【道中】
アリス「ここで良いわね。」
「寄り道ってここの事?」
アリスに連れられてやってきたのは、広大な草原だった。
すると、何か取り出すアリス。
アリス「はい、北斗。」
「何だこれ…お札?…」
そこには、何も書かれてないお札が3枚あった。
「……お守りにしては…不自然というか。」
アリス「あら、そう言ってられるのも今のうちよ?」
「……というと?」
アリス「蒼符~博愛の仏蘭西人形~!」
そうアリスが叫ぶと、周囲を人形が囲み込み青色の鱗弾を放った。
「……あのー、アリス?」
アリス「これが、
「あぁ、これ─────」
アリス「さ、貴方も覚えましょう。」
さも当たり前のような顔して、謎のお札を差し出すアリス。
「……お、俺が?いや、使うタイミングなんて─────」
アリス「今後、そうも言ってられない事態になるかもしれないでしょ。
正当防衛が必要な時、どうするの?
…………………それに、貴方に怪我なんてして欲しくないし…。」
最後何言ってたか分からないが、とりあえず身を按じて言ってくれてるようだ。
「…まぁ、受け取るけどよ…簡単に出せないだろ、弾幕とやらは。」
アリス「そうねぇ…名前はスペルカードの契約書みたいな感じだから後から付けるとして…。
色々制約はあるから、それは後ほど説明するとして…こう、攻撃ッ!みたいなイメージで出す感じよ。」
「……説明になってない気がするが。」
受け取ってはみたものの……まるでイメージがつかない。
「攻撃……攻撃……。」
柔道の型のように拳を突き出す。
「─────フンっ!!」
衝撃音と共に、何かが放たれた気がした。
アリス「…………へ?」
「どうしたのさ、アリ………………えっ?」
自分が向いてた方を振り返ると……地面が抉れていた。
アリス「…………。」
流石のアリスも呆気に取られていた。
「……これは、どうなんだ?」
紫「あら、優秀と言うべきじゃないかしら?」
「うわ、また出た。」
紫「失礼ねぇ、ただならぬ気配がしたから様子を見に来たのよ、様子を。」
アリス「……それで、見た感想は?」
紫「凄いわね~♪」
「それだけかい。」
紫「冗談よ、それにどうしてこのレベルの弾幕が打てるのか何となく要因も分かったわよ。」
アリス「(一目見ただけ見抜くなんて……侮れないわね、スキマ妖怪)ぜひ、教えて頂戴。」
紫「ええ、教えるよりやってみた方が早いと思うわよ?
さぁ、北斗もう一度やってご覧なさい。」
「えっ、また?……良いけど……。」
地面は踏み込んで先程と同じ動きをする………………が。
「……あれ?」
しかし、先程の1/10程度の威力しか出なかった。
「……何でだ?」
紫「それは貴方の武器に関係するわよ。」
そう言うと、扇子を一振りした紫。
その先から無数の弾幕が降り注ぐ。
「おわっ!」
辛くも回避する。
紫「ふふっ、流石ね♪」
「……いきなり攻撃とは、穏やかじゃないな。」
紫「さっきも言ったでしょ?貴方の武器に関係があるって。」
アリス「……もしかして、
紫「あら、察しがいいわね。ご名答よ。」
「……グレイズ?」
紫「ギリギリで回避するとパワーアップする……。
まぁ、ゲームで言うところのボーナスシステムかしらね?」
「……そのパワーアップと何が……あっ。」
アリス「もしかして、最初にやった攻撃が凄かったのは…。」
紫「この幻想郷に来てから攻撃をギリギリ回避してた賜物……かしらね?」
「……つまり、対抗出来るようにするためには回避して一撃必殺で攻撃を繰り出す……って事か。」
紫「何個かパターンは作っておいた方が良いのは今の課題ね。」
アリス「…でも、それを自分の物に出来たら…。」
紫「そういうことよ、これからも精進しなさいな。
じゃあ、私は帰って寝るわね。良ければ今度ウチにもいらっしゃいな。」
アリス「何か裏がありそうな誘いよ、北斗。」
紫「…貴方、まるで彼の母親みたいね。」
アリス「は、母親ぁっ……!?///」
紫「ふふっ、顔を赤くして面白いわね。それじゃあね♪」
そう言うと、紫は去っていった。
アリスは顔を赤くして、プルプル震えている。
「え、えっと…アリ─────」
アリス「い、行くわよ、北斗!///」
「お、おうっ!(恥ずかしいんだろうな、きっと……。)」
………………………………………………………………
【しばらくして】
アリス「ここが霧の湖よ。
普段は人間なんか近寄らない場所だから気をつける事よ。」
「……名前の通り、霧が凄いな。」
アリス「ここは妖精や妖怪がよく集まる事で有名よ。」
「……あの近くにあるでっかい屋敷が…。」
アリス「えぇ、紅魔館よ。」
「アレが……。」
…何と言うより、禍々しい雰囲気がする。
アリス「一応、中にある図書館の主とは知り合いなんだけどもね…はぁ。」
何か事情があるのか、ため息をするアリス。
「……とりあえず、進もうか?」
アリス「そうね、転ばないように気をつけなさいよ。」
「大丈夫大丈夫、な?」
人形「ホーラーイ」
アリス「…信用ならないわね、ほら…」
「……え?」
手を差し出すアリス。
とりあえず、意味は理解したので握ると、目を逸らされてしまった。
アリス「い、言っておくけど、館の前までよ!?///」
「あ、う、うん……ありがとう?」
アリス「……ほ、ほら、行くわよ!///」
「……なぁ、アリス?」
アリス「こ、今度は何よ?」
「ありがとな。」
アリス「……ふ、ふんっ!///」
人形「ホーラーイ♪」
アリス「なっ、べ、別にそんなのじゃないわよ!///」
人形と何か話すアリス。
否定する顔もまた、真っ赤なのであった。
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