きたい?」
「そうだな…とりあえず、あの霊夢ってやつの所かな。」
その返事に、アリスはムスッとした。
アリス「…… へぇーっ、ふーーん……。」
「…何か失言したか、俺。」
アリス「別に、決まったのならさっさと行きましょ。」
「ちょっ、な、なんか怒ってる!?」
アリス「置いてくわよ。」
「ア、アリスーっ!?」
人形「ホーライー…」
何か、アリスに同情するように苦笑いをする人形だった。
………………………………………
【博麗神社】
霊夢「何しに来たのよ、参拝?」
「……違うって言ったら?」
霊夢「相手してる暇ないのよ、とっとと帰りなさい。」
しっしっと追い払うような素振りを見せる霊夢。
縁側で胡座をかきながら魔理沙が呟く。
魔理沙「まあ、そんなに邪険に扱ってやるなよ、な?」
「……えっと、本来の目的は幻想郷を探索しようって。」
霊夢「探索ぅ?なんで。」
「……とあるスキマ妖怪とやらから、妖怪の山や幽霊や神が居るって聞いたから。」
魔理沙「……神、ねぇ。」
霊夢「そんな大層なもんじゃないわよ、口うるさいだけだし。」
「……そ、そうなの?」
アリス「私に振らないでちょうだい。」
相変わらずアリスはこんな調子だ。
すると、その会話を聞いてた魔理沙が耳打ちしてきた。
魔理沙(何だよ、喧嘩でもしたのか?)
(俺が聞きたい……。)
アリス(……距離、ちょっと近くないかしら…。)
霊夢(何かメラメラしてるわね。)
すると、魔理沙がポンっと何かを閃いた。
魔理沙「よし、勝負しようぜ、北斗。」
「……また何で急に?」
魔理沙(いーから、合わせろよっ。)
何か策があるようなので、とりあえず合わせてみる事に。
アリス「……言っておくけど、普通じゃないわよ。
結構やるから侮ったら痛い目見るわよ。(怪我しないでよ……。)」
魔理沙「ほぅ、それは見物だぜっ。」
そう言うと、何か八角形の物を手に持ち…箒に跨る魔理沙。
「空中戦か……。」
魔理沙「へぇ、空飛べるのか。
確かに、これは結構やるかもな。」
「……その割には、余裕そうな口振りだな。」
霊夢「……どうでもいいけど、神社に向けて撃つんじゃないわよ。」
魔理沙「もち」
「ろん」
霊夢「……全く、本当かしらね。
それで、なんでアンタはそんな顔してるのよ。」
アリス「……どういう事かしら。」
霊夢「さっきから、不機嫌そうな顔してみたと思ったら心配そうな顔して…。
図星を突かれたアリスは、急に焦り出す。
アリス「ば、バカな事言わないでちょうだい……!///」
霊夢(こっちはこっちで、随分お気楽な物ね~……。)
魔理沙「まずはほんの小手調べだぜ!」
そう言うと、星型の弾幕とやらが縦横無尽に散らばる。
アリス「……危な─────っ。」
「……!」
しかし、回避への糸口を見つけたのか、北斗は真っ直ぐ突っ込む。
霊夢「……初見の弾幕に対して突っ込むとは…面白いと言うべきか無謀と言うべきか…。」
アリス「……でも、彼の武器はここからよ。」
魔理沙「……なっ……!」
頬を掠める…そんなミリ単位の距離で回避して魔理沙の懐に飛び込む北斗。
魔理沙「……くっ…!(被弾は覚悟の上……!)」
「ほっ。」
魔理沙「あいたっ。」
おでこを指で弾かれた魔理沙は、呆気にとられていた。
魔理沙「……で、デコピン?」
「はい、勝負はおしまいね。」
魔理沙「は、反撃しないのかよっ!?」
「そんな事するかよ。
それに、アリスが心配そうに見てくるしさ。」
霊夢「……ですってよ?」
アリス「……し、知らないわよ///」
「まぁ、ただ……弾幕ってやつを知らないだけなんだけどな。」
魔理沙「……じゃあ、回避出来たのは…。」
「……勘っていうか……どう来るのがわかるって言うか…。」
霊夢「─────はっ!」
「危───っ」
突如、後ろから攻撃を仕掛ける霊夢。
見向きもしなかったが、何とか回避出来た。
霊夢「あら、本当なのね。」
「……後ろからは卑怯だよ、流石に。」
霊夢「そうなると、それがアンタの
「……能力…ねぇ、そんな大層な物なのかね。」
アリス「……全く、危なっかしくて見てられないわ。」
「あはは、ごめん……。」
魔理沙(…どう思う?)
