乙骨くんの憂鬱アーカイブ   作:イルカライフル

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序章
惨めな自分


僕は何がしたいのだろうか。何をしたくないのだろうか。

 

明日にはまた遠くの学校で新しい学校生活が始まる。何回も何回も問題を起こすたびに転校をくり返す。その度何回も何回もイジメの標的にされ、僕に関わった人が行方不明になる。

 

もう誰にも迷惑なんてかけたくない、このまま一人で消えてしまいたい。そう思う日々が続いたが僕は学校に通うことはない。理由は分からないけど学校を辞めてはいけない気がするからだ

 

 

「次の学校は誰にも迷惑をかけずに馴染めるといいなぁ……」

 

 

そんな有りもしない妄想に浸りながら目を閉じて眠る

 

 

 

ーーー

 

 

「ん、んんーー?……。」

 

 

明るい日差しに当てられて目が覚めた

 

(おかしいな、カーテンは閉めてるはずなのに……)

 

そう思いながらも体を起こし部屋を見渡す

 

 

「ど、どどどどういうこと!?」

 

 

目に入ったのはあきらかに昨日自分が眠った部屋とはまったく違う部屋だった

 

(そうだ、これはきっと夢だ)

 

半分希望を持ちながら頬を常ってみたが、現実とは残酷なもの。頬に僅かな痛みを感じた

 

 

「学校……どうしよう」

 

 

不意に口から漏れ出した言葉、この状況で学校になど行ける訳が無い。何かこの場所の手掛かりがないか家を探索することにした

 

家具は最低限揃っているだけで生活感は感じられず、冷蔵庫にも殆ど食べ物は入っていなかった。

 

しばらく探索をしていると奇妙なものを見つけた

 

 

「コレは……学生証?僕の写真だ!?」

 

 

なんと玄関には自分のものと思われる学生証に、ご丁寧に写真まで貼ってあったのだ

 

当然こんな写真を撮った覚えはない

 

 

「けどコレがあれば学校にはいけそうかな……?」

 

 

ふと目を横にやると立てかけられた拳銃が目に入る

 

 

「!?なんで家に拳銃なんかが……」

 

 

(こんなもの使うことはないよね……)

 

探索していると色々な疑問がでてくる。テレビをつけてみると見慣れない人がニュースを伝えており、街の景色にもまったく身に覚えがない。地名はキヴォトスと言うらしい

 

(そういえばスマホ……!)

 

僕はスマホが手元にあることに気づくといつも通りのパスワードをうちロックを解除する。スマホの画面を弄りカレンダーアプリを見つける。開いてみると要項と思われしメモが書かれていた

 

 

「コレを読んでおこう……」

 

 

一通り目を通してコレからのスケジュールをたてる

 

 

学校は8時登校で現在は7時、地図をみたところ通う学校は家からそう遠くないため、三十分前に出れば時間に余裕を持って間に合うだろう。

 

そうと決まればハンガーに丁寧に掛けてある制服に着替える。そして朝食として、焼いたパンをかじる

 

 

「行きたくないな……」

 

 

最近は学校でもいい思い出がないため学校のことを考えるだけでもとても憂鬱だ

 

 

「行ってくるよ里香ちゃん……」

 

 

誰もいないリビングに向ってそう言うと学生証をカバンに入れ、家の外へでる

 

 

 

 

外は僕の気持ちとは裏腹にどこまでも青く澄んでいる。まさに雲一つない快晴と言ってよいであろう

 

漏れ出るため息を誤魔化しながら通学路を歩いて進んだ

 

 




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