霊夢(ま、ただの人間では無さそうね。)
???「へぇ、何か面白そうな事やってるわね。」
霊夢「……また面倒な奴が来たわね。」
そこに立っていたのは…………メイド。
「……メイド。」
アリス「……。」
「いてっ。」
物珍しく眺めていたらアリスに小突かれた。
???「初めまして、十六夜咲夜と申します。
普段は
おぉう、自分で言ったぞこの人。
「……これまた、凄いと言うかなんというか……。」
咲夜「して、貴方は見ない顔ですが……もしや。」
アリス「えぇ、つい数日前に幻想入りした柊 北斗、人間よ。」
魔理沙「何でアリスが説明してるんだ?」
アリス「つ、ついでよ、ついで!///」
霊夢(何のついでよ……。)
咲夜「……あぁ、
「……?」
何か引っかかる点があったが、咲夜はすました顔で霊夢と向き合う。
咲夜「こちら、お嬢様からです。」
霊夢「だから私は行かないって、あれほと……あ、そうよ。」
ピコンと何か閃いた霊夢がこちらを向いた。
……とてつもなく嫌な予感がする。
霊夢「
「やっぱりな!!」
咲夜「……この人間が?」
「ほ、ほらメイド長さんとやらからも言ってやってくれよ。」
咲夜「……なるほど、面白い。」
アリス「と、止めなさいよ!」
渡さないとばかりに、腕に抱きつくアリス。
……先程までの不機嫌さはどこへ行ったのやら。
咲夜「まぁ、伝えてはおくわ。
来る来ないは貴方にお任せするわ。」
「……行けたら行くわ。」
咲夜「来ない人が使う常套句ね。」
魔理沙「あー、何だ…行くなら気をつけろよ?
西洋のカリスマ吸血鬼姉妹(笑)は凄く凶暴だからよ。」
咲夜「あら、笑う口はこの口かしら?」
ナイフを取りだして構える咲夜さん。
……今どこから出した?
魔理沙「冗談冗談、まぁ図書館に用はあるけどな。」
咲夜「パチュリー様が困るので辞めて頂きたいのですが。」
「……図書館。」
見聞を知るにはもってこいの場所かもしれないな。
アリス「はぁ…その顔は行こうって顔してるわね。」
「バレた?」
アリス「自覚は無いようだけれど、貴方は意外と顔に出やすいみたいだし。」
「あはは……。」
アリス「ただ、行くとなれば……霊夢、ちょっと。」
何か霊夢に耳打ちするアリス。
霊夢「……ほう、へぇ……うぅーん……。」
アリス「はい、ありがとう。」
何かを貰って何かを渡すアリス。
……もしかして、裏取引の現場を目撃して……。
アリス「違うわよ、ほら早く行くわよ。」
咲夜「では、後ほどお待ちしております。」
そう言うと、飛んで帰ってしまった。
アリス「ちょっと寄り道してから目的地へ向かうわよ。」
「寄り道?」
アリス「いいから、行くわよ。」
「お、おい、分かったから!」
魔理沙「……何渡したんだ?」
霊夢「使ってない護符よ。」
魔理沙「……あぁ、
霊夢「何だかんだ、アリスも世話好きよね。」
魔理沙「本人に言っても、否定されそうだけどな。」
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